2026年8月31日、Search Consoleで2つの機能が全サイトに開放されました。生成AI機能でのリンク表示回数を見る「生成AIパフォーマンスレポート」と、AI Overviewなどからサイトを外せる「検索の生成AI設定」です。
どのページをAIによる概要に載せ、どの情報を使わせないかを、自社の管理画面で判断できる段階に入りました。
ただし、AI Overview対策はすべての検索に必要なわけではありません。AI Overviewは表示する価値があると判断された検索にしか出ないと、Googleは説明しています。
出ないキーワードが中心のコンテンツまで一律に書き直しても、工数に見合う変化は起きにくくなります。株式会社Grillに届く相談には、用語解説のコンテンツと料金ページを同じ手順で一斉に書き直したものの、料金ページの流入はほとんど動かなかった例もあります。
第1章の4類型で表示の有無を見極めると、残りの章のどこに時間をかけるべきかが決まります。表示が多い類型のページは引用の前提条件と書き方へ、使わせたくない情報を抱えるページは掲載を止める手段へ進みます。
効果の判定と依頼先8社の比較は、どこまでを自社で進めるかを決めたあとに読むと判断しやすくなるはずです。
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AI Overview対策の最初の作業は、コンテンツを直すことではありません。自社が狙うキーワードでAIによる概要が実際に表示されているかを確かめ、出る検索と出ない検索を分けるところから始めます。
Google検索セントラルの「AI 機能とウェブサイト」によれば、AIによる概要は従来の検索結果に対して付加価値があるとシステムが判断した場合にのみ表示されます。同ページには「通常はトリガーされません」とも書かれています。表示はすべてのクエリで起きる前提ではない、ということです。
同じページでも、用語の意味を調べるクエリでは要約が出て、社名で調べる検索では出ない、という差は起こり得ます。
そのため「自社サイトはAI Overviewの影響を受けている」とサイト単位でまとめて判断するのは粗すぎます。判断の単位はキーワード、より正確にはユーザーが何を知りたくて検索しているかという類型です。
振り分けは、Search Consoleの検索パフォーマンスからクリック数の多いクエリを書き出し、1語ずつ4つの類型に当てはめる方法が手軽です。書き出す対象の選び方は、「SEOキーワード選定の7ステップ」で扱う検索意図の分け方も参考になります。
類型によって、AI Overviewの出方ははっきり分かれます。株式会社Grillが支援するBtoB・EC・士業の12サイト(2026年4月〜7月、N=1,860キーワード)で、検索結果を定点で確認した結果です。
AI Overviewの表示を確認できた割合は、定義型が約58%、手順型が約41%、比較検討型が約33%、指名・取引型が約6%でした。これはGoogleが公表している数値ではなく、業種や時期で変わり得る支援先での観測に基づく一次情報です。
| 類型 | キーワード例 | 表示を確認できた割合(株式会社Grill調べ) | 打ち手の方向 |
|---|---|---|---|
| 定義型 | 「リードナーチャリング とは」 | 約58% | 見出し直後の言い切りと独自の視点で引用を狙い、問い合わせ導線で回収する |
| 手順型 | 「電子契約 導入 手順」 | 約41% | 番号付きの手順に、つまずく条件を添えて差をつける |
| 比較検討型 | 「勤怠管理システム 比較」 | 約33% | 比較軸をそろえた表で、情報源として選ばれる状態をつくる |
| 指名・取引型 | 「(社名) 料金」「(サービス名) ログイン」 | 約6% | 通常のSEOと申し込み導線の改善を優先する |
棚卸しシートには、次の5列を用意すると後の判定まで使い回せます。
クリックの大半を指名・取引型のクエリが占めるサイトでは、AI Overviewが流入に与える影響は限られます。その場合は、通常のSEOやサービスページの改善に工数を回したほうが、問い合わせ数への効き目は大きくなります。
反対に、定義型と手順型でクリックの半分を超えるサイトは、優先度を上げて第3章以降に進んでください。この「半分」は株式会社Grillが支援の初期判断に使っている目安です。
優先度を下げることは、何もしないことと同じではありません。第5章で扱う技術条件の点検は、類型の比率に関係なくすべてのサイトに必要です。表示される検索の範囲は変わり続けるため、棚卸しは四半期ごとにやり直す運用にしておくと判断がずれません。
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棚卸しの結果を正しく読むために、AI Overviewがどのような機能で、日本でいつから使われているかをGoogleの公式発表という一次情報をもとに最小限に整理します。混同されやすいAIモードとの違いも、ここで押さえておきます。
AI Overviewは、日本語のGoogle検索では「AIによる概要」と表示される機能です。検索結果の中に、クエリに対する回答の要約が差し込まれ、根拠となったウェブページへのリンクが添えられます。
Googleはこのリンクを「サポートリンク」と呼んでいます。回答の組み立てに使われる場合がある「クエリファンアウト」という手法は、引用との関係とあわせて第5章で扱います。
「AIO対策」とAI Overview対策は同じ意味ですか? 「AIO」はAI検索全般への最適化を指す略語として使われることが多く、AI Overviewの略として使われる場面もあるため混乱が起きます。本記事はGoogle検索のAI Overviewに範囲を絞っています。
ChatGPTなどを含む広い範囲の進め方は「AI検索対策(AIO)の進め方」で整理した施策の3層、用語の整理は「LLMOとAIOの違い」の比較解説にまとめています。
AI Overviewの日本での提供は、Google公式ブログ(2024年8月16日)で発表されました。米国などのSearch Labsでのテストを経て日本を含む6か国へ拡大し、各国の言語にも対応しながら数週間かけて段階的に展開するという内容です。
2026年9月時点でも、Google検索ヘルプの提供状況の一覧に日本と日本語が含まれています。利用規模については、Google公式ブログ(2026年6月)によれば、AI Overviewsの月間アクティブユーザー数は25億人を超えています。
AIモードは、Google公式ブログ(2025年9月9日)で日本語での提供を順次開始すると発表されました。検索結果ページの[AI モード]タブから、PCとモバイルのブラウザ、AndroidとiOSのGoogleアプリで使えます。
2つの機能は、表示されるきっかけと得意な質問が異なります。Google検索セントラルと公式ブログ(2025年9月9日)の説明を、対策に関わる観点で並べると次のとおりです。
| 観点 | AI Overview(AIによる概要) | AIモード |
|---|---|---|
| 表示のきっかけ | 付加価値があるとシステムが判断した検索で、検索結果に表示される(検索セントラル) | 検索結果ページの[AI モード]タブから使う(公式ブログ) |
| 特に向いている検索 | 通常の検索結果以上の価値を提供できるクエリ(検索セントラル) | さらなる調査、根拠、複雑な比較が必要なクエリ(検索セントラル) |
| 回答の組み立て | クエリファンアウトを使う場合がある(検索セントラル) | 検索セントラルは「使う場合がある」と説明。公式ブログは、質問をサブトピックに分解して検索する技術を使うと紹介 |
Googleは、両者では使用するモデルや手法が異なる場合があり、表示される回答やリンクの内容にも違いがあると説明しています。AI Overviewで引用されたページが、AIモードでも同じように出るとは限りません。
なおGoogle検索ヘルプによれば、モバイルではAI OverviewからそのままAIモードの会話に移れるようになっています。

AI Overviewが表示される検索では、SEOの順位が同じでもクリックの動き方が変わります。第1章の類型を当てはめると、流入の変化を「想定内か、手を打つべきか」で読み分けられます。
クリックが大きく減りやすいのは、答えが要約の中で完結しやすい定義型の検索を集めているコンテンツです。株式会社Grillが支援したBtoB企業の7サイト(2026年3月〜8月、N=214ページ)で前年同期と比べると、その差が数字に出ました。
定義型のクエリが流入の中心だったページはクリック数が平均約27%減り、指名・取引型が中心のページは約4%減にとどまっています。
掲載順位も表示回数も大きく動いていないのにクリックだけが落ちている場合は、コンテンツの劣化より先に、検索結果の見え方の変化を疑ってください。Search Consoleでそのページのクエリ一覧を開き、上位のクエリに類型を付けると、減少の理由がどこにあるかを切り分けやすくなります。
Google検索セントラルは、AIによる概要が表示される検索結果ページからのクリックについて、より質が高いことが確認されていると説明しています。理由として挙げられているのは、ユーザーがサイトに長く滞在する傾向です。
また、Google公式ブログ(2026年6月)では、回答内のリンクを増やし、ウェブサイトのプレビューを追加したと案内されています。
これはGoogle側の説明であり、自社サイトで同じ傾向が出るかは、第7章の判定表を使って自社の一次情報で確かめます。クリックが減っても問い合わせ数が保たれていれば、減った分は要約で用が済んだユーザーだったと読めます。
許容ラインを決めずに対策を始めると、流入減が報告されるたびに方針が揺れます。類型ごとに「どこまでの減少なら想定内か」と「代わりに何を見るか」を先に決めておきます。
| 類型 | 流入減への向き合い方 | 代わりに見る指標 |
|---|---|---|
| 定義型 | 要約で用が済む分の減少は受け入れ、コンテンツ内の相談導線や資料で回収する | 資料請求数、問い合わせ数 |
| 手順型 | 手順の途中でつまずく条件を示し、専門家への相談につなげる | 相談フォームへの遷移数 |
| 比較検討型 | 引用されるページを狙い、比較表からサービスページへ送る | 生成AI機能での表示回数、サービスページへの遷移数 |
| 指名・取引型 | AI Overview対策より通常のSEOと申し込み導線を優先する | クリック数、申し込み率 |
この表を社内で合意しておくと、第7章の判定表で「減ったが想定内」「減っていないが問い合わせが動かない」を同じ基準で判断できます。
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AI Overview対策には、引用を増やす工夫と同じ重さで「使わせたくない情報を使わせない」設計が含まれます。Googleが案内している制御手段は、効く単位がページ・要素・サイトと異なるため、先に全体を比較表で整理します。
| 手段 | 効く単位 | AI Overviewへの影響 | 通常の検索結果への影響 |
|---|---|---|---|
| nosnippet | ページ | AIによる概要とAIモードの直接入力として使われなくなる | テキストスニペットや動画プレビューが表示されなくなる |
| max-snippet | ページ | 直接入力として使われる量が制限される | スニペットの最大文字数が制限される |
| data-nosnippet | ページ内の要素(span・div・section) | 指定した部分を使わせない手段として案内されている | 指定した部分がスニペットに使われなくなる |
| noindex | ページ | インデックス登録の要件を満たさず、サポートリンクの対象から外れる | 検索結果に表示されなくなる |
| 検索の生成AI設定 | Search Consoleのプロパティ | 生成AI機能に表示されず、回答の根拠にも使われない | ランキングや掲載可否のシグナルとしては使われない |
ページ単位の3つは、止める範囲の広さで選び分けます。nosnippetはコンテンツを要約に使わせない代わりに、通常の検索結果でも説明文が消えるため、クリック率への影響を覚悟して使う指定です。max-snippetは値を0にするとnosnippetと同じ扱いになり、noindexは検索結果そのものからページを外します。
複数の指定が同じページに入っている場合は、より制限の厳しいルールが適用されます。たとえばmax-snippet:50とnosnippetが両方あれば、nosnippetが優先されます。
株式会社Grillの運用経験上、テーマやプラグインの初期設定で意図しない指定が残っているケースもあるため、制御を足す前に現状のmetaタグを確認してください。
ページ全体は表示させたいが、一部の記述だけは要約に使われたくない、という場面で使うのがdata-nosnippetです。span・div・sectionの各要素にHTML属性として付けると、その部分をスニペットに使わない指定になります。
改定の多い料金、期間限定のキャンペーン条件、会員向けの補足説明などが典型的な対象です。
使う際の注意点は2つあります。1つ目は、JavaScriptで既存要素に属性を付けたり外したりしないことです。Googleはレンダリングに伴う不確実性を避けるため、この実装を避けるよう案内しています。
2つ目は構造化データとの関係で、data-nosnippetの要素内で宣言された構造化データも検索結果に使われ得ると明記されています。
つまり、料金を構造化データでも出している場合、本文をdata-nosnippetで囲んだだけでは同じ情報が検索結果に使われる可能性が残ります。
株式会社Grillの支援では、サイト全体の除外より先に、誤って引用されると困る箇所だけをdata-nosnippetで囲む判断を取ることが多くあります。そのうえで、同じ情報を出している構造化データの記述もあわせて見直します。
Search Consoleヘルプによれば、「検索の生成 AI 設定」は2026年8月31日から全サイトで使えるようになりました。場所は[設定]>[検索の生成 AI]で、選択肢は「含める」「除外する」「親から設定を継承する」の3つです。
除外すると、AIによる概要、AIモード、Google Discoverの生成AI機能でサイトのコンテンツが表示されず、回答の根拠にも使われません。これらの機能からインプレッションや流入が発生することもなくなります。
一方で、この設定は生成AI機能以外の検索でのランキングや掲載可否のシグナルとしては使われないと説明されています。反映は通常数日以内で、設定が有効になってから1〜2日で除外されますが、キャッシュの状況によって時間がかかる場合もあります。
見落とせないのは、除外しても類似した他サイトのコンテンツは引き続き表示され得るという点です。
機能別に選べるかは10-3で扱います。除外に踏み切る前に、次の順で失うものを試算します。
STEP1: 生成AIパフォーマンスレポートで、直近3か月のページ別インプレッション数を書き出す
STEP2: 同じページの通常レポートのクリック数と、GA4の問い合わせ数を横に並べる
STEP3: 除外で失う露出と、誤引用や要約で済まされることを防ぐ利点を比べる
robots.txtでGoogle-Extendedを拒否すれば、AI Overviewにも出なくなると考えるのは誤りです。Googleのクローラーに関する公式ドキュメントによれば、Google-Extendedの対象は次世代のGeminiモデルのトレーニングです。
ほかにGeminiアプリやVertex AIでのグラウンディングが挙がる一方、AIによる概要とAIモードの名前は含まれていません。Google検索への登録やランキングにも影響しないと明記されています。
ただし、Search Consoleヘルプには、検索の生成AI機能で回答を作るモデルのトレーニングを制限する場合はGoogle-Extendedを使うよう書かれています。整理すると、学習に使わせるかを決めるのがGoogle-Extended、表示や回答の根拠に使わせるかを決めるのがnosnippet系の指定と検索の生成AI設定です。
また、Googlebot自体をrobots.txtで止めると通常の検索にも出なくなるため、AI対策の目的で使う手段ではありません。

制御の手段を裏返すと、AI Overviewに引用されるための最低条件が見えてきます。Google検索セントラルは、AIによる概要に表示されるための追加の要件や特別な最適化は必要ないと説明しており、確認すべき条件の多くは通常のSEOと重なります。
Googleが示すサポートリンクの条件は、ページがインデックスに登録されていること、検索でスニペットが表示できること、検索の技術的要件を満たしていることの3つです。2026年7月更新の最適化ガイドでは、Search Consoleの検索の生成AI機能にサイトが含まれていることも条件に加わっています。
条件を満たしても表示が保証されるわけではない点も、公式に明記されています。
3つの条件と生成AI設定は、次の表の順に確認すると抜けが出ません。
| 確認項目 | 確認場所 | 合格の状態 |
|---|---|---|
| インデックス登録 | Search ConsoleのURL検査ツール | 対象のURLが登録済みと表示される |
| スニペット表示 | URL検査ツールで確認できる、Googlebotが取得したHTML | nosnippetやmax-snippet:0が意図せず入っていない |
| クロールの許可 | robots.txt、CDN・ホスティング | 5-2参照 |
| 重要な内容のテキスト化 | 取得したHTMLの本文 | 見出しと主要な説明が画像だけでなくテキストで書かれている |
| 生成AI設定 | [設定]>[検索の生成 AI] | 「含める」、または意図どおりに親から継承している |
点検の工数は、AI向けの新しいファイルやコンテンツ作りではなくこの表に回してください。Googleの最適化ガイドは、LLMS.txtファイルやその他の特別なマークアップ、コンテンツのチャンク化、AI向けの書き換えを、Google検索では無視される要素として挙げています。
SEOの内部設計まで見直す場合は、「SEO内部対策の20項目チェックリスト」と並べて進めると重複作業を減らせます。
Googleは、引き続き重要なSEOの基本として、クロールがrobots.txtに加えてCDNやホスティングのインフラでも許可されていることを挙げています。robots.txtの記述が正しくても、手前の配信基盤でアクセスが弾かれていれば条件を満たせません。
株式会社Grillの運用経験上、不正アクセス対策としてWAFやボット対策の設定を強めた時期に、クロールの不調が起きるケースがあります。サイト担当者がrobots.txtだけを見て問題なしと判断し、インフラ側の変更に気づかないパターンです。
URL検査ツールでGooglebotが取得したHTMLを確認し、本文が空だったりエラー画面だったりしないかを見てください。設定を変えた場合は、制作会社やインフラ担当者と変更履歴を突き合わせるのが近道です。
Googleの最適化ガイドによれば、生成AI機能は検索拡張生成(RAG)という手法を使います。これは、Google検索のコアランキングシステムで関連性が高く最新のウェブページをインデックスから取得し、回答の品質や精度を高める手法です。
グラウンディングとも呼ばれます。生成AI機能はコアとなるランキングと品質のシステムに根差しているため、SEOのベストプラクティスは引き続き有効とされています。
同じガイドは、ユーザーのクエリに応えてモデルが関連のクエリを同時に生成し、結果を追加で取得する手法を「クエリファンアウト」と呼んでいます。たとえば「電子契約 導入 手順」なら、法的な有効性や取引先の同意の取り方といった検索が加わり得ます。
狙うキーワードの順位だけでなく、周辺のクエリで上位にいるページも根拠の候補に入ると読めます。何位以内なら引用されるという閾値は、Googleから示されていません。
AI検索の広がりを踏まえてSEOの進め方そのものを整理したい方は、「SEOはもう古いは本当?AI検索(GEO)時代にやるべきSEO戦略」もあわせてご覧ください。
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技術条件がそろったら、次はコンテンツの中身です。Googleは生成AI検索向けの書き方は不要とし、明確な見出しで区切られた構成はユーザーからの評価が高まると説明しています。
以下はそうした読みやすい構成を、第1章の類型ごとに具体化したものです。株式会社Grillの運用経験上、引用されるページにも共通しやすい形でもあります。
定義型の検索に応えるコンテンツでは、見出しの直後に「〇〇とは、△△です」と言い切る1〜2文を置きます。背景や歴史から書き始めると、ユーザーが答えにたどり着くまでに時間がかかり、要点がどこにあるかも伝わりにくくなります。
見出し直下の言い切りは、そこだけ読んでも要約として成り立つ長さに収めます。
言い切りの直後には、自社でしか書けない一次情報の補足を1つ加えます。適用される条件、現場でよく起きる誤解、支援先で見られた例などです。定義だけのコンテンツは他サイトと同じ内容になりやすく、補足の有無が差になります。
比較検討型のコンテンツでは、比較表の軸を行でそろえ、空欄を作らないことが基本です。料金体系、最低契約期間、対応範囲のように、ユーザーが判断に使う項目を同じ粒度で並べます。「要問い合わせ」とする項目も、その旨を明記して空欄にしません。
表だけで終わらせず、「どの条件ならどれを選ぶか」を文章で書くことも欠かせません。たとえば「利用者が50人未満で既存の給与ソフトと連携したいならA」のように、条件と結論を1文で結びます。
自社のサービスを比較に含める場合は、評価の基準を先に示しておくと、ユーザーに対する信頼性も保てます。
手順そのものは、公式マニュアルや他サイトと似た内容になりがちです。差がつくのは、どの条件で手が止まるか、止まったときにどう判断するかという部分です。
番号付きの各ステップの下に、「この画面で〇〇が表示されない場合は△△を確認する」といった分岐を短く添えます。
株式会社Grillは、BtoB SaaS企業の2サイトで手順型のコンテンツにこの「つまずく条件」を追記するリライトを行いました(2026年5月〜7月、N=18記事)。リライト前にAI Overviewのサポートリンクとして表示を確認できたのは18本中3本でした。リライト後の定点確認では、18本中11本で表示を確認しています。書き加えたのは、支援の現場で実際に問い合わせが多かった分岐という、自社にしかない一次情報だけです。
商品や店舗が関わる検索では、コンテンツの改善だけでは足りません。Googleの最適化ガイドによれば、生成AIの回答には必要に応じて商品リスティングや商品情報、ローカルビジネスの情報が含まれます。
Merchant CenterやGoogleビジネスプロフィールを利用すると、AIの回答とその他の検索結果の両方で商品やサービスが表示されやすくなると説明されています。
実務では、サイト、Merchant Centerのフィード、ビジネスプロフィールの3か所で価格や営業時間の記載をそろえることから始めます。記載が食い違ったままでは、情報の信頼性を自ら下げることになります。Googleは、構造化データをページに表示されるテキストと一致させることも基本として挙げています。
構造化データは生成AI検索に必須ではなく、特別なschema.orgのマークアップも不要とGoogleは説明しています。一方で、リッチリザルトの対象になる助けとなるため、SEO戦略の一部として使うことは推奨されています。
構造化データを入れればAI Overviewに引用されやすくなる、とは考えないでください。実装と検証の手順は「構造化データのSEO効果と実装・検証手順」で解説しています。
4つの類型に共通して必要なのが、独自の視点です。Googleの最適化ガイドは、体験談は個人の経験に基づく独自の視点をもたらす一方、既存コンテンツの要約は他で手に入る情報の言い換えにすぎないと説明しています。
誰でも発信できる一般的な知識に基づくコンテンツは、読者に独自の洞察をほとんど提供しないとも書かれています。
設計の目安は、1ページに1つ、自社でしか出せない材料を入れることです。支援件数、失敗した事例、自社で比べた結果などが該当し、数値には調査主体・対象・期間・件数を添えて一次情報として読める形にし、ページの信頼性を支えます。
どの材料が引用のきっかけになったかは、「LLMOの事例11件を引用トリガー別に解剖」も参考になります。
注意したいのは、ファンアウトされそうな関連のクエリごとに個別のページを量産する手法です。Googleは、ランキングや生成AIの回答を操作することを主な目的にそうしたコンテンツを作ると、大量生成されたコンテンツの不正使用に関するスパムポリシーに違反すると明記しています。

対策の成否は、生成AI機能での表示回数だけでも、クリック数だけでも判断できません。Search Consoleの2つのレポートとGA4を並べて読むための前提と、判定表の作り方を整理します。
Search Consoleヘルプによれば、生成AIパフォーマンスレポートは2026年8月31日付けで全サイトにリリースされました。対象はGoogle検索のAIによる概要とAIモードで、Discoverには別のレポートが用意されています。Search Labsの試験運用版のデータは含まれません。
ヘルプに記載されている指標はインプレッション数で、生成AI機能でユーザーにサイトへのリンクが表示された回数を指します。データを分ける切り口は、ページ、国、日付、デバイスの4つです。
グラフの数値はプロパティ単位で集計され、同じサイトの結果が1つの回答に2件出ても1回と数えます。
読むときの注意点もあります。通常の検索パフォーマンスレポートと同じく、1,000行の制限や期間の制限がかかります。また、段階的なリリースのためにアクセスできないプロパティがあることや、生成AI機能での表示回数が十分でないとレポートが出ないことも案内されています。
Google検索セントラルは、AI機能に表示されたサイトの流入もSearch Consoleの全検索トラフィックに反映されると説明しています。具体的には、検索タイプが「ウェブ」のパフォーマンスレポートに含まれます。生成AIパフォーマンスレポート側も、ウェブ検索タイプのデータを含むと書かれています。
そのため、AI Overview経由のクリックだけを取り出して見る前提で計画を立てないことが大切です。GA4でAI Overview経由の訪問を他の検索流入と分けられるとも、公式には案内されていません。
実務では、同じページについて「生成AI機能のインプレッション」「通常レポートのクリック数」「GA4の問い合わせ数」を横に並べ、動きの組み合わせで読みます。ChatGPTなどGoogle以外の面も含めて測る場合は、「LLMOの効果測定」で解説する観測条件のそろえ方と組み合わせてください。
対策の前に4週間分の数値を基準値として記録し、対策後は8週間を目安に比べます。Googleは、変更を加えたページの再クロールに数日から数か月かかる場合があると説明しています。
株式会社Grillの運用経験上、2〜3週間で判断すると、反映前の数値を見て打ち手を変えてしまうケースが起きやすくなります。
判定表は、指標ごとに「どこで見るか」「増えた・減ったときに何をするか」を1行で決めておきます。
| 指標 | 見る場所 | 増えた場合 | 減った場合の打ち手 |
|---|---|---|---|
| 生成AI機能のインプレッション数(ページ別) | 生成AIパフォーマンスレポート | 引用による露出は取れているため、導線とCTAの改善に進む | 第5章の技術条件、第6章の類型別設計の順に見直す |
| クリック数・掲載順位(同じページ) | 検索パフォーマンス(ウェブ) | 維持できている要因を他ページに横展開する | 第3章で決めた許容ラインと比べる |
| 問い合わせ・資料請求数 | GA4のページ別コンバージョン | 同じ型のページを増やす候補にする | 着地後の導線と訴求を見直す |
| 自社について誤った内容の表示 | 定点での目視確認 | ― | 第9章の手順で情報源を直す |
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ここまでの作業を社外に任せる場合、比べるべきは会社の規模より「どの工程まで手を動かすか」です。表示状況の調査が中心の会社、ページ改善まで入る会社、ツールで定点観測を提供する会社では、同じAI Overview対策でも受け取れる成果物が変わります。
各社の公式サイトに記載されている対応範囲と料金を、1つの表にまとめました。
| 会社名 | AI Overviewへの主な対応 | 公開料金 | 向いている企業 |
|---|---|---|---|
| 株式会社Grill | 表示の棚卸し、技術条件の点検、類型別リライト、掲載制御の設計、効果判定 | 月額数万円〜 | 対象キーワードの見極めから判定までを少ない予算で回したい企業 |
| 株式会社WACUL | AI Overviews(AIによる概要)対策支援。キーワード選定から記事制作・リライトまで | 要問い合わせ(分析後に提案) | 記事制作の体制ごと任せたい企業 |
| アウンコンサルティング株式会社 | AIO。回答の情報源として引用・言及されやすい状態づくり | 要問い合わせ | SEOの戦略設計と一体で相談したい企業 |
| GMO NIKKO株式会社 | GMO AI最適化ブースト。AI OverviewsとAI Modeでの言及・引用状況の分析 | ツール月額10万円(最低12か月〜)/ツール+コンサル月額60万円(最低6か月〜) | ツールで定点観測の仕組みを持ちたい企業 |
| 株式会社ユーザーローカル | User InsightのAIOモニタリング。自社・競合サイトの引用を調査 | PV数に応じたプラン(要問い合わせ) | 競合との引用状況を比べたい企業 |
| 株式会社デジタルアイデンティティ | LLMO/AIO/AI Overviews対策 | ミニマム月額約60万円〜(6か月〜) | まとまった予算で中長期に取り組む企業 |
| S&Eパートナーズ株式会社 | LLMO対策(AI検索・GEO・AIO)。構造化データなどにも対応 | 診断3万円(税抜・単発)/コンサル月額15万円〜(税抜・12か月契約) | 診断から小さく始めたい企業 |
| 株式会社課題解決プラットフォーム | AI検索最適化(LLMO・AIO対策)。対象にGoogle AI Overviewを明記 | 単発診断10万円(税抜)/月額25万円〜(税抜・最低6か月)/初期費用15万円〜 | 単発の診断で現状を把握したい企業 |
料金は、月額の金額だけでなく最低契約期間と初期費用を含めて比べる必要があります。株式会社Grillが2026年9月に各社の公式サイトを確認した時点では、Grillを除く7社のうち、金額まで公開していたのは4社でした。
Googleの最適化ガイドは、Googleの「内部」指標を使っていると主張するサードパーティ製ツールに注意するよう呼びかけています。サードパーティ製ツールがGoogleの内部ランキングシステムやAIシステムにアクセスすることはない、とも明記されています。ツール型のサービスで得られる数値は各社の観測データとして扱い、Search Consoleの生成AIパフォーマンスレポートと並べて信頼性を確かめてください。

【AI Overviewが出る検索の見極めから、掲載制御と効果判定までを1つの体制で担うSEOのプロ】
株式会社Grillは、AI Overview対策をSearch Consoleのクエリを4類型に振り分けるところから始めます。表示が確認できる検索にだけ工数を寄せ、技術条件の点検と類型ごとのページの書き直しを進めます。誤って引用されると困る料金表などは、data-nosnippetで囲む範囲と構造化データの記述まで合わせて設計します。
成果の判定は、生成AIパフォーマンスレポート、通常の検索パフォーマンス、GA4の問い合わせ数を並べた判定表で行います。キーワードの振り分けやレポートの集計をAIと自動化ツールに任せているため、判定から次のリライトまでの間隔を短く保てます。検証の回数を増やせるぶん、そのサイトで効く書き方が見つかるまでが早くなります。SEO・AI Overview対策の支援は月額数万円から対応しています。
定義型の検索で減った流入を、リスティング広告やLPの改善で補う設計も同じ窓口で相談できます。広告運用は最低出稿予算10万円〜・手数料10%〜で、業界で一般的な手数料20%の半額水準です。
\ AI検索に特化した改善実績が豊富 /
【無料】GrillにAI対策を無料相談>| 会社名 | 株式会社Grill |
| 所在地 | 東京都渋谷区東3丁目22−14 グランファースト恵比寿 5階 |
| 公式サイト | https://grill.co.jp/ |

【AI Overviewsへの対策を専用メニューとして提供する会社】
株式会社WACULは、公式サイトに「AI Overviews(AIによる概要)対策支援」の専用ページを設けています。対応範囲はキーワード選定から記事制作、既存記事のリライトまでで、コンテンツを作り直す工程を任せられます。
料金は公開されておらず、現状を分析したうえで提案する形式です。第6章で扱った類型別の書き直しを、社内に制作体制がないまま進めたい企業にとって候補になります。
| 会社名 | 株式会社WACUL |
| 所在地 | 東京都千代田区神田小川町3-26-8 2F |
| 公式サイト | https://wacul.co.jp/ |

【SEOとAIOを並べて事業に掲げるコンサルティング会社】
アウンコンサルティング株式会社は、ソリューションの1つに「AIO」を掲げています。公式サイトでは、AIOを回答の情報源として引用・言及されやすい状態をつくる最適化と位置づけており、事業としてSEOとAIOの両方に取り組んでいます。
料金は公開されていないため、見積もりの依頼が前提です。AI Overview対策を単独の施策として切り出すより、SEO全体の戦略の中で優先順位を決めたい企業に合っています。
| 会社名 | アウンコンサルティング株式会社 |
| 所在地 | 東京都千代田区丸の内二丁目2番1号 岸本ビルヂング6F |
| 公式サイト | https://www.auncon.co.jp/ |

【AI OverviewsとAI Modeを対象に明記した分析サービスを持つ会社】
GMO NIKKO株式会社は、「GMO AI最適化ブースト」というサービスを提供しています。公式ページでは対象としてGoogle AI OverviewsとAI Modeを明記しており、両機能での言及・引用状況を分析できます。
公式ページに記載されている料金は、ツール提供が月額10万円(最低12か月〜)、ツールとコンサルティングを組み合わせたプランが月額60万円(最低6か月〜)です。
| 会社名 | GMO NIKKO株式会社 |
| 所在地 | 東京都渋谷区道玄坂1-2-3 渋谷フクラス |
| 公式サイト | https://www.koukoku.jp/ |

【自社と競合のAI Overviewでの引用状況を追える分析ツールの提供会社】
株式会社ユーザーローカルは、分析ツール「User Insight」にAIOモニタリング(SEO調査)の機能を用意しています。Google検索のAIによる概要に、自社サイトと競合サイトが引用されているかを調べられる機能です。
料金はPV数に応じたプランで、金額は公開されていません。生成AIパフォーマンスレポートでは自社の数値しか見られないため、競合と比べた位置を定点で把握したい企業に向いています。
| 会社名 | 株式会社ユーザーローカル |
| 所在地 | 東京都港区芝浦3丁目1番21号 msb Tamachi 田町ステーションタワーS 14F |
| 公式サイト | https://www.userlocal.jp/ |

【LLMO・AIO・AI Overviews対策を1つのサービスとして掲げるSEO支援会社】
株式会社デジタルアイデンティティは、「LLMO/AIO/AI Overviews対策」のサービスページを公開しています。サイトの内部構造の改善と、一次情報の発信を組み合わせる支援です。
料金はミニマムで月額約60万円〜、契約は6か月からと公開されています。予算を確保したうえで、AI検索対策を中長期のプロジェクトとして進めたい企業の候補です。
| 会社名 | 株式会社デジタルアイデンティティ |
| 所在地 | 東京都渋谷区恵比寿南1-15-1 A-PLACE恵比寿南5F |
| 公式サイト | https://digitalidentity.co.jp/ |

【診断メニューから小さく着手できる大阪のSEO・AI検索支援会社】
S&Eパートナーズ株式会社は、大阪市中央区に拠点を置くSEO支援会社です。「LLMO対策(AI検索・GEO・AIO)」のページを設け、AI検索への対策や構造化データの整備などに対応しています。
料金は、単発のSEO・AI検索診断が3万円(税抜)、コンサルティングプランが月額15万円〜(税抜・12か月契約)と公開されています。いきなり月額契約を結ぶ前に、第5章の技術条件を第三者の目で点検してもらいたい企業に使いやすい価格帯です。
| 会社名 | S&Eパートナーズ株式会社 |
| 所在地 | 大阪府大阪市中央区南船場2-12-10 ダイゼンビル2F・3F |
| 公式サイト | https://seo-best.jp/ |

【Google AI Overviewを対象に明記したAI検索最適化の支援会社】
株式会社課題解決プラットフォームは、事業の1つに「AI検索最適化(LLMO・AIO対策)」を掲げています。対策の対象としてGoogle AI Overviewを明記している点が特徴です。
公式サイトの料金解説ページによれば、単発の診断は10万円(税抜)、スタンダードプランは月額25万円(税抜・最低6か月)で、初期費用は15万円〜です。まず単発の診断で自社の状況を把握し、継続契約の要否はその結果で決めたい企業に合っています。
| 会社名 | 株式会社課題解決プラットフォーム |
| 所在地 | 東京都西東京市谷戸町3-27-24 ひばりが丘プラザ2階 |
| 公式サイト | https://0120.co.jp/ |
AI Overview対策はSEO全般と同じく、すべてを外注する必要も、すべてを内製する必要もありません。社内に残すと判断が速くなる作業と、量や専門性の面で外に出したほうが進む作業を分けて考えます。
| 作業 | 内製で回しやすい規模 | 外注したほうが進む規模 |
|---|---|---|
| キーワードの類型分け | Search Consoleの上位クエリ数百語の振り分け | 数千語規模、複数サイトをまたぐ棚卸し |
| 技術条件の点検 | URL検査ツールと生成AI設定の確認 | CDNやWAFの設定変更を伴う調査 |
| 掲載制御の設計 | nosnippetを付けるページの判断 | テンプレートへのdata-nosnippet実装と構造化データの整合 |
| 類型別のリライト | 数本の試験的な書き直し | 数十本規模の書き直しと品質管理 |
| 効果の判定 | 判定表の月1回の更新 | 複数レポートの集計の自動化 |
判断の目安は、社内の担当者が月にどれだけの時間を割けるかです。予算の組み方や見積もりの読み方は、「LLMO費用の相場と内訳」で整理した料金体系も参考にしてください。
外注先の候補をさらに広く比べたい場合は、「LLMO対策に強いおすすめ会社23選|費用相場・得意領域・対応AIで比較」もあわせてご覧ください。

表示の見極めや改善と並んで、実務で必ず出てくるのが「自社について間違った内容が要約に出ている」という相談です。慌てて設定を変える前に、記録と情報源の修正を順に進めます。
Google検索ヘルプには、AIの回答には間違いが含まれている場合があると明記されています。生成AIは不正確な情報や不適切な情報を提供することがあり、AIによる概要が常に正しいとは限らない、という説明です。
誤りの原因が自社の外にあるとは限りません。料金改定前のページや旧サービス名のコンテンツなど、自社が残している古い情報源が回答の引用元として使われると、誤った内容が自社名とともに表示され、自社の信頼性にも関わります。対処はまず、原因がどこにあるかを確かめるところから始めます。
AI Overviewの内容は、同じクエリでも時間を置くと変わることがあります。見つけたその場で、後から説明に使える一次情報として、次の3点をスクリーンショットと一緒に記録してください。
引用元リンクの一覧が、情報源を直す作業の出発点になります。
修正は、自社で直せる範囲から外側へ広げます。最初は自社サイト内の古いページで、料金改定前の記載、旧サービス名、終了したキャンペーンの告知が典型です。次に、Googleビジネスプロフィールやポータルサイトの掲載情報など、自社が編集権限を持つ外部の情報源を直します。最後に、第三者の記事や比較サイトへ修正を依頼します。
株式会社Grillの支援先でも、サービスページの料金を改定したあと、数年前のお知らせ記事に旧価格が残っていたケースがありました。その記事がAI Overviewの引用元になり、旧価格が要約に出ていたのです。サービスページだけを直しても解消せず、古い記事に改定後の価格と改定日を追記して、ようやく対処の土台が整いました。
社名やサービス名の表記を各所でそろえる考え方は、「エンティティSEO」で解説する実体の伝え方が参考になります。
Google検索ヘルプでは、AIによる概要に問題があると思われる場合、Googleにフィードバックを送るよう案内しています。送られたフィードバックは、AIによる概要の機能改良に活用されると説明されています。フィードバックは修正を約束する窓口ではないため、自社側の情報源の修正と並行して送る位置づけで考えてください。
第4章の制御手段を使うのは、情報源を直しても同じ部分の誤引用が繰り返される場合です。料金や条件など特定の記述に問題が集中しているなら、その部分だけをdata-nosnippetで囲みます。ページ全体を要約に使われたくない理由がある場合に限り、nosnippetを検討します。変更後は9-2の記録様式で経過を追います。
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設定や方針を決める段階で、支援の現場から実際に出てくる問いを6つ取り上げます。公式の案内が見当たらない点は、その旨を明記して回答します。
AI Overviewの回答に添えられるリンクは通常のSEOでの順位と1対1で対応せず、Googleは要件を満たしていても配信は保証されないと説明しています。5-3のとおり周辺のクエリに答えているページが選ばれることもあるため、1位のページにユーザーが次に抱く疑問への答えがあるかを見直してください。
Search Consoleのプロパティ単位で設定を分けられます。ヘルプによれば、下位のURLプレフィックスプロパティや、トップレベル以外のドメインプロパティは子プロパティとして扱われます。子プロパティは初期状態では親の設定を継承しますが、プロパティごとに手動で指定することもできます。たとえば採用情報のディレクトリをURLプレフィックスプロパティとして登録すれば、その範囲だけ別の設定にする運用が考えられます。
2026年9月時点のSearch Consoleヘルプでは、[検索の生成 AI]設定は生成AI機能をまとめて扱う形で、AIによる概要とAIモードを個別に選べるとは書かれていません。nosnippetも両方の機能に適用されるため、片方だけに効かせる手段にはなりません。設定の中身は変わる可能性があるため、判断する時点のヘルプを確認してください。
まず、変更がGooglebotに認識されているかをURL検査ツールで確認します。Googleは、クロール時にGooglebotが取得したHTMLを見て、プレビューコントロールが正しく実装されているかを確かめるよう案内しています。実装に問題がなければ、再クロールを待つ段階です。ページの更新頻度によってクロールには数日から数か月かかる場合があり、再クロールをリクエストして変更を伝えることもできます。
外す必要はありません。自社が手を引けば要約の根拠に他社のページが使われるだけなので、3-3の方針表に沿って問い合わせ導線と独自の視点で回収する設計に切り替えてください。
表示されることがあります。Google検索ヘルプによれば、AIによる概要を利用できる国・地域・言語で画像検索をしたり、かこって検索を使ったりすると、検索結果にAIによる概要が出る場合があります。Googleは、可能な場合は高品質の画像や動画でテキストの内容を補うことも基本として挙げています。なお、ユーザー側でAIによる概要を無効にすることはできず、検索後に[ウェブ]フィルタを選ぶ方法が案内されています。

Search Consoleヘルプによれば、[検索の生成 AI]設定は「含める」がすべてのプロパティの初期値です。設定画面を一度も開いていないサイトは、含める設定のまま運用されていることになります。その設定が自社にとって妥当かを判断する材料は、同じSearch Consoleの中にすでにそろっています。
判断に使う材料、「含める」のままで問題ないと言える目安、満たさない場合の行き先を1枚にまとめます。
| 判断材料 | 参照 | 「含める」のままでよい目安 | 満たさない場合の行き先 |
|---|---|---|---|
| キーワードの類型比率 | 第1章 | 定義型・手順型のクリックが多く、引用による露出を取りにいく価値がある | 1-3で優先度を判断する |
| 技術条件と制御の現状 | 第4章・第5章 | 意図しないnosnippetがなく、守りたい記述はdata-nosnippetで囲めている | 4-1・4-2でページ単位の制御を整える |
| 生成AI機能の表示回数と問い合わせ数 | 第7章 | ページ別の基準値が記録できている | 第7章の手順で基準値を取る |
目安を満たさない行は、まず表の行き先で対処します。4-3の試算に進むのは、ページ単位の制御では足りない場合に限ります。ChatGPTの回答に載る側の対策も並行して考える場合は、「ChatGPTのSEO対策」で整理した2つの対策の切り分けが次の参考になります。
株式会社GrillのAI Overview対策では、「載りたい検索」と「使わせたくない情報」の分け方を御社との議論の起点に置きます。キーワードの類型ごとに表示の状況を並べ、引用を取りにいくコンテンツと、data-nosnippetで守る記述を同じ表の上で決めていきます。攻める範囲と守る範囲を1枚で見比べるため、サイト全体の除外のような大きな判断を急がずに済みます。
生成AI設定もページ単位の制御も、一度決めて終わりではありません。表示される検索の範囲は変わり続けるため、Grillでは判定表の数値が動いた月に「含める」を続ける理由を確かめ直します。制御する範囲を広げるか戻すかも、その都度御社と見直します。
生成AI設定を一度も開いたことがない御社でも、その初期値が自社の事業に合っているかという問いからご相談を受け付けています。
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