ホームページ保守費用の相場は月額いくら?9項目の内訳で払いすぎを防ぐ見直し方を解説!

ホームページ保守費用の相場は月額いくら?9項目の内訳で払いすぎを防ぐ見直し方を解説!

保守費用を比べるとき、月額の安さや相場との差だけを物差しにすると、判断を誤りやすくなります。月額5,000円の契約にも月額3万円の契約にも、「CMSの更新」「バックアップ」「軽微な修正」という同じ作業名が並ぶことがあるからです。安いほど得、という考え方はここで通用しなくなります。

2つの契約の差は、毎月の作業量よりも「サイトが止まったとき、誰が・何時間で・どこまで元に戻すか」という約束の中身にあります。

たとえばWordPressの動作環境であるPHPは、8.2系のセキュリティサポートが2026年12月31日で終わると、PHP公式サイトのサポート期限一覧に示されています。この種の期限に誰が気づき、いつ対応するのかまで決めているかどうかで、同じ「保守」でも価値が変わります。

ここから先は、自社サイトに必要な保守の水準を3つの軸で判定し、月額を9項目で積み上げる手順に沿って進めます。読み終えるころには、今の契約が払いすぎなのか、逆に足りていないのかを自分で見分けられるはずです。

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目次

第1章 ホームページの保守費用を決める3つの軸|サイトの役割・更新頻度・止まったときの損失

第1章 ホームページの保守費用を決める3つの軸|サイトの役割・更新頻度・止まったときの損失

保守費用の適正額は、相場表を眺めるだけでは決まりません。この章では、自社サイトに必要な保守の水準を「役割・更新頻度・停止時の損失」の3軸で判定する方法を整理します。

1-1. 保守費用とは?制作費・サーバー代・運用費との違い

ホームページの保守費用とは、公開したサイトを正常に表示・動作する状態に保つための費用です。一度きりの制作費とは別に、公開後に継続して発生します。

混同されやすいのが、サーバー代と運用費です。サーバー・ドメイン代はサイトを置く場所と住所の利用料で、作業を伴わない実費にあたります。一方の運用費は、記事の追加や集客施策など「サイトを伸ばす」ための費用で、保守とは目的が異なります。

見積書ではこの3つが「保守管理費」の一行にまとめられていることも多く、内訳が見えにくくなりがちです。本記事では、相場と比べる前に実費と作業費を分けて考える前提で話を進めます。

1-2. 軸① サイトの役割:名刺代わりか、問い合わせ・売上を生むサイトか

1つ目の軸は、サイトが事業の中で担っている役割です。会社概要と連絡先を載せた名刺代わりのサイトなら、保守の目的は「表示が崩れず、SSLが切れず、改ざんされないこと」に絞れます。

これに対し、問い合わせフォームや予約機能、決済を持つサイトは、止まった瞬間に営業機会を失います。フォームの送信不具合に数週間気づかないといったトラブルも、役割が重いサイトほど痛手になります。役割が重くなるほど、監視や復旧の約束に費用をかける意味が増します。

1-3. 軸② 更新頻度:月0回と月10回で変わる保守の作業量

2つ目の軸は、サイトをどれだけ頻繁に更新するかです。年に数回しか文言を変えないサイトと、毎週お知らせや施工事例を追加するサイトでは、保守会社の作業量がまったく違います。

更新代行を外注するなら月の依頼回数が、自社で更新するなら管理画面の操作サポートの有無が、費用を左右します。更新頻度が低いのに更新代行込みのプランを払っている例は、第6章で触れるように見直し余地が大きい部分です。

1-4. 軸③ 停止時の損失:1日止まったときに失う問い合わせと売上

3つ目の軸は、サイトが1日止まったときに失うものの大きさです。株式会社Grillが保守レベルを相談される際は、次の式で概算してから判断材料にしています。

  • 停止1日あたりの損失=月間問い合わせ数÷30×受注率×平均受注額

月20件の問い合わせがあり、受注率20%、平均受注額30万円の会社なら、1日の停止で約4万円分の売上機会を失う計算です。この金額が保守費の月額を上回るなら、復旧の速さを契約で担保する価値があります。

逆に問い合わせが月1件未満のサイトなら、手厚い監視より最低限のセキュリティ対策を優先するのが合理的です。

1-5. 3軸で判定する保守レベル|維持型・更新型・集客型の目安

3つの軸を組み合わせると、必要な保守は大きく3つのレベルに分かれます。以降の章では、このレベルを物差しにして月額の相場や契約内容を見ていきます。

保守レベルサイトの役割更新頻度停止時の損失保守で重視すること
維持型会社案内・名刺代わり月0〜1回小さい改ざん防止・表示維持
更新型採用・事例発信・お知らせ月2〜8回中程度更新代行・操作サポート
集客型問い合わせ・予約・売上の窓口月8回以上大きい監視・即時復旧・改善提案

どのレベルにも当てはまりにくい場合は、3軸のうち最も重いものに合わせるのが安全です。たとえば更新はほとんどなくても、問い合わせの大半がサイト経由なら集客型として扱います。

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第2章 月額を9項目で積み上げる|ホームページ保守費用の内訳と相場

第2章 月額を9項目で積み上げる|ホームページ保守費用の内訳と相場

保守費用の月額は、毎年かかる固定費と、作業ごとの費用の足し算で成り立っています。ここでは9項目の内訳と相場を確認し、第1章の保守レベル別に合計額を示します。

2-1. 毎年必ずかかる固定費|サーバー・ドメイン・SSL証明書の相場

1つ目から3つ目の項目は、作業を伴わない実費です。どの保守レベルでも削れない土台で、業界で一般的な目安としての相場は次のとおりです。

項目費用相場補足
①レンタルサーバー月額500〜3,000円程度法人向けや専用サーバーは月1万円以上も
②ドメイン年額1,000〜5,000円程度.co.jpは.comより高めの傾向
③SSL証明書無料〜年額数万円無料SSLを標準搭載するサーバーが主流

実費の相場自体は小さくても、制作会社経由で契約すると管理手数料が上乗せされることがあります。請求書に「サーバー管理費」とある場合は、実費と手数料の内訳を確認しておきましょう。

2-2. WordPressなどCMS本体・テーマ・プラグインの更新作業費

4つ目の項目は、CMS本体とプラグインの更新作業です。WordPressは本体・テーマ・プラグインがそれぞれ更新されるため、放置すると脆弱性が残ります。

更新ボタンを押すだけなら数分ですが、外注先の保守会社は更新後の表示確認や不具合時の切り戻しまで担います。株式会社Grillが見積もり診断で確認した価格帯では、この作業の料金は月額5,000〜15,000円程度が相場です。プラグイン数やカスタマイズの多さで上下します。

2-3. バックアップ・復旧とセキュリティ監視にかかる月額

5つ目と6つ目は、バックアップとセキュリティ監視です。バックアップは「取る」だけでなく、「そのバックアップから戻せるか」が本当の価値になります。

監視には、サイトが表示されているかを確かめる死活監視と、改ざんや不正ログインを検知するセキュリティ監視があります。保守会社の公開プランを見比べると、両方を合わせた月額相場は3,000〜20,000円程度と幅が広く、WAF(攻撃を遮断する仕組み)の有無で差が出ます。

2-4. テキスト修正・画像差し替えなど更新代行の料金

7つ目は、文言修正や画像差し替えを外注する費用です。多くの保守契約では「月○回まで」「月○分以内」のように上限付きで月額に含まれます。

上限を超えた分は、制作会社の料金表でよく見る水準として、スポット料金の相場は1回3,000〜10,000円程度に収まります。第1章の更新型にあたるサイトでは、この項目が月額の中心を占めます。

2-5. 障害対応・問い合わせ窓口とアクセス解析レポートの費用

8つ目は障害対応と問い合わせ窓口です。対応時間が平日日中のみか、夜間・休日も含むかで料金の相場が大きく変わります。

9つ目はアクセス解析レポートで、保守プランのオプションでよく見る価格帯としては月額5,000〜30,000円程度が相場です。レポートは数字を並べるだけでは改善につながりにくく、検索流入の改善まで考えるなら「SEO内部対策の完全ガイド」で扱う技術面の見直しと合わせて使うと効果が出やすくなります。

2-6. ホームページ保守費用の月額相場早見表|維持型・更新型・集客型

9項目の内訳を保守レベルごとに積み上げると、月額の相場は次のようになります。サーバー・ドメインなどの実費は月額換算で含めています。

保守レベル含める主な項目月額相場
維持型①〜⑥(実費+CMS更新+バックアップ+簡易監視)8,000〜15,000円
更新型①〜⑦+⑧の平日対応15,000〜40,000円
集客型①〜⑨すべて+夜間・休日の障害対応40,000〜100,000円以上

月額5,000円前後の低価格パッケージもありますが、監視を簡易化しているか、サーバー代を別にしているのが一般的です。

見積もりを受け取ったら、まず自社の保守レベルの相場と比べてください。株式会社Grillの支援実務では、維持型のサイトに集客型の価格帯の見積もりが出ているケースをよく見かけます。

2-7. 自社で管理する場合の月額と、外注に任せる作業の分担目安

すべてを自社で管理するなら、月額はサーバー・ドメイン・SSLの実費の相場どおり、数百円〜数千円で済みます。ただし、更新後の不具合や改ざんへの対応は社内の運用体制で抱えることになります。

作業自社で対応しやすい外注が向いている
文言・画像の差し替え○(管理画面に慣れた担当者がいれば)担当者不在の場合
CMS・プラグインの更新小規模サイトなら可不具合時に切り戻せない場合
バックアップと復旧取得は可復旧手順に自信がない場合
改ざん・障害時の対応難しい○

目安として、障害時の復旧だけでも外注先を確保しておくと、自社管理でトラブルが起きても慌てずに済みます。

第3章 構築方式で保守費用はどう変わる?WordPress・静的HTML・ノーコード・ECの4パターン

第3章 構築方式で保守費用はどう変わる?WordPress・静的HTML・ノーコード・ECの4パターン

同じ保守レベルでも、サイトをどの方式で作ったかによって必要な作業は変わります。4つの構築方式ごとに、保守費用の相場が上がる理由と下がる理由を比べます。

構築方式保守で必須の作業月額相場自社対応のしやすさ
WordPress本体・プラグイン更新、脆弱性対応5,000〜30,000円中(更新後の確認が必要)
静的HTMLサーバー・SSLの管理1,000〜5,000円+更新は都度払い低(更新にコード知識が必要)
ノーコード(Wix・STUDIO等)独自ドメイン・フォーム・設定の管理プラン料金+数千円高
EC・予約機能付き決済・個人情報の保護、監視30,000円〜低

3-1. WordPressサイトはプラグイン更新と脆弱性対応が保守費用を押し上げる

WordPressは自由度が高い反面、プラグインの組み合わせが増えるほど更新時の不具合リスクが上がります。更新を怠ればセキュリティ上の脆弱性が残り、更新すれば表示崩れの確認が必要になるという板挟みが、保守費用の正体です。

導入文で触れたPHPのサポート期限も、WordPressサイト特有の論点です。PHPのバージョンを上げる際はテーマやプラグインの対応確認が欠かせず、保守契約にこの作業が含まれるかで費用が変わります。これから作り直す場合は「WordPressに強いおすすめ制作会社22選」も比較の参考になります。

3-2. 静的HTMLサイトは月額が安い代わりに更新が都度払いになる

HTMLだけで作られたサイトは、CMSやプラグインを持たないため、更新作業や脆弱性対応がほとんど発生しません。保守の中心はサーバーとSSLの管理になり、月額は相場の下限近くに抑えられます。

その代わり、文言を1か所変えるだけでもコードの編集が必要です。更新のたびに制作会社へ外注すると、1回数千円〜数万円のスポット費用が積み重なります。第1章の維持型には向きますが、更新型には割高になりやすい方式です。

3-3. Wix・STUDIOなどノーコードはプラン料金に含まれる保守の範囲

Wix・STUDIOなどのノーコードツールは、サーバーやシステムの更新、SSLの提供をサービス側が担います。保守の多くがプラン料金に含まれるため、別途の保守契約が不要なケースもあります。

ただし、独自ドメインの更新、フォームの通知先設定、検索向けのページ設定などは自社側に残ります。運用担当者が退職して誰も管理画面に入れなくなるトラブルは、ノーコードでも起こりえます。

3-4. ECサイト・予約機能付きサイトは決済と個人情報で保守の水準が上がる

決済や会員情報を扱うサイトは、情報漏えいなどのトラブルが起きたときの損失が桁違いに大きくなります。第1章の判定では、ほぼ確実に集客型の保守レベルが必要です。

カートシステムの更新、SSLを含む決済ページの暗号化確認、決済サービスとの連携確認、不正アクセスの監視などが加わります。そのため、保守費用の相場は月額3万円以上と見込んでおくのが現実的です。EC構築の費用感は「ショッピングサイト制作の費用相場とおすすめ制作会社8選」にまとめています。

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第4章 保守契約に含まれる作業・含まれない作業|追加請求になりやすい7つの境界線

第4章 保守契約に含まれる作業・含まれない作業|追加請求になりやすい7つの境界線

保守費用のトラブルは、月額の相場そのものより「それは別料金です」と言われる場面で起きます。この章では、契約に含まれる作業と含まれない作業の線引きを、作業名ではなく条件で読む方法を紹介します。

4-1. 月額の保守契約に含まれることが多い作業

多くの保守契約で月額に含まれるのは、第2章の④〜⑥にあたる作業と、サーバー・ドメイン・SSLの期限管理です。具体的には次のような内容になります。

  • CMS本体・プラグインの更新と、更新後の表示確認
  • 定期的なバックアップの取得
  • 死活監視・不正アクセスの監視
  • サーバー・ドメイン・SSLの更新期限の管理
  • 表示崩れや不具合が起きたときの一次対応

ここまでは各社の差が小さい部分です。差が出るのは、次に説明する「軽微な修正」と、上限を超えた作業の扱いです。

4-2. 「軽微な修正」の範囲は会社ごとに違う|回数・時間・ページ数の書き方

「軽微な修正は月額に含みます」という一文だけでは、何をどこまで頼めるかは判断できません。確認すべきなのは、範囲を回数・時間・ページ数のどれで区切っているかです。

実際、第5章で比較する保守会社の公式サイトを見ても、区切り方はまちまちです。リヒトスのスタンダードプランは月2回、WP保守ガードは1時間以内の変更作業、Fyveは月合計60分以内と定めています。

回数制なら1回の作業が重くても1回、時間制なら細かい修正をまとめて頼めるといった違いがあり、自社の依頼の出し方に合うほうを選ぶのが得策です。

4-3. 別料金になりやすい7つの作業|新規ページ・デザイン変更・機能追加など

保守契約の外に置かれやすい作業は、おおむね次の7つです。見積もりの段階で、どれが含まれ、どれが別料金かを確認しておきましょう。

  1. 新規ページの追加:既存ページの修正とは別扱いが一般的
  2. デザインの変更:レイアウトや配色の見直しは制作作業として扱われる
  3. 機能の追加:予約フォームや会員機能などの組み込み
  4. 営業時間外の緊急対応:夜間・休日はオプション料金になりやすい
  5. CMSやPHPの大型バージョン移行:互換性の検証を伴うため別見積もりになりやすい
  6. 改ざん・マルウェア被害の復旧:監視は含んでも、駆除と復旧は別のことがある
  7. 原稿の執筆やSEO施策:保守ではなく運用の範囲として扱われる

たとえばFyveの公式サイトでは、ページ新規追加が1ページ50,000円〜、営業時間外の緊急対応が月10,000円の追加と明記されています。こうした境界を事前に公開している会社は、追加請求をめぐる行き違いが起きにくいと言えます。

4-4. 月額固定とスポット依頼、どちらが安くなるかの分岐点

更新の依頼が少ないなら、更新代行を月額に含めず、都度払いのスポットで外注するほうが安くなる場合があります。判断の目安は、月の依頼回数×スポット単価と、更新代行込みプランとの差額の比較です。

たとえばスポット単価が相場の中ほどの1回5,000円で、更新代行込みプランとの差額が月10,000円なら、月2回が分岐点です。月1回以下ならスポット、月3回以上なら固定のほうが割安になります。過去1年分の依頼回数を数えるだけで、どちらが得かはすぐに判断できます。

4-5. 見積書・契約書で確認したい保守範囲の記載例

最後に、見積書の内訳や契約書でよく見る書き方を、確認しやすい例と曖昧な例に分けて示します。

項目曖昧な記載(NG)確認しやすい記載(OK)
軽微な修正軽微な修正に対応テキスト・画像差し替え 月3回まで(1回30分以内)
障害対応障害時は速やかに対応平日10〜18時、連絡から24時間以内に一次対応
バックアップ定期的に取得週1回取得・4世代保管、復旧作業は月額に含む
サーバー代保守管理費に含むサーバー実費○円+管理手数料○円を別記
SSL期限前に対応有効期限の30日前までに更新し、完了を報告

OK例のように数字と条件が入っていれば、トラブル時に「言った・言わない」になりません。曖昧な項目があれば、署名前に書き換えを依頼しましょう。

第5章 ホームページ保守を任せられる会社8選|月額料金の開示状況と対応範囲で比較

第5章 ホームページ保守を任せられる会社8選|月額料金の開示状況と対応範囲で比較

ここからは、ホームページ保守を依頼できる会社を8社紹介します。比較表には月額と料金の開示状況を入れ、第2章の相場と見比べながら、第1章の保守レベルとの相性で選べるようにしました。

5-1. 保守会社を比べる前に確認したい3つの条件

会社を比べる前に、次の3つの条件で候補を絞り込むと失敗が減ります。

  • 自社の保守レベルに合うプランがあるか:維持型なのに集客型向けのプランしかない会社は割高になる
  • 含まれない作業が明記されているか:第4章の7つの境界について、料金や対応可否を示しているか
  • 解約時にデータを引き渡してもらえるか:ドメイン・サーバーの名義やログイン情報の扱いが明確か

3つ目は見落とされがちですが、第7章で触れる乗り換えのしやすさを左右します。

5-2. 8社の月額・初期費用・含まれる作業の比較表

Grill以外の各社は、2026年10月時点の公式サイト掲載内容です。税込・税別の表記は各社の表示に合わせています。

会社名月額目安初期費用含まれる主な作業料金の開示向いている保守レベル
株式会社Grill要相談(目安:月額数万円〜)要相談CMS更新・バックアップ・監視・改善提案非公開(目安を本記事に記載)更新型・集客型
株式会社リヒトス3,300円〜(税込・年払い)公式サイト参照WordPress更新・軽微修正(上位プラン月2回)公開維持型
株式会社サイシア(Web管理)10,000円〜(税別)公式サイト参照テキスト・画像差し替え月3回〜・不具合対応公開更新型
WP保守ガード14,300円〜(税込)33,000円〜更新・バックアップ・監視・1時間以内の変更公開維持型・更新型
株式会社Fyve15,000円(税別)公式サイト参照7項目の基本業務・月合計60分の修正公開維持型・更新型
WP KEEPER22,000円〜(税込)0円自動更新・死活監視・バックアップ・ファイアウォール公開更新型・集客型
ツアーオンライン株式会社要問い合わせ要問い合わせサーバー・ドメイン・メール・SSLの一括管理非公開維持型・更新型
株式会社NorthWing要問い合わせ要問い合わせ保守と運用・改善の相談非公開集客型

料金を公開している会社は、含まれる作業の範囲も細かく示している傾向があります。非公開の会社は、第2章の相場と第4章の記載例をもとに、見積もりで条件を確認しましょう。

5-3. 株式会社Grill|集客まで見据えたホームページ保守と改善提案

株式会社Grill

【保守レベルの判定から更新・監視・復旧までを設計する、ホームページ保守のプロ】

株式会社Grillは、サイトの役割・更新頻度・停止時の損失から必要な保守レベルを判定し、その水準に合わせて保守内容を組み立てます。WordPressなどのCMS更新と更新後の表示確認、バックアップの取得と復旧手順の整備、改ざんや不具合の監視までを、過不足のない範囲で引き受けます。

PHPのサポート期限のような「いつまでに何をすべきか」も先回りして案内するため、期限切れの放置を防げます。

他社が制作したサイトの保守を引き継ぐ際は、ドメイン・サーバーの名義やログイン情報の整理から着手します。

契約内容と実際の依頼実績を突き合わせ、払いすぎている項目と不足している項目を分けて提案するのも特徴です。料金は月額数万円〜で、AIを活用した点検の効率化により、保守の質を落とさずに費用を抑える体制を整えています。

さらに、広告運用やSEOとも連動できるため、集客型のサイトでは保守と並行して問い合わせを増やす改善にも対応できます。アクセスの変化を高速で検証し、成果につながる修正から優先して進められる点が強みです。

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会社名株式会社Grill
所在地東京都渋谷区東3丁目22−14 グランファースト恵比寿 5階
公式サイトhttps://grill.co.jp/

5-4. 株式会社リヒトス|月額3,300円からのWordPress保守管理

株式会社リヒトス

【低価格から始められるWordPress保守管理のプラン】

大阪に本社を置くホームページ制作会社で、WordPressサイトの保守管理プランを公開しています。ライトプランは年払いで月額3,300円、毎月払いで4,400円、スタンダードプランは年払い5,500円・毎月払い6,600円(いずれも税込)です。

スタンダードプランでは軽微な修正を月2回まで依頼できます。サーバー・ドメイン代は含まれないため、実費は別途見込んでおく必要があります。

会社名株式会社リヒトス
所在地大阪府大阪市北区梅田1丁目11番4号 大阪駅前第4ビル 9階
公式サイトhttps://lichtos.co.jp/

5-5. 株式会社サイシア(Web管理)|他社制作サイトの更新代行に対応

株式会社サイシア(Web管理)

【更新代行を軸にしたホームページ運用保守サービス】

株式会社サイシアが運営する「Web管理」は、他社が制作したホームページでも対応できる点を公式サイトで明示しています。ライト運用プランは月額10,000円(税別)で、テキスト・画像の差し替えが月3回まで含まれます。

月額30,000円のベーシック運用プランでは差し替えが月5回に増え、月1回のアクセス解析レポートも付きます。更新型のサイトで、制作会社と連絡が取りにくくなった場合の受け皿になります。

会社名株式会社サイシア
所在地東京都港区北青山1-3-3 三橋ビル3階
公式サイトhttps://webkanri.jp/

5-6. WP保守ガード|WordPress専門エンジニアによる保守プラン

WP保守ガード

【WordPressに絞った保守プランを3段階で用意】

ディープラスが運営するWordPress専門の保守サービスです。ライトプランは初期費用33,000円+月額14,300円(税込)で、更新・バックアップ・不正アクセス監視・障害時の復元に加え、1時間以内の変更作業が含まれます。

集客目的のサイト向けのスタンダードプラン(月額19,800円)では、アクセス解析レポートと集客アドバイスが加わります。保守範囲が明文化されているため、第4章の境界線を確認しやすい会社です。

運営ディープラス
所在地山梨県南巨摩郡南部町中野1857
公式サイトhttps://wp-guard.jp/

5-7. 株式会社Fyve|含む業務・含まない業務を公開した月額保守プラン

株式会社Fyve

【保守の範囲と追加料金を細かく開示する制作会社】

福岡に本社を置き、ホームページの制作から運用までを手がける会社です。月額15,000円(税別)の保守プランに、不具合修正・脆弱性の監視と定期アップデート・SSLとドメインの更新管理など7つの基本業務を含めています。

含まない業務とオプション料金も公開しており、GA4の月次レポートは月5,000円、修正枠の拡張は1時間5,000円です。必要な作業だけを足していけるため、維持型から更新型へ移る途中のサイトに向いています。

会社名株式会社Fyve
所在地福岡県福岡市中央区天神4丁目6-28 天神ファーストビル7階
公式サイトhttps://fyve.co.jp/

5-8. WP KEEPER(株式会社プロテック・株式会社KOP)|監視・WAFまで含むWordPress保守

WP KEEPER(株式会社プロテック・株式会社KOP)

【セキュリティ対策を厚くしたいWordPressサイト向けの保守】

株式会社プロテックと株式会社KOPが共同で運営するWordPress保守サービスです。ベーシックプランは月額22,000円(税込)・初期費用0円で、本体とプラグインの自動更新、死活監視、バックアップと復元、ファイアウォールが含まれます。

月額44,000円のプロフェッショナルプランでは、手動アップデートやWAF導入、マルウェアスキャンと駆除、電話サポートまで加わります。停止時の損失が大きい集客型のサイトで、セキュリティを優先したい場合の選択肢です。

会社名株式会社プロテック(共同運営:株式会社KOP)
所在地東京都台東区台東一丁目31番9号 ニューセンチュリービル6階
公式サイトhttps://wp-keeper.jp/

5-9. ツアーオンライン株式会社|ドメイン・サーバー・メールまで一括管理

ツアーオンライン株式会社

【サイトまわりのインフラをまとめて預けられる保守管理】

東京都立川市の制作会社で、公式サイトでは300社以上のサイト保守管理を手がけていると紹介しています。サーバー・メール・ドメイン・SSL証明書の管理から、改ざん被害の復旧まで幅広く対応します。

料金は公開されておらず、見積もりでの確認になります。サーバーやメールの契約がばらばらで管理しきれていない会社が、窓口を一本化したい場合に検討しやすい会社です。

会社名ツアーオンライン株式会社
所在地東京都立川市柏町4-77-1 ステッチJ
公式サイトhttps://www.tol.jp/

5-10. 株式会社NorthWing|保守と並行してWeb集客を相談できる制作会社

株式会社NorthWing

【公開後の運用・改善まで見据えたホームページ制作会社】

ホームページ制作に加え、公開後のサイト運用やページ改善、Webマーケティングの支援を掲げている会社です。公式サイトには保守の事例も掲載されています。

料金は公開されておらず、無料カウンセリングを通じた見積もりになります。保守だけでなく、サイトから問い合わせを増やす相談も同じ窓口でしたい集客型のサイトに向いています。

会社名株式会社NorthWing
所在地東京都渋谷区
公式サイトhttps://north-wing.co.jp/

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第6章 今払っている保守費用は高すぎる?見積もり診断で多い払いすぎパターン5つ

第6章 今払っている保守費用は高すぎる?見積もり診断で多い払いすぎパターン5つ

すでに保守契約を結んでいるなら、新しい会社を探す前に今の契約を見直す価値があります。払いすぎの多くは、相場より高いことよりも、保守レベルと契約内容のズレから生まれています。

6-1. 見積もり診断の相談で多い保守費用の内訳と月額の傾向

保守費用が高いかどうかは、金額の絶対値や相場との比較ではなく、実際の依頼内容と契約範囲の差で判断すべきです。株式会社Grillが保守費用の見直し相談を受けた中小企業の保守契約(2025年10月〜2026年9月、N=48件)を集計すると、その傾向がはっきり表れました。

月額保守費用の中央値は16,500円で、最も安い契約が3,300円、最も高い契約が88,000円でした。直近12か月の依頼実績と比べて契約範囲が過大だったのは48件中19件(約4割)です。

過大だった契約を保守レベルに合わせて見直すと、平均で月額7,800円、年間で約9.4万円の削減余地がありました。

6-2. 更新がほとんどないのに更新代行込みのプランを払い続けている

最も多いのが、維持型のサイトなのに更新型のプランを払い続けているパターンです。公開直後は更新の予定があっても、1年たつと依頼が年に数回まで減っていることはよくあります。

過去12か月の依頼回数を数え、第4章の分岐点を下回っていれば、更新代行を外してスポット依頼に切り替える余地があります。

6-3. サーバー・ドメイン代に管理手数料が上乗せされている

2つ目は、サーバーやドメインの実費に管理手数料が上乗せされているパターンです。同じ集計では、48件中15件(約3割)でサーバー・ドメインが制作会社名義で契約されていました。

名義が制作会社にあると、実費がいくらなのか自社では確認できません。請求書の内訳にある「サーバー管理費」が実費の数倍になっていないかを、名義の確認とあわせて見ておきましょう。

6-4. 見ていない監視レポート・解析レポートに月額を払っている

3つ目は、毎月届くレポートを誰も読んでいないパターンです。レポートは改善に使ってはじめて価値が出るもので、届くだけなら費用は回収できません。

数字を見て手を打つ運用体制がないなら、レポートの頻度を四半期に落とすか、オプションごと外す選択肢があります。逆に活用するなら、問い合わせ率の改善策を扱った「LPOでCVRを改善する効果的な施策10選」のように、次の打ち手と結びつけて読むのが効果的です。

6-5. 障害対応が年1〜2回ならスポット契約で足りるケース

4つ目は、夜間・休日を含む手厚い障害対応を付けているのに、実際の障害が年に1〜2回しかないパターンです。停止時の損失が小さい維持型のサイトなら、平日対応と都度払いの復旧で足りることがほとんどです。

一方で、1-4の式で停止1日の損失が月額保守費を上回るサイトなら、手厚い対応は削るべきではありません。判断の分かれ目は、障害の回数ではなく1回あたりの損失額です。

6-6. 費用を削ってはいけない保守|CMS更新とバックアップ

見直しで唯一削ってはいけないのが、CMSの更新とバックアップです。この2つを外すと、改ざんやデータ消失が起きたときに戻す手段がなくなります。

保守を「月額を減らすための項目」から外すのではなく、「更新代行やレポートなど、使っていない項目」から外すのが鉄則です。削りすぎたときに何が起きるかは、次の章で具体的に見ていきます。

第7章 保守を止める・乗り換える前に押さえる4つの確認|ドメイン名義・サーバー契約・データ引き渡し

第7章 保守を止める・乗り換える前に押さえる4つの確認|ドメイン名義・サーバー契約・データ引き渡し

保守費用を下げる最も大きな手段は、契約の解約や保守会社の乗り換えです。ただし手順を誤ると、サイトそのものを失いかねません。止めた場合のリスクを確認したうえで、乗り換え前に押さえる4つの確認を順に見ていきます。

7-1. 保守を止めた場合に起きること|SSL失効・改ざん・表示崩れの復旧費用

保守を完全に止めると、すぐには何も起きません。問題が表に出るのは数か月後で、多くはSSL証明書の失効や、古いプラグインを狙った改ざんとして現れます。

復旧サービスの料金表で多い水準では、改ざんの復旧をスポットで依頼すると数万円から十数万円かかります。月額5,000円前後の低価格パッケージを1年続けても6万円ほどなので、1回の被害で保守費の1〜2年分が飛ぶ計算になります。

保守ゼロが合理的なのは、9-5で挙げる条件を満たすサイトに限られます。

7-2. ドメインとサーバーの契約名義が制作会社になっていないかの確認方法

1つ目の確認は、ドメインとサーバーの契約名義です。名義が制作会社のままだと、解約時に移管を拒まれたり、手数料を求められたりするトラブルにつながります。

  • ドメイン:Whois検索で登録者情報を確認し、管理画面のログイン権限が自社にあるかを確かめる
  • サーバー:請求書の宛先と、サーバー会社の管理画面に登録されている契約者名を確認する
  • メール:同じサーバーでメールを使っている場合、移行中に止まらないかを確認する

名義が制作会社なら、解約を伝える前に名義変更の手続きを相談しておくのが安全です。

7-3. 乗り換え前に受け取るべきデータ・ログイン情報・管理画面の権限

2つ目は、サイトを動かすために必要なデータと権限の受け取りです。最低限、次のものを手元にそろえてから乗り換えを進めます。

種類受け取るもの
ファイルFTP・SSHの接続情報、サイトの全ファイル
データベースデータベースの接続情報とエクスポートデータ
CMS管理者権限のアカウント、テーマ・有料プラグインのライセンス
計測・集客Googleアナリティクス・Search Console・タグ管理ツールの管理者権限

有料プラグインのライセンスが制作会社名義のままだと、乗り換え後に更新できなくなります。乗り換え後のトラブルを防ぐため、一覧で照合しましょう。

7-4. 解約条項・最低契約期間・違約金のチェックポイント

3つ目は、契約書の解約条項です。最低契約期間、解約の申し出期限(例:1か月前まで)、期間内解約の違約金の3点を確認します。

制作費を分割で月額に含めているサブスク型の契約では、途中解約で残額の一括払いを求められることがあります。この点は9-2でも詳しく触れます。

7-5. サイトを止めずに保守会社を移行する段取り

4つ目は、移行の段取りです。新しい保守会社とサーバーを用意し、旧環境のバックアップから複製を作って動作を確かめてから、ドメインの向き先を切り替えます。

切り替えは問い合わせの少ない時間帯に行い、フォームの送信テストまで済ませてから旧契約を解約します。サーバー移転と同時にデザインやURL構造も変えるなら、「サイトリニューアルでSEO効果を最大化する5ステップ」で検索評価を落とさない手順を確認しておきましょう。

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第8章 制作の段階で決まるホームページ保守費用|発注時に決めておく5つの設計

第8章 制作の段階で決まるホームページ保守費用|発注時に決めておく5つの設計

保守費用が相場より高くなるかどうかは、公開後の交渉よりも制作を発注する時点の設計で決まります。これからサイトを作る、またはリニューアルする会社に向けて、発注時に決めておきたい5つの設計をまとめます。

8-1. ドメイン・サーバーは最初から自社名義で契約する

ドメインとサーバーは、制作会社に任せず自社名義で契約するのが基本です。最初から自社名義にしておけば、第7章の7-2で整理した確認がそもそも不要になります。

設定作業だけを制作会社に頼み、契約と支払いは自社で行う形にすれば、管理手数料の上乗せも防げます。

8-2. CMSの選定とプラグイン数を必要最小限に絞る

更新の多い運用ならCMSが必要ですが、ほとんど更新しないなら静的HTMLやノーコードのほうが保守費用は下がります。第3章の比較を、作る前の段階で使うのが最も効果的です。

WordPressを選ぶ場合も、プラグインは必要最小限に絞るよう依頼しましょう。プラグインが少ないほど、セキュリティ上の弱点と、更新時の不具合確認にかかる手間が減ります。

8-3. 社内で更新できる範囲を管理画面の権限設計で決めておく

お知らせや事例の追加を社内で行うなら、担当者が触れる範囲を管理画面の権限で区切っておきます。編集者権限のアカウントを用意し、テーマやプラグインの設定には触れられないようにしておくと、誤操作によるトラブルを防げます。

社内の運用で更新できる範囲が広いほど、更新代行を外注する費用は小さくなります。サイトの設計全体については「中小企業のホームページ制作は設計が9割」でも解説しています。

8-4. 保守の見積もりを制作の見積もりと同時に取る

制作費だけを比べて発注先を決めると、公開後の保守費用で逆転されることがあります。制作の見積もりを取る段階で、保守の月額とその内訳も一緒に出してもらいましょう。

3年間の総額で比べれば、制作費は安いが保守が高い会社と、その逆の会社を正しく比較できます。候補の探し方は「中小企業のホームページ制作に強いおすすめ会社21選」が参考になります。

8-5. 保守契約の開始時期・初期費用・無償保証期間を確認する

制作会社によっては、公開後1〜3か月を無償の不具合対応期間にしていることがあります。その期間と保守契約の開始時期が重なっていないかを確認しましょう。

保守の初期費用が別途かかるかどうかも、発注前に確かめておく項目です。WP保守ガードのように初期費用を設けている会社もあれば、WP KEEPERのように初期費用0円の会社もあります。

第9章 ホームページの保守費用で出やすい5つの疑問|勘定科目・補助金・制作会社の廃業

第9章 ホームページの保守費用で出やすい5つの疑問|勘定科目・補助金・制作会社の廃業

最後に、保守費用を検討する段階で出やすい疑問を5つ取り上げます。税務や補助金のように、自社だけで判断しにくい論点も含めています。

9-1. 保守費用の勘定科目は?支払手数料・保守料・修繕費の使い分け

毎月の保守費用は、「支払手数料」や「保守料(保守管理費)」として費用処理されるのが一般的です。不具合の修理など現状を維持するための支出は「修繕費」で処理されることもあります。

一方、国税庁の修繕費と資本的支出の区分では、機能追加のように価値を高める支出は資本的支出にあたり、資産として扱うべき場合があります。どの科目を使うかは会社の経理方針にもよるため、最終判断は顧問の税理士に確認してください。

9-2. 制作費込みの月額サブスク型では保守費用はどう扱われるか

初期費用0円・月額制のホームページサービスでは、制作費と保守費用が1つの月額にまとめられています。月額のうち保守にあたる部分がいくらなのかは、内訳を見ないとわかりません。

注意したいのは解約時の扱いです。サイトのデータやドメインが引き渡されない契約もあるため、7-4の解約条項とあわせて、解約後にサイトが手元に残るかを確認しておきましょう。

9-3. 補助金・助成金は保守費用にも使えるのか

多くの補助金の公募要領では、定められた事業期間内に発生し支払った経費を対象にしています。そのため、事業期間の後も続く月額の保守費用は、対象外になるのが一般的です。

制作やリニューアルの費用は対象になる補助金もありますが、要件は年度ごとに変わります。申請前に必ず最新の公募要領で対象経費を確認してください。小規模事業者向けの補助金の考え方は「小規模事業者持続化補助金で広告費は対象になる?」でも整理しています。

9-4. 制作会社が廃業・連絡不通になったときの保守の引き継ぎ

制作会社と連絡が取れなくなったときは、まずドメインとサーバーの管理画面に自社で入れるかを確認します。入れれば、別の保守会社に引き継いでもらうことができます。

ドメインの名義が制作会社のままで管理画面にも入れない場合は、ドメインの登録事業者に名義変更の手続きを相談します。確認の手順は第7章の7-2と同じです。

9-5. 保守契約を結ばず自社管理でも問題が起きにくいサイトの条件

次の条件をすべて満たすサイトなら、保守契約を結ばず自社管理にしても大きな問題は起きにくいと言えます。

  • 静的HTMLかノーコードで作られている
  • 問い合わせや予約の大半がサイト以外の経路から来ている
  • ドメイン・サーバーが自社名義で、更新期限を社内で把握している

1つでも外れる場合は、少なくとも障害時にスポットで頼める外注先を確保しておきましょう。

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第10章 年1回、サーバー更新月に見直すホームページ保守費用の配分|保守枠と改善枠の分け方

第10章 年1回、サーバー更新月に見直すホームページ保守費用の配分|保守枠と改善枠の分け方

PHP 8.2系のセキュリティサポート終了は、2026年12月31日に迫っています。WordPressサイトを持つ会社にとって、保守契約の中身を確かめるには適した時期です。

10-1. 保守枠と改善枠を分けて年間予算を組む

保守費用で迷わなくなる一番の方法は、ホームページの予算を「保守枠」と「改善枠」の2つに分けることです。保守枠には、第1章で判定した保守レベルの相場に見合う月額だけを入れます。改善枠には、問い合わせを増やすための改善や集客運用の費用を入れます。

2つを1つの月額に混ぜると、使っていない更新代行やレポートに払い続けても気づけません。見直しのタイミングは、サーバーやドメイン、SSLの更新月に合わせて年1回が目安です。

その時点で3つの軸を判定し直し、問い合わせが増えて停止時の損失が大きくなっていれば、保守レベルを1段上げます。

改善枠の使い道に迷ったら、「ホームページ集客で先に直すのは流入とフォームのどちらか」で優先順位を確かめるのが近道です。検索からの流入を伸ばすなら、「SEO対策の費用相場はいくら?」で施策ごとの予算感も押さえておきましょう。

10-2. 契約書1枚から保守と改善の配分を見直す|株式会社Grill

手元にある保守契約書と、直近1年の依頼履歴。株式会社Grillが保守費用の相談で最初にお預かりするのは、この2つだけです。そこから御社サイトの保守レベルを判定し、保守枠に残す作業と、外してよい作業を金額つきで切り分けます。

保守として引き受けるのは、CMSの更新と更新後の表示確認、バックアップと復旧手順の整備、改ざん・不具合の監視です。PHPのバージョン移行のように期限のある作業は、期限から逆算した計画をお出しします。ドメインやサーバーの名義が制作会社に残っている場合は、名義の整理から一緒に進めます。

更新後の表示チェックや脆弱性情報の照合はAIで自動化しており、保守にかかる人の手間を絞っています。その分、料金は月額数万円〜に抑えつつ、浮いた時間を集客型サイトの改善検証に回せます。問い合わせ数の変化を短い周期で確かめ、効いた修正を素早く広げられるのが、保守と改善を同じ窓口で持つ意味です。

次のサーバー更新の請求が届く前に、御社の保守契約書を一度見せてください。どこまでを保守枠に残し、どこからを改善に回すのか、その線を具体的な金額で引いてお返しします。

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この記事を書いた人
株式会社epochにてWEB業界のプロジェクトマネージャーとして従事し、デジタル領域での専門性を武器に事業成長を牽引。その後、株式会社LADDERにてWEBデザイナー兼コーダーとして様々な著名インフルエンサーのSNS広告やD2C事業に携わり、LP構成から制作、運用までを一元的に行って広告効果の高いLPを量産。現在は株式会社GrillのWEBデザイナー兼コーダー兼ディレクターとして、幅広い技術を駆使し、HP制作からECサイトの制作、動画制作や編集まで一気通貫で手がけるフロントエンドのスペシャリスト。
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