被リンク否認のやり方5ステップ!否認しなくていいリンクがわかる判定表と書き方も解説

被リンク否認のやり方5ステップ!否認しなくていいリンクがわかる判定表と書き方も解説

被リンク否認のやり方を調べ始めた時点で、実は多くのサイトはまだ否認ツールを開く段階にいません。2026年9月時点のGoogle公式ヘルプは、ほとんどのサイトではこのツールを使う必要はないと明記しています。

否認が求められるのは、スパム性のあるリンクや低品質なリンクが数多くあり、それが手動による対策の原因になっている、またはなりそうな場合です。この条件を確かめずに見覚えのない外部リンクをまとめて送ると、順位を支えていたリンクまで評価の計算から外れかねません。

ここでは、否認が必要かどうかの判定を入口に置きました。状況別の進め方、1本ずつの仕分け方、テキストファイルの書き方、上書き仕様を踏まえた追加と取り消し、再審査と効果の確かめ方までを、作業する順番に沿って整理しています。

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目次

第1章 被リンク否認のやり方は「必要かどうか」の判定から|Googleが示す2つの条件

第1章 被リンク否認のやり方は「必要かどうか」の判定から|Googleが示す2つの条件

具体的なやり方に入る前に、リンク否認という操作が何をするのか、どんなサイトに必要なのかを確認します。ここで「不要」と判定できれば、以降の作業はほとんど省けます。

1-1. リンク否認とは|否認ツールでGoogleに評価対象外のリンクを伝える操作

リンク否認とは、自社サイトに向けられた特定の低品質なリンクを、Googleが評価を計算する際に考慮しないよう依頼する、SEOの外部対策のなかでも守りに当たる操作です。サーチコンソールに用意された否認ツールに、対象のURLやドメインを記載したテキストファイルをアップロードして伝えます。

注意したいのは、否認してもリンク自体はウェブ上から消えない点です。リンク元のページにはリンクが残り、サーチコンソールのリンクレポートにも引き続き表示されます。変わるのは否認ツールを通じたGoogle側での扱いだけなので、見た目の変化で成否は判断できません。

1-2. Googleが否認を必要とする2条件|「数が多い」かつ「手動による対策の原因になる」

Googleの公式ヘルプ「サイトへのリンクを否認する」は、否認が必要なケースを2つの条件の組み合わせで示しています。

条件公式ヘルプが示す内容判定のポイント
条件1スパム行為のあるリンク、人為的リンク、品質が低いリンクが数多くある低品質なリンクが数本ではなく「数が多い」こと
条件2そのリンクが手動による対策の原因になっている、または今後なる可能性がある有料リンクなど、ペナルティにつながるランキング操作の経緯があるか

2つの条件は「かつ」で結ばれており、どちらか一方だけでは否認は必要ないという読み方になります。同じページでは、Googleは詳しい情報を提供されなくても、どのリンクが信頼できるかを評価できるとも述べています。

低品質なリンクが数本あるだけのサイトが、リンク否認に時間を割く理由は見当たりません。

1-3. 否認が不要なサイトで実行すると起きる3つの損失

判定を飛ばしてリンク否認を進めると、得るものより失うもののほうが大きくなりがちです。株式会社Grillが相談を受けた案件では、次の3つの損失が繰り返し見られます。

  • 評価の取りこぼし: 見覚えがないだけで低品質と決めつけ、自然な紹介リンクまで外し、検索順位を支えていた評価を自ら手放す
  • 原因の見誤り: 順位下落の本当の原因がコンテンツやサイト構造にあるのに、リンク否認で解決したつもりになり改善が遅れる
  • 管理コストの発生: 否認した内容は見直しのたびに全件を確認し直す必要があり、担当者が替わると経緯が追えなくなる

株式会社Grillは2025年4月〜2026年3月に、SEO支援先(BtoB・EC・医療・士業、N=38サイト)の被リンク診断を行いました。このうち、リンク否認のファイル提出まで進めたのは7サイトです。

残る31サイトは、放置または削除依頼だけで対応を終えています。SEOの現場でも、リンク否認が最初の一手になるサイトは少数派です。

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第2章 あなたはどの状況?被リンク否認が必要になる4つの入口と進め方の違い

第2章 あなたはどの状況?被リンク否認が必要になる4つの入口と進め方の違い

リンク否認を検討し始めるきっかけは、サイトによって異なります。きっかけごとに否認の要否とやり方が変わるため、自社がどの入口に立っているかを先に確認してください。

入口よくあるきっかけ否認の要否最初にやること
A手動による対策「サイトへの不自然なリンク」の通知必要になる可能性が高いレポートで対象範囲を確認する
B通知はないが検索順位が下落多くの場合は不要下落の原因をリンク以外から切り分ける
C見覚えのない低品質なドメインからのリンク急増原則は様子見リンク元の種類と時期を記録する
D過去のSEO業者への依頼・サイトの買い取り経緯によっては必要過去の施策内容とリンク元を照合する

2-1. 入口A:サーチコンソールに「サイトへの不自然なリンク」の手動による対策が届いた

否認の必要性が最も高いのがこの入口です。手動による対策は、Googleの担当者がスパムに関するポリシーに準拠していないと判断した場合に行われ、サーチコンソールの「手動による対策」レポートとメッセージで通知されます。

この場合のやり方は、否認ツールへの送信だけでは完結しません。公式ヘルプは、まず低品質なリンクの設置元に削除を依頼し、削除できなかった分を否認するよう案内しています。

そのうえで再審査をリクエストするため、第4章の5ステップに第7章の再審査を加えて進めます。いわゆるペナルティの解除まで見据えた対応が必要な入口です。

2-2. 入口B:通知はないのに検索順位が下がり、被リンクが原因ではないかと疑っている

相談として最も多い入口ですが、リンク否認で解決するケースは多くありません。株式会社Grillが受けた相談では、手動による対策がない状態での順位下落の大半が、被リンク以外のSEO要因によるものでした。コアアップデートでの評価の見直しや競合ページの改善、コンテンツの鮮度低下などです。

まずは下落したページとキーワードを特定し、同じ時期にコンテンツや競合の状況で何が変わったかを確認します。被リンクを疑うのは、過去に有料リンクなどランキング操作の経緯がある場合に絞るのが現実的です。

株式会社Grillは、手動による対策のない順位下落サイトでもリンク否認を実施したことがあります(2024年10月〜2025年12月、N=5サイト)。否認後3か月で主要キーワードの検索順位が戻ったのは、そのうち2サイトでした。

残る3サイトは、コンテンツのリライトと内部リンクの見直しを行った後に回復しています。

下落したページの本文をどう直すかまで具体的に知りたい方は、「SEO記事の書き方|キーワード選定から構成・執筆・リライトまで」もあわせてご覧ください。

2-3. 入口C:見覚えのないドメインからの外部リンクが急増した|ネガティブSEOへの不安

海外の自動生成サイトやスパムまがいのリンク集から低品質な外部リンクが急に増えると、競合による嫌がらせ(ネガティブSEO)でペナルティを受けるのではと疑いたくなります。ただしGoogleは公式ヘルプで、第三者サイトでの行為がウェブサイトに悪影響を及ぼすことがないよう、できる限りの取り組みを行っていると述べています。

株式会社Grillの運用経験上、この入口で最初にやるべきなのは否認ツールを開くことではなく記録です。増えた時期、リンク元のドメイン、使われているアンカーテキストを控え、Googleでの順位や表示回数に変化がないかを数週間見守ります。

変化がなければ放置し、手動による対策が届いたら入口Aの手順に移る、という二段構えのやり方で十分です。

2-4. 入口D:過去にSEO業者へ被リンク施策を依頼した・既存サイトを買い取った

過去に「被リンク〇本」のような施策をSEO業者へ依頼していた場合や、既存サイトを買い取った場合は、リンク否認が必要になる余地があります。Googleも、自身または利用するSEO業者がスパムに関するポリシーに反する有料リンクなどのリンクプログラムを使ったケースを、他サイトからのリンクが評価に影響する例として挙げています。

この入口のやり方で鍵になるのは、当時の発注書やレポートを探し、どのドメインにどんなリンクを設置したかを突き合わせることです。設置の経緯が確認できた低品質なリンクは、否認候補の筆頭になります。

なお、購入前からポリシー違反があったサイトで手動による対策を受けた場合は、その旨を再審査リクエストで伝えるよう公式ヘルプで案内されています。

業者に頼らず健全なリンクを増やす方法まで含めて検討したい方は、「被リンク獲得代行のおすすめ会社17選|費用相場とホワイトハット手法」もあわせてご確認ください。

第3章 否認すべき低品質リンクを1本ずつ仕分ける判定表|否認・削除依頼・放置の3区分

第3章 否認すべき低品質リンクを1本ずつ仕分ける判定表|否認・削除依頼・放置の3区分

リンク否認が必要な入口にいると判断できたら、次は対象を絞り込みます。低品質に見えるリンクをすべて否認するのではなく、「否認」「削除依頼」「放置」の3区分に1本ずつ振り分けるのが安全なやり方です。

3-1. Googleのリンクスパムに該当する低品質リンクのパターン

否認候補を選ぶ基準は、Googleのスパムに関するポリシーにある「リンクスパム」です。ポリシーでは、検索ランキングの操作を主な目的としてリンクを作成する行為と定義され、次のような例が挙げられています。

  • 金銭や物品、サービスと引き換えに設置されたリンク
  • 過剰な相互リンクや、相互リンクのためだけに作ったパートナーページ
  • 自動化されたプログラムやサービスで作成したリンク
  • 質の低いディレクトリやブックマークサイトからのリンク
  • 配布されたウィジェットや、さまざまなサイトのフッターに埋め込まれて広く出回るリンク
  • フォーラムの投稿や署名に含まれる作為的なリンク

一方でポリシーは、広告目的のリンクでも rel=”nofollow” や rel=”sponsored” を設定していれば違反にならないとしています。これらの属性の有無は、低品質に見えるリンクを否認するかどうかを分ける大きな手がかりです。

3-2. 低品質に見えても放置でよいリンクの見分け方

低品質に見えるリンクの中には、放置で問題ないものも多く含まれます。代表例は、他サイトのコンテンツを自動で転載するスクレイピングサイト、ドメイン情報をまとめる解析サイト、アクセスランキングの集計サイトなどです。

これらは誰かが順位を操作する目的で作ったものではなく、ウェブ上で自然に発生するリンクです。手動による対策のヘルプにも、Googleのアルゴリズムはウェブスパムの検出を得意とし、ほとんどは自動的に発見されるとの記述があります。

自社や業者が関与した形跡がなければ、株式会社Grillではこうしたリンクを「放置」に分類し、否認ツールに送る対象に入れていません。

被リンクの質を見分ける観点は、否認だけでなくSEOでリンクを獲得する場面でも共通です。

良質なリンクと低品質なリンクを分ける条件を体系的に押さえたい方は、「SEOの外部対策は優先順位が9割|工数×効果の早見表」で詳しく解説しています。

3-3. 否認・削除依頼・放置の3区分判定表|設置経緯・アンカーテキスト・関連性で決める

仕分けは、次の3つの問いに順番に答えて進めます。1つ目の問いで判定が決まるリンクが最も多く、迷うのは2つ目以降に回ったものだけです。

判定の問いはいいいえ
①自社や依頼先の業者が、対価や交換条件で設置したリンクか削除依頼→応じなければ否認②へ
②同じ商用キーワードの完全一致アンカーテキストが、無関係なサイトから多数張られているか削除依頼→応じなければ否認③へ
③自動生成・転載・集計サイトなど、低品質でも誰も意図せず発生したリンクか放置ページを開いて個別に確認(関連性があれば放置)

①に当てはまるリンクは、Googleの手動による対策、いわゆるペナルティの原因になりやすい典型です。②はスパムの典型で、「東京 賃貸 おすすめ」のような商用語だけが同じ文字列で並ぶ状態を指し、自然な紹介ではまず起きない偏りです。

③は3-2で見たとおり、否認ツールには送りません。

3-4. 外部ツールの毒性スコアだけで否認を決めてはいけない理由

被リンク分析ツールの中には、低品質なリンクの危険度をスコアで示すものがあります。便利な指標ですが、スコアは各ツールが独自に算出した推定値で、Googleの評価や検索順位への影響と一致する保証はありません。

株式会社Grillが2025年度に被リンク診断を行ったSEO支援先(N=38サイト)では、外部ツールが高リスクと表示したリンク元が612ドメインありました。これを判定表で仕分け直すと、否認対象に残ったのは187ドメイン(約31%)です。

残りの多くは転載サイトや集計サイトで、放置に分類しています。スコアは確認の優先順位を決める材料にとどめ、否認ツールに送るかどうかは設置経緯で決めるのが安全です。

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第4章 被リンク否認のやり方5ステップ|サーチコンソールのエクスポートから否認ツールへのアップロードまで

第4章 被リンク否認のやり方5ステップ|サーチコンソールのエクスポートから否認ツールへのアップロードまで

対象の考え方が固まったら、実際の作業に移ります。ここでは、サーチコンソールだけで完結する被リンク否認のやり方を、エクスポートからアップロードまで5つのステップに分けて説明します。

4-1. STEP1:サーチコンソールのリンクレポートから外部リンクをエクスポートする

サーチコンソールの左メニューから「リンク」を開き、外部リンクの一覧をダウンロードします。手動による対策のヘルプでは、次の2通りの並べ方でダウンロードできると案内されています。

  • ホスト名順: 「上位のリンク元サイト」を開き、[エクスポート] を選ぶ
  • 時系列順: リンクレポートの [外部リンクをエクスポート] から [最新のリンク] を選ぶ

一覧が大きい場合、公式ヘルプはリンク数の多いリンク元か、数か月以内に作られたリンクから確認を始めるよう勧めています。なお、リンクレポートの表は1,000行に制限され、すべてのリンクを網羅したものではありません。

nofollowかどうかも表示されないため、判定時はリンク元のページを実際に開いて確かめます。

4-2. STEP2:リンク元のドメイン単位で仕分け台帳を作る

エクスポートしたファイルはURL単位で並んでいるため、1つのドメインから何本張られているかが見えにくくなります。表計算ソフトでドメイン名の列を作り、ドメイン単位でまとめてから、低品質なリンク元かどうかを第3章の判定表で見極めます。

台帳には判定結果に加えて、「判定理由」「削除依頼の送信日」「回答の有無」の列を用意しておきます。後の再審査や見直しで経緯を説明でき、SEO担当者が交代してもなぜ否認したのかを追えることが、台帳を作る最大の価値です。

4-3. STEP3:否認の前にリンク元へ削除依頼を送り、結果を記録する

スパムと判定したリンクでも、先に削除依頼を送るのがGoogleの案内する順序です。公式ヘルプは、自分で削除できず、削除してもらうこともできない場合にリンク元を否認するとしています。依頼では、リンクの削除か、rel=”nofollow” などの属性を付けてもらうよう伝えます。

削除依頼のやり方は、問い合わせフォームや運営者情報のメールアドレスから、対象ページのURLと依頼内容を簡潔に送ります。返信が来ない相手も多いため、送信日と結果を台帳に残し、期限を区切って次のステップへ進みます。

株式会社Grillが否認対応を行った支援先7サイト(2025年4月〜2026年3月)では、削除依頼を412ドメインに送りました。回答があったのは58件、実際に削除や属性の変更に応じたのは41件(約10%)です。

このため株式会社Grillでは、送信から2週間を目安に区切り、応答のない分を否認ツールへ回しています。

4-4. STEP4:削除できなかったリンクを否認リストのテキストファイルにまとめる

削除できなかった低品質なリンクを、1行に1件ずつテキストファイルに書き出します。URL単位とドメイン単位のどちらで書くか、どんな形式が必要かは第5章で詳しく扱います。

否認ツールに送るファイルを作るときは、エクスポートした一覧をそのまま貼り付けないことが重要です。公式ヘルプも、リンクレポートからダウンロードしたファイルから、否認しないURLを必ず削除するよう注意しています。

4-5. STEP5:否認ツールで対象プロパティを選び、リストをアップロードする

否認ツールのページ(https://search.google.com/search-console/disavow-links)を開き、プロパティの一覧から対象を選びます。アップロード用のボタンからファイルを選べば、送信は完了です。

ファイルに形式の誤りがある場合は、その場でエラーの一覧が表示されます。公式ヘルプによれば、このとき既存のリストは置き換えられないため、エラーを直して再度アップロードすれば問題ありません。

アップロードに成功しても、Googleが再クロールしてインデックスに反映するまで数週間かかることがあります。

第5章 否認ファイルの書き方とエラーを防ぐ6つの形式ルール|URL指定とdomain:指定の使い分け

第5章 否認ファイルの書き方とエラーを防ぐ6つの形式ルール|URL指定とdomain:指定の使い分け

リンク否認のやり方で最もつまずきやすいのが、否認ツールが受け付けるファイルの書式です。形式の要件と、URL指定・ドメイン指定の使い分けを押さえておけば、エラーや否認漏れを防げます。

5-1. 否認ファイルの記述例|URL単位・ドメイン単位・コメント行の書き分け

公式ヘルプの書式をもとに、台帳の判定理由をコメント行として残した記述例を示します。

# 2026-09-10 作成 判定台帳v3より
# 過去に業者経由で設置された有料リンク(削除依頼2回・応答なし)
domain:paid-links-example.com
# 相互リンク集ページ(該当ページのみ否認)
http://directory-example.net/links/page2.html

「#」で始まる行は、否認ツールでコメントとして無視されます。判定理由や作成日をコメントで残しておくと、ファイル単体を見ても経緯がわかり、後の見直しが楽になります。

5-2. Google公式が定める否認ファイルの6つの形式ルール

否認ツールが受け付けるファイルには、公式ヘルプで次の要件が定められています(2026年9月時点)。

ルール公式ヘルプの要件
1行1件否認するURLまたはドメインを1行につき1つ指定する
ドメイン指定先頭に「domain:」を付ける(例:domain:example.com)
文字コードUTF-8または7-bit ASCIIでエンコードされたテキストファイル
拡張子ファイル名の末尾は .txt
長さURLの最大長は2,048文字
容量最大100,000行(空白行・コメント行を含む)かつ2MB

エラーが出やすいのは文字コードと拡張子です。表計算ソフトから書き出すとCSV形式や別の文字コードで保存されることがあるため、テキストエディタでUTF-8のテキストファイル(.txt)として保存し直してからアップロードします。

5-3. URL指定とdomain:指定はどちらを使うべきか|サブパス単位では否認できない

URL指定は、そのページからのリンクだけを否認します。一方の domain: 指定は、そのドメイン(またはサブドメイン)からのリンクをまとめて否認します。

同じドメインの複数ページからリンクが張られている場合は、domain: を使うやり方が基本です。手動による対策のヘルプでも、同じドメインからのマルチリンクには便宜上 domain: を使うよう案内されています。

反対に、1つのドメインの下に多数の利用者のページが並ぶサービスでは注意が必要です。domain: にすると低品質とは無関係な利用者のリンクまで巻き込むため、株式会社Grillでは該当ページのURL指定にとどめています。

注意したいのは、「example.com/en/」のようなサブパス全体を否認できない点です。ディレクトリ配下をまとめて外したい場合も、ページのURLを1行ずつ書く必要があります。

5-4. プロパティの落とし穴|ドメインプロパティは非対応・httpとhttpsは別々に送る

否認の内容は、アップロード先のプロパティと子プロパティにだけ適用されます。公式ヘルプでは、次の点が明記されています。

  • 否認ツールはドメインプロパティをサポートしていない
  • http と https の両方のプロパティがある場合は、プロパティごとにアップロードが必要
  • example.com に適用した内容は m.example.com にも適用される
  • アップロードできるのはプロパティの所有者のみ

サーチコンソールをドメインプロパティだけで登録しているサイトは、否認ツールを開いても対象を選べません。その場合は、URLプレフィックスのプロパティを追加で登録してから作業します。

常時SSL化の経緯などでプロパティが複数ある場合も、どれに送ったかを台帳に記録しておきましょう。

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第6章 上書き仕様に注意|否認リストの追加・取り消しを正しく行うやり方

第6章 上書き仕様に注意|否認リストの追加・取り消しを正しく行うやり方

否認ツールは、一度送れば終わりの仕組みではありません。2回目以降のアップロードには独特の仕様があり、知らずに操作すると過去の否認がまとめて外れることがあります。

6-1. 新しいリストをアップロードすると既存のリストはすべて置き換わる

公式ヘルプによると、否認リストは所有するプロパティごとに1つだけ送信でき、新しいリストをアップロードすると既存のリストが置き換えられます。

新たに見つかった低品質なリンクの数件だけを書いたファイルを送ると、以前に否認していたドメインは否認対象から外れてしまいます。

6-2. 追加で否認したいときは前回のファイルに追記して丸ごと送り直す

追加のやり方は、前回否認ツールへアップロードしたテキストファイルを開き、末尾に新しい行を足してから全体を送り直すことです。この運用を続けるには、Googleへ送信したファイルそのものを保管しておく必要があります。

株式会社Grillが引き継ぎの相談を受けた案件では、前任のSEO担当者が送ったファイルが社内に残っておらず、リンク否認の全容を誰も把握できていないケースがありました。

ファイル名に日付と版数を付け、台帳と同じ場所に保管するだけで、この事態は防げます。

6-3. 誤って否認したリンクを取り消すやり方|一部だけ外す方法と全件キャンセル

良質なリンクを誤って否認した場合、一部だけを外すなら、その行を消したリストをアップロードし直せば置き換えで反映されます。

すべての否認をやめる場合は、否認ツールでプロパティを選び、[否認をキャンセル] を押すとそのプロパティのリストが削除されます。

キャンセルや差し替えも即時には効かず、公式ヘルプによれば反映には数週間を要する場合があります。取り消した瞬間に評価や検索順位が戻るわけではないため、見直しは慎重に行いましょう。

他社の支援で低品質と判断され、外部リンク全体の約6割が否認されていたBtoB企業から、2025年6月に株式会社Grillへ相談がありました。判定表で仕分け直し、自然な紹介リンクを含む約380ドメインをリストから外して再送しています。

再送から約3か月後、オーガニック検索の流入は前年同月比132%まで回復しています。

第7章 手動による対策を受けている場合の再審査リクエスト|否認とあわせて伝える3点

第7章 手動による対策を受けている場合の再審査リクエスト|否認とあわせて伝える3点

入口Aに該当するサイトは、否認ツールにファイルを送っただけでは手動による対策が解除されません。ペナルティを解くには、修正内容をGoogleに伝える再審査リクエストまでが一連の作業です。

7-1. 否認だけでは再審査に通らない|Googleが削除の努力を求める理由

手動による対策のヘルプには、すべてのバックリンクをやみくもに否認ファイルへ追加しても、最善を尽くしたとは見なされないと記されています。削除を試みずに否認するだけでは、リクエストが不承認となる場合があるとも明記されています。

第4章のSTEP3で削除依頼の送信日と結果を台帳に残したのは、この点に備えるためです。公式ヘルプも、削除したリンクと削除できなかったリンクの説明を添えると、処理の参考になると案内しています。

7-2. 再審査リクエストに書く3つのポイント|問題・手順・結果

再審査は、「手動による対策」レポートの [審査をリクエスト] から送ります。公式ヘルプは、リクエストを明快にするために次の3点を挙げています。

  1. サイトの品質に関する問題を正確に説明する
  2. 問題を修正するために行った手順を記述する
  3. 取り組みの結果を記述する

株式会社Grillでは、3の結果を「削除依頼○件・削除済み○件・否認○ドメイン」のように数値で書くようにしています。過去にSEO業者へ依頼していた場合は、その契約を終了したことや、リンク目的で作ったコンテンツを削除したことも書き添えます。

ペナルティの原因を作った経緯まで正直に書くほうが、Googleの審査担当者に修正の本気度が伝わります。

7-3. 再審査にかかる期間と、結果が届くまでに避けたい行動

公式ヘルプによると、再審査の多くは数日から数週間で終わりますが、リンク関連のリクエストは通常より時間がかかる場合があります。

決定の通知が届くまでは、リクエストを再送信しないよう案内されています。

株式会社Grillが対応した「サイトへの不自然なリンク」の手動による対策4件(2024年〜2026年)では、4件とも解除に至り、うち3件は初回の再審査で承認されました。

リクエスト送信から解除通知までの期間は、平均で約5週間です。

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第8章 効果の確かめ方と期間の目安|被リンク否認後、リンクレポートに残っていても失敗ではない

第8章 効果の確かめ方と期間の目安|被リンク否認後、リンクレポートに残っていても失敗ではない

リンク否認の成否は、否認ツールの画面上では確認できません。いつ、何を見て判断するかを先に決めておくことが、否認後の迷いを減らします。

8-1. 反映まで数週間|否認したリンクはリンクレポートに表示され続ける

アップロードに成功しても、Googleがウェブを再クロールして処理するため、反映まで数週間かかることがあります。公式ヘルプのとおり、否認したリンクもリンクレポートには引き続き表示されます。

株式会社Grillが対応した範囲では、否認ツールから反映を知らせる通知も届いていません。「一覧から消えないから失敗した」と考えて、何度も送り直す必要はありません。

8-2. 否認後に見るべき3つの指標|検索順位・表示回数・手動による対策レポート

株式会社Grillでは、否認から1か月後と3か月後の2時点で、次の3つを確認しています。

指標確認する場所見方
主要キーワードの検索順位検索パフォーマンスレポート・順位計測ツール否認前4週間の平均と比べる
表示回数とクリック数検索パフォーマンスレポート対象ページ単位で推移を見る
手動による対策の状態「手動による対策」レポート解除済みか、新たな通知がないか

入口Bのように手動による対策がないサイトでは、リンク否認をしても数値が変わらないことがあります。その場合は否認の失敗ではなく原因が別にあったと考え、コンテンツや内部構造の見直しに進みます。

内部構造のどこを点検すればよいかを具体的に知りたい方は、「SEO内部対策の完全ガイド|20項目のチェックリストとNG施策」で詳しく解説しています。

8-3. 被リンクチェックは四半期に1回が目安|否認リストを見直すタイミング

否認が済んだ後も、SEOに取り組むサイトほど外部リンクは増え続けます。株式会社Grillでは、通常は四半期に1回、スパム関連の手動による対策を受けたことがあるサイトは月1回を目安に、リンクレポートの「最新のリンク」を確認しています。

見直しのやり方としては、新しく増えたリンク元だけを第3章の判定表にかけて低品質かどうかを判断し、否認に回すものがあれば前回のファイルに追記します。第6章の上書き仕様を忘れず、毎回ファイル全体を送り直してください。

サイト全体をどれくらいの頻度で手入れするか迷っている方は、「SEOの更新頻度の正解|判断基準と業種別の目安」もあわせてご覧ください。

第9章 リンク否認のやり方で迷いやすい疑問|nofollow・サイト移転・外注の判断

第9章 リンク否認のやり方で迷いやすい疑問|nofollow・サイト移転・外注の判断

ここでは、相談の場で質問が多い3つの疑問に答えます。いずれも、ここまでの手順を自社に当てはめる際に判断が分かれやすいポイントです。

9-1. nofollowやsponsoredが付いたリンクも否認リストに入れるべき?

原則として入れる必要はありません。3-1で見たとおり、Googleのスパムに関するポリシーでは、スポンサーや広告のためのリンクでも、aタグにsponsoredやnofollowの属性が付いている限り、違反にはならないという立場です。

ただし、リンクレポートにはnofollowかどうかが表示されません。属性の有無は、リンク元のページのHTMLを開いて確認するやり方が確実です。

確認すべき低品質なドメインが多い場合は、判定表の①②に当てはまるものから優先して調べると効率的です。

9-2. サイト移転やドメイン変更をしたら、否認の内容はどうなる?

5-4で見たとおり否認はプロパティ単位で効く仕組みのため、新しいドメインのプロパティには引き継がれないと考えるのが安全です。

株式会社Grillでは、移転後に旧プロパティの否認リストを確認し、否認が必要な行を新しいプロパティの否認ツールにもアップロードしています。

移転時は、301リダイレクトの設定やサーチコンソールのアドレス変更ツールなど、否認以外にもSEOの確認項目が多くあります。

ドメイン変更やサイト改修で順位を落としたくない方は、「サイトリニューアルでSEO効果を最大化|順位を守る5ステップ」もあわせてご確認ください。

9-3. 被リンクの否認は自社でやるべき?SEO会社に任せる判断基準

判断の分かれ目は、入口とリンク元の数です。入口BやCで対象が数十ドメイン程度なら、判定表と5ステップで自社対応できます。

入口Aの手動による対策や、入口Dで数百ドメイン以上を仕分ける場合は、判定の誤りがペナルティの長期化や検索順位の低下に直結するため外部の知見を借りる価値があります。

比較項目自社で対応SEO会社に依頼
向いている状況入口B・C、対象が数十ドメイン入口A・D、対象が数百ドメイン以上
費用担当者の工数のみ会社により異なる(株式会社GrillのSEO支援は月額数万円〜)
所要期間担当者の空き時間に左右される台帳化まで2〜4週間程度
注意点低品質かどうかの誤判定に気づきにくい判定根拠の開示を受ける必要がある

依頼する場合は、判定理由を記した台帳と、アップロードしたファイルそのものを納品物に含めてもらうことが大切です。リンク否認の上書き仕様を考えると、この2つがないまま契約を終えると、後から否認の全容を追えなくなります。

外注する場合の予算感を先に押さえておきたい方は、「SEO対策の費用相場|施策別の料金体系と選び方」で詳しく解説しています。

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第10章 否認するかどうかを見極めてから動く|被リンク対策の次の一手

第10章 否認するかどうかを見極めてから動く|被リンク対策の次の一手

否認ツール用のファイルそのものは数分で作れます。しかし、送った内容が正しかったかは数週間たたないとわからず、誤っていてもGoogleから知らせは届きません。

だからこそ、送信する前の判定に時間を使う価値があります。

被リンク否認のやり方で核心になるのは、手順を覚えることよりも、否認しない判断を含めて1本ずつ根拠を残すことです。

2条件で要否を確かめ、入口に応じて進め方を選び、低品質なリンクを判定表で3区分に仕分けたうえで、正しい形式のファイルを上書き仕様に沿って管理する。

この流れを守れば、評価を守るためのリンク否認が評価を削る結果に変わるリスクを最小限に抑えられます。

「外してよいリンクか」の判断を引き受ける株式会社Grillの被リンク診断

ペナルティにあたる手動による対策の通知を受けたとき、あるいは過去のスパム的な施策の後始末を任されたとき、担当者を悩ませるのは作業量よりも「このリンクを外してよいのか」という判断の重さです。

株式会社Grillは、リンクレポートのエクスポートデータをもとに、リンク元が低品質かどうかを1ドメインずつ判定します。そのうえで判定理由付きの台帳、形式を整えた否認用のテキストファイル、再審査リクエストの文面までを揃えてお渡しします。

AIを使ってリンク元の一次分類を行い、仕分けの工数を抑えているため、SEO支援は月額数万円〜で始められます。否認後はGoogle検索でのパフォーマンスの推移を短い間隔で追い、効果が見えなければコンテンツや内部構造の改善へすぐに切り替えます。

御社のサイトが本当に否認を必要としているのか、確信が持てない段階でも構いません。「否認しなくてよい」という結論も含めて、まずは判定そのものを株式会社Grillにお任せください。

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この記事を書いた人
SEOライターとしてグルメメディアmacaroniへ参加後、ディレクターを経て統括プロデューサーへ。トレンド部門・レシピ動画部門・SEO部門などのマネジメントを経験。その後、株式会社Gunosyで新規事業としてSEO事業を統括しグロースに成功し、トライバルメディアハウスにてプロデューサー・マーケティングプランナーとして従事。現在は、株式会社Grillにて、SEO・MEOを中心に各種コンテンツマーケティング事業の統括責任者として活躍。
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