広告流入だけを切り出して直帰率を集計すると、業種による差は14.7ポイントに広がります。実測対象は142アカウント、配信先のランディングページは318本です。
同じ「70%」でも、EC(アパレル)なら健全、BtoB SaaSなら要改善という判断になります。サイト全体の平均値や他社の目安と自社の直帰率を並べても、打ち手は決まりません。
ここでは業種別・デバイス別・検索クエリタイプ別の実測値を示し、計測・広告側・LP側の3階層で原因を切り分ける診断手順と、90日で数値を動かす改善ロードマップをまとめました。
GRILLは支援実績500社以上のマーケティング会社です。広告運用の専門家が御社の課題に合わせた具体的な施策をご提案します。
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一般に流通する直帰率の目安は、オーガニック検索やSNSを含むサイト全体の数値です。ここでは広告流入だけを抽出した実測値を3つの軸で提示します。
株式会社Grillが運用支援したリスティング広告アカウント142件と、配信先のランディングページ318本が対象です。集計期間は2025年4月〜2026年3月、対象は広告流入のみの約1,240万セッション(N=142アカウント)で、算出はGA4の定義に従い「1−エンゲージメント率」で統一しました。オーガニック検索・参照流入・直接流入は除外しています。流入チャネルを混ぜた平均値では、リスティング広告のランディングページを評価できないためです。
| 業種 | 直帰率(広告流入) |
|---|---|
| EC(アパレル) | 78.1% |
| 美容クリニック | 74.8% |
| 教育・スクール | 72.6% |
| 人材・転職 | 71.5% |
| リフォーム・工務店 | 70.3% |
| 不動産(売買仲介) | 68.2% |
| 士業(法律・税務) | 66.9% |
| BtoB SaaS | 63.4% |
最も高いEC(アパレル)と最も低いBtoB SaaSの差は14.7ポイントです。検討期間が長い商材ほど直帰率は下がります。自社の数値は平均との高低ではなく、同業種の帯からの外れ幅で評価してください。
デバイス別ではスマートフォン74.2%、タブレット70.1%、PC63.8%となり、差は10.4ポイントでした。
株式会社Grillの運用経験上、スマホは表示速度の遅延が離脱に直結し、移動中のクリックが多いため検索意図が固まらないままランディングページへ到達します。
差が10ポイントを大きく超えるなら、モバイルUIか表示速度に個別の問題があります。
キーワードの性質で分けると、指名KW52.3%、商材KW69.7%、課題・比較KW73.9%、情報収集KW81.4%となり、開きは29.1ポイントに達しました。情報収集KWは、検索意図がまだ固まっていない層が流れ込むキーワード群です。
直帰率はランディングページの品質だけで決まる指標ではありません。流入させる検索クエリの構成比が変われば、ページを触らなくても全体値は動きます。
帯の幅は±5ポイントを目安にします。3つとも帯に収まれば、直帰率を課題として扱う必要はなく、CVRの分解に時間を使うほうが成果に近づきます。1つだけ外れていれば、そこが着手対象です。
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リスティング広告の数値を比較する前に、GA4が直帰率という語で何を数えているかを押さえます。定義を取り違えたまま数値を並べると、誤った意思決定が起きます。
Googleアナリティクス ヘルプ「エンゲージメント率と直帰率」(2026年8月時点)を確認します。エンゲージメント率は「ウェブサイトまたはモバイルアプリにおけるエンゲージメント セッションの割合」と定義されています。
直帰率は「その反対が直帰率で、エンゲージメントが発生しなかったセッションの割合です。」と記載されており、単独では算出されない従属指標です。
同ヘルプはエンゲージメント セッションを「10 秒以上継続する」「キーイベントが発生する」「ページビューまたはスクリーン ビューが 2 回以上発生する」のいずれかを満たすものと定義しています。
1ページ完結型のランディングページでも10秒以上滞在すれば直帰になりません。GA4での直帰率の改善は、実質「最初の10秒を超えて読ませられるか」という設計課題に近づきます。
旧ユニバーサルアナリティクスの直帰率は「1ページのみ閲覧して離脱したセッションの割合」で、計算の起点が異なります。
同じランディングページでもGA4のほうが低く出ます。UA時代のレポートと並べて「改善した」と判断してはいけません。
離脱率は、あるページがセッションの最後になった割合です。直帰率がセッション単位なのに対し、離脱率はページ単位で数えます。1枚完結のランディングページでは離脱率がほぼ100%になるため、判断材料に使えるのは直帰率のほうです。
フォームを別ページに分けた複数ページ構成なら、直帰率で入口品質、離脱率でボトルネックのページを見る役割分担が実務的です。

直帰率をGA4で確認すると、Google広告のクリック数とセッション数が一致していないことに気づきます。分母がズレたままでは、そこから逆算した直帰率も実態を映しません。原因分析の前に計測環境を潰します。
株式会社Grillが引き継いだリスティング広告アカウントで計測不備が見つかった割合は約4割でした(全8業種横断、2025年4月〜2026年3月、N=142アカウント)。内訳は自動タグとUTMの競合18%、タグ発火漏れ14%、SPA構成の計測不良7%です。
自動タグ設定はURLにgclidを付与します。株式会社Grillの運用経験上、ここへ手動UTMを重ねると、参照元/メディアが意図しない値で計上されるケースがあります。対処は、自動タグを有効にしたうえで手動UTMを併用しないことです。
直帰率が0%に張り付く場合はイベントの過剰発火、100%に近い場合はページビュー以外のイベントが未送信の疑いがあります。
SPA構成のランディングページでは画面遷移でページビューが再送信されず判定が偏ります。初期設定の全体像は「リスティング広告のやり方を完全解説|初期設定から運用改善まで10ステップ」でタグ実装の手順を確認できます。
6項目すべてが問題なければ、そこで初めて直帰率を実態として扱えます。
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計測が正常でも、直帰率の高さが課題を意味するとは限りません。リスティング広告のランディングページでは、高くて当然の例外が4つあります。
1ページ完結型のランディングページは「ページビュー2回以上」を構造的に満たせません。同期間のCVRが目標を満たしているなら、直帰率90%超でも改善対象にはなりません。
ランディングページの構成を見直す段階では、「LP構成の作り方完全ガイド|成果につながる8要素・7ステップ」で要素の並び順を確認すると判断しやすくなります。
電話発信やLINE友だち追加が主要コンバージョンの業種では、ユーザーの行動がサイト外へ抜けます。
株式会社Grillが支援した士業(法律・税務)とリフォーム・工務店を対象に集計しました(2025年4月〜2026年3月、N=23アカウント)。電話コンバージョンのキーイベント化前後で、直帰率は平均6.2ポイント低下しています。ランディングページは変更しておらず、これは改善ではなく計測の補正です。
BtoB商材でホワイトペーパーを配布している場合、資料を取得したユーザーはその場で離れます。配布ページの離脱率が高くても、それは設計どおりの結果です。
見分け方は、直帰率とキーイベントの発生率を同じセグメントで並べることです。直帰率が高くても発生率が維持されていれば、ランディングページは機能しています。
直帰率が平均を下回るのにCVRが伸びない場合、ユーザーが情報を探して回遊しているだけの可能性があります。
ランディングページ内のアンカーリンクやタブを増やすとページビューが加算され直帰率は下がりますが、コンバージョン導線が長くなりCVRが落ちることがあります。この状態は直帰率では見抜けないため、フォームページの離脱率を併せて確認してください。

例外に当てはまらないと確認できたら切り分けに入ります。株式会社Grillが運用現場で使う手順は、計測→広告側→LP側の3階層です。
最初に第3章の6項目を確認します。不備があればLPにも広告にも触らず、是正して2週間分のデータを取り直します。
判定の目安:是正後の直帰率がベンチマークから±5ポイント以内なら、実態としての問題は存在しないと考えて構いません。その場合はCVRの分析へ移ります。
入口は検索クエリタイプ別の分解です。実測では指名KWと情報収集KWで29.1ポイント差でしたが、自社データでこの差が35ポイント以上なら、検索意図の合わない流入が過剰に混ざっています。
クエリタイプ別がどれも平均的で全体値だけ高い場合はLP側の問題です。
LP側はデバイス別の差分から入ります。スマホとPCの差が15ポイント以上なら表示速度かモバイルUI、10ポイント前後なのに全体値が高い場合はファーストビューの訴求と広告文のズレを疑います。
速度問題はデバイス差に現れ、訴求のズレはデバイスを問わず全体を押し上げます。
| 階層 | 見る数値 | 次に進む条件 |
|---|---|---|
| 第1階層 | チェックリスト6項目 | すべて問題なし → 第2階層へ |
| 第2階層 | クエリタイプ別の差分 | 35ポイント未満 → 第3階層へ |
| 第3階層 | デバイス別の差分 | 15ポイント未満 → ファーストビューの訴求を確認 |
上の階層を放置して下を触ると、改善の効果を測定できません。計測不備を残したままLPを改修すると、数値が動いた原因を特定できなくなります。
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第2階層で広告側と判定された場合の見抜き方を5つ挙げます。いずれも直帰率という結果から逆算する手順です。本章に出てくるしきい値は、株式会社Grillの運用経験上の判断ラインとして示しています。
Google広告の検索語句レポートをクリック数順に並べ、上位30語句を検索意図の3類型(購入・問い合わせ/比較検討/情報収集)に分類します。情報収集意図がクリック数の30%を超えていれば、直帰率を押し上げている主因はここです。
この層はCVRへの寄与も小さいため、除外キーワードの候補として洗い出します。分類は月1回、流入キーワードの顔ぶれが変わるタイミングで更新します。
部分一致(インテントマッチ)は関連語句まで流入を広げるため、自動入札との組み合わせで配信範囲が急拡大します。マッチタイプ別に分解し、部分一致だけが他より10ポイント以上高ければ拡張が広すぎます。
該当するキーワードは完全一致へ寄せるか、入札を絞ります。除外設計は「リスティング広告のキーワード選定完全ガイド|選び方7ステップとマッチタイプ活用術」で体系的に整理しています。
広告文の見出しに「初期費用0円」と書き、ランディングページのファーストビューに料金の記載がない——この種のズレは直帰率に直結します。
広告文の見出し1とファーストビューのキャッチコピーを並べ、同じ単語が1つも含まれていなければ、それだけで修正候補になります。
サイトリンクやコールアウトはクリック率を高めますが、遷移先がランディングページの内容と噛み合わないと直帰を増やします。「料金表」「事例集」といったアセットは、対応するコンテンツがページ内にあるか確認してください。媒体別の違いは「リスティング広告の種類と選び方|3媒体×6配信メニューを徹底比較」で確認できます。
商圏外に配信が広がると、ユーザーはランディングページを開いた瞬間に対象外と判断します。配信範囲はキーワード単位では制御できないため、キャンペーン設定側で確認します。
地域指定が「所在地または関心のある地域」だと意図せず広がるため注意が必要です。オーディエンス設定も同様で、既存顧客の類似セグメントを広げすぎると対象外の層が混ざります。

第3階層でLP側と判定された場合の、リスティング広告における改善策です。すべて「最初の10秒を超えさせる」という一点に紐付けています。
流入の多い検索クエリ上位5語のうち1語以上を、ファーストビューのキャッチコピーに含めます。入力した言葉が画面上にあるとユーザーの判断が速くなり、直帰率とCVRの両方が動きます。
検索意図が複数に分かれる場合は7-3の出し分けで対応し、1枚に詰め込みません。
ランディングページの読み込みに5秒かかれば、10秒判定のうち内容を読む時間は5秒しか残りません。
株式会社Grillが支援したEC・美容クリニックのランディングページを対象に検証しました(2025年10月〜2026年3月、N=41本)。LCPを平均4.1秒から2.3秒へ短縮したところ、スマホの直帰率は平均5.8ポイント低下し、スマホCVRは平均1.2倍になりました。優先度が高いのはファーストビューの画像圧縮と遅延読み込みです。
検索クエリを「指名」「商材」「課題・比較」に分け、それぞれ別のランディングページへ誘導すると期待値のズレが構造的に減ります。3グループは検索意図の段階が異なるため、同じ訴求では受け止められません。
3本用意する余力がなければ、直帰率が最も高いグループだけを分離します。情報収集KWは81.4%と突出しており、この層を専用ページへ振り分けるだけでも全体値は動きます。
入力項目が10を超えるフォームは、それ自体が離脱率を押し上げる要因です。フォームを別ページに置いている場合は、そのページの離脱率が突出していないかを先に確認します。
必須項目を5つ以内に絞り、任意項目を送信後のサンクスページへ回すと離脱率は下がります。CVRの観点からランディングページ全体を見直す手順は「LPO×CVR改善の完全ガイド|施策10選・ABテスト・成功事例」にまとめています。
スマホの直帰率が平均より高い場合の確認点は、タップ領域が44ピクセル四方以上か、本文が16ピクセル以上か、画面下部に固定CTAがあるかの3つです。
3点の見直しは、スマホCVRの底上げにも直結します。モバイル固有の改善項目は「スマホLPOで成果を出す完全ガイド|8つの改善施策と事例」が実務の手順書として使えます。
ランディングページを開いて10秒以内に離脱する典型的な理由は、判断材料が見つからないことです。
株式会社Grillの運用経験上、価格を後半に置いたランディングページほどスクロール途中の離脱が増えます。隠すより範囲を示して検討対象を絞るほうがCPAは安定します。
エンゲージメントの条件は「10 秒以上継続する」です。最初の10秒に手を止める要素を置けば、直帰判定そのものを回避できます。
有効なのはファーストビューへの15〜30秒程度の短尺動画と、次の見出しを画面下端に少し見せるスクロール誘導です。
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平均値のままでは打ち手が決まりません。分解の軸を5つに絞り、それぞれで見るべき差分の大きさを示します。以下のしきい値は、株式会社Grillが運用現場で採用している判断基準です。
探索レポートでディメンションに「セッションのGoogle広告クエリ」を設定し、指標にエンゲージメント率とセッション数を並べます。登録キーワードではなく実際の検索語句で見る点が要点です。
株式会社Grillが引き継いだ人材・転職の案件(2025年7月〜2025年12月、N=1社)では、全体の直帰率が71.8%とベンチマーク(71.5%)どおりでした。しかしクエリ別に分解すると1つの語群だけが92.4%を記録し、全クリックの22%を消費していました。除外キーワードへ登録した後、全体値は65.1%まで下がっています。
デバイス別は、改善対象を絞るうえで最も費用対効果の高い切り口です。差分が10.4ポイントを大きく超えるならスマホ側に個別の問題があり、差が小さいのに両方とも高い場合は訴求そのものが原因です。
複数ページ構成なら、同じ切り口でページ単位の離脱率も並べます。この見分けだけで、無駄なモバイル改修を避けられます。
電話コンバージョン主体の業種では、営業時間外の流入が直帰率を押し上げます。時間外が営業時間内より10ポイント以上高ければ、広告スケジュールの調整対象です。BtoB商材で土日だけ突出する場合は、配信を平日に寄せるとCPAが改善します。
地域別に分解し、商圏外の流入比率とその直帰率を確認します。商圏外が商圏内より15ポイント以上高ければ、地域ターゲティングの設定に問題があります。配信地域を「所在地」に限定するだけで解消するケースが大半です。
複数ページ構成の場合は、同じ手順でページ単位の離脱率を別タブに並べます。CVRも同じ表に置いておくと、除外の判断が速くなります。指標の全体設計まで見直すなら、「リスティング広告の効果を最大化する方法|評価指標・改善施策・費用対効果の高め方」で優先順位を確認してください。

GA4の直帰率はエンゲージメント率の裏返しです。この構造を利用すると、成果を伴わないまま数値だけを下げられます。
スクロール計測や動画再生イベントを追加すると、キーイベント以外でもエンゲージメントと判定される割合が上がります。
株式会社Grillが診断したBtoB SaaSの案件(2025年度、N=1社)を挙げます。ランディングページを変更せずイベントを3種類追加しただけで、直帰率は74.6%から61.2%へ低下しました。しかしコンバージョン数・CVR・CPAはほぼ横ばいで、事業成果は動いていません。
直帰率の高いクエリを次々と除外すれば全体値は下がりますが、その中にはコンバージョン件数を稼いでいる語群が含まれます。除外の判断は検索意図だけで下さず、対象クエリのコンバージョン数とCPAを必ず確認してください。直帰率だけで判断すると、CPAは改善してもコンバージョン総数が縮小します。
ランディングページ内にタブやアコーディオンを増やせばページビューが加算され、直帰率は下がります。
直帰率を単独のゴールに置いた瞬間、この3つの罠はすべて「正しい施策」に見えます。必ずCVR・CPAとセットで評価してください。
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罠を避ける確実な方法は、リスティング広告のKPIの階層構造の中に直帰率を正しく位置づけることです。指標としての格付けを決めます。
直帰率は事業成果と直結しません。下がっても売上は増えず、上がっても必ずしも損失になりません。最上位に置くのはCVRとCPAで、直帰率はその下の階層です。
株式会社Grillの運用経験上、直帰率をKPIツリーの最上位に置いた案件ほど施策が数値合わせに寄るため、CVR悪化時に原因を探す補助指標として扱うのが適切です。
順番は、CPAが目標内かを見る、CVRが前月比で悪化していないかを見る、悪化していた場合に初めて直帰率を分解する、という流れです。逆にすると不要なランディングページの改修が発生します。予算配分とCPA目標の考え方は「リスティング広告の費用相場と予算の決め方|3つの計算法・7つの節約術」で整理しています。
標準レポートで扱いやすいのはエンゲージメント率です。社内の共通言語がGA4に統一されているなら一本化するほうが混乱は減ります。経営層への報告で離脱の大きさを直感的に伝える必要があるなら、直帰率を残すほうが伝わります。ページ改修の優先順位を決める場面では、離脱率を併記します。
載せる場合は絶対値ではなく業種ベンチマークとの乖離幅で記載します。±5ポイント以内なら緑、5〜10ポイントなら黄、10ポイント超なら赤という3段階の色分けが実務的です。
この幅はあくまで目安なので、セッション数が少ない案件では帯を広げて構いません。数値の高低ではなく「対処が必要かどうか」が一目で伝わります。

ここまでの打ち手を実行順に並べ直します。株式会社Grillがリスティング広告の改善案件で標準的に用いる90日のサイクルです。
最初の30日は計測の是正に充てます。第3章の6項目を潰し、電話・LINE・地図タップをキーイベント(コンバージョン)として設定します。
完了したら2週間分を、直帰率とCVRの両方でベースラインとして確定させます。この期間は広告設定もLPも変更しません。
次の30日は広告側です。検索語句レポートから除外キーワードを追加し、部分一致キーワードの範囲を調整し、広告文の見出しをランディングページのファーストビューの文言に合わせます。
施策は週に1〜2個までに絞り、CVRが落ちていないかを毎週確認します。
リソースが不足する場合は「リスティング広告の運用代行おすすめ19選|費用相場・選び方・依頼の流れ」で外部委託の判断材料を確認できます。
最後の30日でLP側に着手し、ファーストビューの訴求変更、表示速度の改善、フォーム項目の削減をこの順で実施します。フォームを分割している場合は、ページ単位の離脱率を週次で追いながら進めます。
株式会社Grillがこの順序で90日間の改善を実施した38アカウントを集計しました(全8業種横断、2025年4月〜2026年3月、N=38)。直帰率は平均8.6ポイント低下し、CVRは平均1.4倍、CPAは平均23%改善しています。
LPを先に触らない順序が、結果を再現する前提条件です。
週次で見る指標は、CPA・CVR・直帰率(ベンチマークとの乖離幅)・クリック数上位クエリの構成比の4つです。CPAが目標内なら直帰率が高くても静観、CPA悪化かつ乖離が10ポイント超なら第5章の診断フレームに戻る、というルールにします。
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リスティング広告の直帰率について、運用担当者から実際に寄せられる質問を6件取り上げます。
検討期間の長さが近い業種行を代用してください。1-2の表はEC(アパレル)78.1%からBtoB SaaS63.4%まで、検討期間の長い商材ほど直帰率が下がる並びになっています。
単価と比較検討の回数が近い業種を1つ選び、その値を仮の基準として±5ポイントの帯で運用します。自社データが3か月分たまった時点で、基準を自社の平均へ切り替えます。
判断の基準は、そのイベントがユーザーの意思ある行動を表しているかどうかです。フォームの入力開始や料金表の展開のように、検討が進んだ証拠になるイベントは追加して構いません。
一方、スクロール率10%や自動再生動画の再生開始のように意思を伴わない挙動をイベント化すると、第9章の罠に入ります。追加した日付を記録し、前後でCVRが動いていないかを必ず確認してください。
GA4を標準ツールにしているならエンゲージメント率を推奨します。標準レポートにそのまま表示され、逆算の手間がありません。報告相手が直帰率に慣れている場合は無理に切り替えず、乖離幅で示す形式にすると伝わります。どちらを選んでも、CVRは同じ表に並べて報告します。
株式会社Grillの改善案件を2025年度通年で集計しました(全8業種横断・N=38アカウント)。中央値では、除外キーワードの追加など広告側の是正が約2週間、ファーストビュー改修が約4週間で反映されています。
表示速度の改善はさらに早く1週間程度です。いずれもセッション数が週1,000件以上ある場合の目安です。
ランディングページの表示速度です。LCPが2.5秒を超えていないかをPageSpeed Insightsで確認し、超えていればファーストビューの画像圧縮から着手します。速度に問題がなければ、タップ領域と文字サイズ、次に固定CTAの有無という順で確認してください。
株式会社Grillの運用経験上、自動入札の最適化対象として直帰率を直接指定する設定項目は用意されていません。最適化の対象になるのはキーイベント(コンバージョン)です。直帰率は、除外キーワードや配信地域の判断など運用者側の手動調整の材料として使うのが実務的です。

リスティング広告の直帰率は、今日の配信データからすぐ分解できる指標です。レポートを眺めている時間そのものが広告費に変換されている以上、先送りするほど無駄なクリックの総量は積み上がります。まず今週、計測環境の6項目を潰すところから始めてください。
順序は計測→広告側→LP側です。LP側に入る前に検証の設計を決めておくと、90日目以降の判断が速くなります。設計の手順は「LPOのABテスト完全ガイド|CVRを伸ばす仮説設計・サンプルサイズ・誤判定回避の実務」にまとめています。
計測では電話・LINE・地図タップのキーイベント化と自動タグの二重設定、広告側では情報収集意図のクエリ構成比と部分一致の拡張範囲、LP側ではファーストビューの文言一致とLCP2.5秒を先に処理します。
リスティング広告では、どの段階でも判断材料は直帰率単体ではありません。CPAとCVRを並べ、業種ベンチマークとの乖離幅で見る。この2つを外さなければ、数値合わせの改善に迷い込むことはありません。
月次レポートに直帰率の折れ線が並んでいても、次にどの設定を触るかまでは書かれていません。数字を打ち手に翻訳する工程が、リスティング広告の直帰率の改善で最も時間を取られる部分です。
株式会社Grillは、この翻訳工程を週次で回すことを支援の中心に据えています。直帰率の分解はクエリ・デバイス・時間帯・地域・曜日の5軸に及ぶため、手作業では週次のサイクルに乗りません。
この集計を自動化して人手を判断側に寄せ、「どの階層に原因があるか」の見極めと施策の実行に時間を使います。検証の頻度が上がるほど、無駄なクリックを止める判断が早くなります。
支援範囲は、計測環境の実装確認から除外キーワード・マッチタイプの調整、ランディングページのファーストビューの訴求設計、表示速度の改修、ABテストの設計までを含みます。
BtoB SaaSのように検討期間の長い商材でも、EC・美容クリニックのように瞬間的な判断が成果を分ける商材でも、業種ごとに直帰率の適正帯が異なる前提で設計します。
直帰率を毎週分解し直す集計工数まで含めて、広告運用の手数料は10%〜、最低出稿予算は10万円からです。
御社の直帰率が計測のズレなのか実態なのか、初回のご相談でその切り分けから着手します。
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