土曜の午前、待合室は再診の患者で埋まり、リハビリのベッドは午後まで空きがない。それなのに月末に新患台帳をめくると、去年の同じ月より数が減っている。整形外科の院長から集患の相談を受けるとき、院内の景色はたいていこの形をしています。忙しさと新患数が連動しなくなるのが、保険診療のクリニックの難しいところです。
原因は院内ではなく、患者が痛みを感じた瞬間に開く画面のほうにあります。膝や腰の痛みを地域名と一緒に検索したとき、上位に並ぶのは整形外科だけではありません。整骨院・接骨院・整体院とポータルサイトが枠の大半を占め、医療機関が入り込む余地は限られています。同じ診療科の他院を見比べているうちは、差別化の相手を取り違えたままです。
規制の環境も動いています。医療広告等ガイドラインは令和8年3月30日に最終改正され、ホームページに書ける内容と書けない内容の線引きが改めて整理されました。要件を確認しないまま作った集患用のページは、公開後に取り下げることになります。
実測した画面の中身から順に見ていきます。地図検索の整備、症状名ページ、交通事故診療の導線、リハビリ通院の継続までを、公定価格のなかで回収できる金額の範囲とセットで並べました。支援会社の比較と、内製と外注の分け方も含んでいます。
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整形外科の集客を設計する前に、患者が痛みを感じたときに見ている画面を確認します。株式会社Grillによる検索結果の実測から、集患で争う相手が同じ診療科ではないことがわかりました。
株式会社Grillは2026年6月、全国20政令指定都市と東京23区の計43エリアで検索結果を実測しました。クエリは「腰痛+地域名」「膝 痛い+地域名」「肩こり+地域名」の3種、合計129回です。地図枠(ローカルパック)3枠とオーガニック上位10件の計13枠を、掲載主体ごとに分類集計しました。
結果は、整形外科をはじめとする医療機関が平均3.1枠、整骨院・接骨院・整体院・鍼灸院が平均5.4枠、ポータルや口コミまとめ記事が平均4.5枠でした。患者が最初に見る画面の約4割を、医療機関ではない施設が押さえています。
この数字は、整形外科が「同じ地域の他のクリニックに負けている」という前提を疑わせます。3クエリの合計で医療機関どうしが並んだ例は限られ、多くのエリアでは接骨院と整体院が上位を分け合っていました。集患の対策で最初に見るべき相手が変わります。
なぜ医療機関ではない施設が上位を占めるのか。理由は大きく2つあります。ひとつは広告表現の自由度、もうひとつは症状ページの物量です。
整形外科のホームページは医療機関の広告として、医療広告等ガイドラインの規制を受けます。一方、整骨院・接骨院は柔道整復師法などの広告制限を受け、整体院は国家資格を前提としない施術所として医療法上の広告規制の直接の対象ではありません。この差が、ホームページに書ける訴求の幅の差になります。
もうひとつが更新量です。整骨院・接骨院は症状別ページを積み上げているホームページが多く見られます。「整骨院で成果の出るSEO対策の実践ガイド」のとおり、地域名と症状名を組み合わせたページ設計は業界内で一般化しました。整形外科のホームページが診療時間と院長挨拶で止まっている間に、ページ数の差がSEOの差になります。
株式会社Grillが整形外科クリニックの支援で来院経路をヒアリングした限りでは、受診前に「整形外科と整骨院のどちらへ行くべきか」を区別している患者は多くありません。「近くて」「今日中に診てもらえて」「痛みを取ってくれそう」な場所を横並びで比べる行動が一般的です。
つまり患者の頭の中に「整形外科の候補リスト」はなく、「痛みの相談先リスト」だけがあります。レントゲンやMRIで原因を特定でき、注射や投薬まで踏み込めるという医療機関の強みは、伝えなければ比較の土俵に乗りません。
この構造を理解しないまま「他院との差別化」を考えると、同じ地域の整形外科クリニックのホームページを見比べる作業に時間を使います。実際に患者を奪っているのは、検索結果で隣に並ぶ施術所のほうです。
以上を踏まえると、整形外科の集客は「流出を前提に、取り返せる部分を特定する施策」として組み立てるのが現実的です。13枠すべてを医療機関で埋めることはできませんが、3.1枠を4枠、5枠へ広げることはできます。
取り返しの手段は3つです。地図枠での上位表示、症状名ページでのオーガニック枠の獲得、そして施術所では対応できない領域(画像診断・注射・装具・交通事故や労災)の明示です。施術所と同じ土俵で「痛みが楽になる」と訴えても、規制でも物量でも不利になります。
なお、施術所側の集客手法は「整体院が絶対やるべき集客方法13選」で手法別に整理しています。相手の打ち手がわかると、整形外科クリニックが投資すべき領域を判断しやすくなります。
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整形外科は診療報酬という公定価格のもとで経営しているため、単価を上げて回収する発想が使えません。ここでは動かせる変数だけを使って、集患にいくら投じてよいかを決める手順を示します。
整形外科の外来売上は、おおまかに「新患数 × 平均通院回数 × 1回あたりの診療単価」で表せます。このうち診療単価は診療報酬点数で決まっており、自院の判断で引き上げることはできません。
したがって、経営改善のために動かせるのは新患数と通院回数の2つだけです。自由診療中心のクリニック向けに語られる「単価アップ」「LTV最大化」の論法は、整形外科の集患には当てはまりません。
クリニックの現状把握では、月間新患数、初診患者1人あたりの平均通院回数、リハビリ実施率の3つを集計します。この3つがそろって初めて、集患にいくらまで投じてよいかを計算できます。
許容獲得コストは、新患1人が自院にもたらす粗利から逆算します。手順は次の3ステップです。
株式会社Grillが支援した整形外科クリニック(2025年4月〜2026年3月、N=6院)で、新患1人あたりの獲得コストを流入経路別に集計しました。結果は、Web広告経由が平均4,800円、Googleビジネスプロフィールおよび自然検索経由が平均1,200円です。同じ新患でも、流入経路によって4倍の開きがあります。
施策ごとの外注費用の目安は次のとおりです。整形外科の商圏は半径2〜3kmに収まることが多く、集患に必要な広告予算も比較的小さく抑えられます。
| 施策 | 費用の目安 | 立ち上がりまでの期間 | 向いている状況 |
|---|---|---|---|
| MEO対策(Googleビジネスプロフィール運用) | 月額3万〜10万円 | 1〜3か月 | 地図枠で他院・施術所に埋もれている |
| 症状名SEO・コンテンツ制作 | 月額5万〜30万円 | 4〜8か月 | 中長期の新患基盤を作りたい |
| リスティング広告 | 広告費月額10万円〜+手数料10〜20% | 2〜4週間 | 交通事故・自費メニューを早く伸ばしたい |
| ホームページリニューアル | 初期50万〜200万円 | 2〜4か月 | サイトが古く予約導線がない |
| ポータルサイト掲載 | 月額1万〜5万円 | 掲載直後 | まず露出量を確保したい |
MEO対策の料金体系は月額固定型と成果報酬型で総額が変わるため、契約前の比較が欠かせません。違いは「MEO対策の費用相場はいくら?料金体系別の比較とおすすめ業者5選」で整理しています。
広告運用を外部に任せる場合、手数料は広告費の20%が業界標準です。保険診療の整形外科は月額広告費が10万〜30万円に収まることが多く、手数料の差が年間で数十万円になります。医療機関の広告運用に対応できる会社は「病院・クリニックに強いおすすめ広告代理店15選」も参考になります。
集患に投じた費用が回収できているかは、2つの指標で判断します。1つ目は「新患1人あたり獲得コスト÷新患1人あたり貢献利益」で、1を下回っていれば単月で回収できています。
2つ目は「初診から4週間後の継続通院率」です。整形外科は通院回数が売上を左右するため、獲得コストが低くても継続率が落ちれば集患の投資は回収できません。実測値と改善策は第10章で扱います。
施策を始めて1か月で判断するのは早すぎます。MEO対策は1〜3か月、SEOは4〜8か月が評価の目安で、短期で結論を出すと伸び始める直前に止めることになります。

整形外科の集患が止まる最大の理由は、予算ではなく人員です。医療事務も理学療法士も診療時間中は手が空かないという前提で、クリニック内の分担を設計します。
判断の基準は「院内の情報がないと成立しないか」です。クリニック内でしか持てない情報を扱う業務は内製、汎用的な技術で置き換えられる業務は外注が原則です。
内製すべきなのは、診療時間や休診情報の更新、症状ページの医学的な監修、口コミ返信内容の最終確認、自費メニューの説明内容の決定です。誤りが患者の不利益や規制違反に直結するため、医師の目を通します。
外注に向くのは、Googleビジネスプロフィールの日々の運用、広告の入札とレポート作成、ホームページの改修とSEO対策、記事の執筆と入稿です。専門知識と作業時間の両方を要するため、院内で抱えると更新が止まります。
外注しない場合に院内で必要になる工数の目安です。診療の合間に確保できる時間かどうかを、着手前に確認してください。
| 施策 | 院内工数の目安(週あたり) | 主な担当 |
|---|---|---|
| Googleビジネスプロフィールの更新・投稿 | 1〜2時間 | 医療事務 |
| 口コミの確認と返信文の作成 | 0.5〜1時間 | 医療事務+院長確認 |
| 症状ページの執筆・監修 | 2〜4時間(1本あたり) | 院長・医師 |
| 広告の運用管理 | 2〜3時間 | 事務長または外注 |
| 予約運用の改善・次回予約の徹底 | 0.5時間+日々の運用 | 受付・リハビリスタッフ |
合計すると週6〜10時間です。リハビリスタッフが診療枠で埋まっている整形外科で、この時間を捻出できるクリニックは多くありません。現実的には監修と最終確認だけを院内に残し、それ以外を外へ出す形になります。
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整形外科という言葉は、美容外科の情報と混同されやすい語です。この混同は患者側だけでなく、集患を設計する側の判断にも影響します。
「整形」という語は、運動器を扱う整形外科と美容目的の外科手術の両方に使われています。そのため「整形外科 集客」で調べると、美容外科向けのマーケティング記事が上位に混ざります。2026年8月時点では、検索結果上位10件のうち3件が美容整形の記事でした。
患者側でも取り違えは起きます。高齢の患者が「整形」という語に抵抗を示す、若年層が美容目的で問い合わせてくる、といった場面です。ホームページの冒頭で扱う領域を明示していないクリニックほど、この種の問い合わせが増えます。
美容外科向けの手法をそのまま持ち込むと、整形外科クリニックでは次の3点が成立しません。
保険診療の整形外科と美容外科では、集患設計の前提が4軸で異なります。
| 比較軸 | 保険診療の整形外科 | 美容外科 |
|---|---|---|
| 診療単価 | 公定価格で固定 | 自院で設定可能 |
| 意思決定期間 | 数時間〜数日(痛みが起点) | 数週間〜数か月 |
| 広告規制 | 医療広告等ガイドライン(体験談・術前術後写真に制約) | 同左+限定解除の要件が実務上必須 |
| 主要チャネル | 地図検索・症状名検索・地域連携 | SNS・指名検索・比較サイト |
対応策は表記とキーワード設計の2方向です。表記面では、ホームページのタイトルタグと冒頭のキャッチコピーに「運動器」「リハビリテーション」「保険診療」を置き、扱う領域を先に伝えます。「整形外科」の単独表記より「膝・腰・肩の痛みとリハビリ」のような症状表記のほうが患者に伝わります。
キーワード設計では、獲得したいクエリを症状名と部位名に寄せ、「整形」単体の語に依存しない差別化した構成にします。美容領域の語を除外キーワードに設定すれば、リスティング広告の無駄クリックも抑えられます。ここが誤流入対策と差別化の前段になります。
自由診療を扱う美容領域のSEO対策は前提が大きく異なります。両方の領域を持つクリニックは「美容クリニックSEO対策完全ガイド」と読み比べると、設計思想の違いが把握できます。

第1章の実測では、3枠しかない地図枠の競争が最も激しい結果でした。ここを取れるかどうかで、その日に来院する患者の数が変わり、集患の土台が決まります。
Googleビジネスプロフィールは、登録しただけでは集患に効きません。整形外科クリニックが優先して埋めるべきは次の7項目です。
整形外科で差別化しやすいのは属性情報と写真です。駐車場の有無と院内の段差は、膝や腰に痛みを抱える患者の来院可否を左右し、口コミの内容にも表れます。
サービス欄は、施術所との差別化を最も具体的に伝えられる場所で、口コミより先に読まれます。「整形外科」という科名だけでは、患者は何ができるクリニックか判断できません。
株式会社Grillが支援した整形外科クリニック(2025年4月〜2026年3月、N=6院)で、サービス欄の登録状況を比較しました。「運動器リハビリテーション」「装具作製」「関節内注射」「骨密度測定」を個別登録した4院は、未登録の2院と比べてルート検索数が月平均1.4倍でした。項目を分けて登録するほど、症状で探している患者の検索語と一致しやすくなります。
登録の際は、専門用語を並べるのではなく「膝の水を抜く処置」「ぎっくり腰の当日診療」のように患者が使う言葉を併記します。医師が使う疾患名と患者の検索語のズレは第7章で扱います。
口コミへの返信は評価向上に有効ですが、返信文も医療機関の発信であり、内容によっては広告とみなされます。特に注意したいのが、口コミの書き手に同調して治療効果を保証してしまう返信です。
「痛みが取れて良かったです。当院の治療なら必ず改善します」は、効果を断定する表現に当たります。口コミ本文を自院ホームページへ転載する行為も、誘引性が認められると体験談広告の扱いになり得ます。
安全なのは、感謝と事実の確認にとどめる形です。「ご来院ありがとうございます。運動器リハビリは継続期間によって経過が異なりますので、次回受診時にお聞かせください」のように、個別の効果を約束しない書き方に統一します。
低評価の口コミへ反論する返信は避けます。事実誤認があっても、患者の症状や受診歴に触れると守秘義務の問題が生じます。「ご不便をおかけしました。詳細を伺いたいので受付までご連絡ください」と、対話の場を院内へ移します。
Googleビジネスプロフィールは情報の新しさが患者の行動に直結します。整形外科では急な痛みで「今日診てもらえるか」を確認する患者が多く、診療時間の正確さが来院の可否を決めます。
投稿機能は季節性のある症状と相性が良い枠です。年末年始の腰痛、雪かきによる肩の痛み、新学期の部活動による捻挫など、地域と季節に紐づく話題を出すと、検索からの流入と予約が動きます。集患の波を平準化する対策にもなります。
写真はリハビリ室と医療機器を優先します。施術所の写真はベッドと施術風景が中心のため、レントゲンやエコー、リハビリ機器が写っているだけで医療機関だと伝わり、口コミの文面にも表れます。差別化の起点は、言葉より先に画像で成立します。
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整形外科の集客を外部に任せる場合、集患の支援会社で見るべきは4点です。ホームページの制作力だけで選ぶと、保険診療の集患では噛み合いません。
医療広告等ガイドラインの線引きを説明できるか、CPAだけでなく新患数・継続通院率まで含めた保険診療のKPIで話せるかが前半の2点です。後半は、レポートがルート検索数や予約完了数まで届いているか、MEO対策なら1〜3か月・SEOなら4〜8か月という評価期間に見合った契約条件かを見ます。
診療科によって適した会社は変わるため、「医療業界に強いおすすめ広告代理店15社を診療科別に徹底比較」も候補選びの材料になります。掲載8社はすべて公式サイトとホームページの記載を実読し、事業内容と社名表記を確認したうえで選定しました。
| 会社名 | 医療特化度 | 得意な支援内容 | 月額費用目安 | 向いているクリニック |
|---|---|---|---|---|
| 株式会社Grill | 中(医療系の支援実績あり) | MEO対策・症状名SEO・広告運用・LP改善 | 広告費10万円〜/手数料10%〜、MEO・SEOは月額数万円〜 | 少額予算でMEOと症状名SEOを同時に進めたい院 |
| 株式会社船井総合研究所 | 高(医科診療所の経営コンサル) | 経営コンサルティング・集患戦略立案 | 要問い合わせ | 経営全体の方針から見直したい院 |
| 株式会社ITreat | 高(医療機関特化) | 医療機関のホームページ制作・集患支援・広告運用代行 | 要問い合わせ | サイトを一から作り直したい院 |
| サイバーホルン株式会社 | 中 | Web広告運用・SEO・MEO・LP/HP制作 | 要問い合わせ(広告手数料20%が目安) | 広告とSEOをまとめて任せたい院 |
| 株式会社ローカルマーケティングパートナーズ | 中 | 集客支援・広告運用代行・WEB制作のBPO | 要問い合わせ | 院内に担当者を置けない院 |
| GMOトライハッチ株式会社 | 低〜中(店舗Webマーケ) | MEO対策・Googleビジネスプロフィール運用支援 | 要問い合わせ | 地図枠の順位を最優先で上げたい院 |
| Zenken株式会社 | 中 | Webサイト制作・メディア運用・差別化戦略 | 要問い合わせ | 自費メニューの認知を広げたい院 |
| 株式会社日本経営 | 高(病院・診療所の経営コンサル) | 医療経営コンサルティング・地域連携支援 | 要問い合わせ | 分院展開・地域連携を強化したい院 |

【保険診療クリニックのMEO・症状名SEO・少額予算の広告運用を一体で設計するマーケティング会社】
株式会社Grillは、保険診療のクリニックの集患を得意とするウェブマーケティングの会社です。整形外科のように商圏が半径2〜3kmに限られる医療機関では、Googleビジネスプロフィールの最適化と症状名SEOを同時に走らせる設計が要になります。
MEO対策では診療内容のサービス欄登録から口コミの獲得設計と返信の文面作成まで、医療広告等ガイドラインに触れない表現を前提に代行します。症状名SEOでは「膝 痛い 曲がらない」という患者の言葉からキーワードを組み立て、受診の目安まで書き切るホームページの設計を行います。
広告運用では、最低出稿予算10万円から対応し、手数料は広告費の10%〜です。手数料20%が業界標準であるため、月額広告費が10万〜30万円に収まりやすい保険診療のクリニックでは、この差がそのまま施策の回数に変わります。
AI・自動化ツールで運用工数を削減し、浮いた時間を検証と改善に回すため、集患の立ち上がりが早い点も特徴です。
支援範囲は広告運用にとどまりません。ホームページのLP改善、予約導線の設計、動画クリエイティブの制作まで同一チームが担当するため、「MEOは代理店A、サイトは制作会社B」という分断が起きません。
医療・美容領域を含む幅広い業種での実績があり、薬機法や景品表示法に配慮した制作にも対応します。
\ 整形外科の集客改善実績が豊富 /
【無料】Grillに集患方針を無料相談>| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社Grill |
| 所在地 | 東京都渋谷区東3丁目22−14 グランファースト恵比寿 5階 |
| 公式サイト | https://grill.co.jp/ |

【業種別コンサルティングで医科診療所の経営を数値から立て直す老舗】
株式会社船井総合研究所は、業種別の経営コンサルティングを主力とする会社です。医科診療所・病院・治療院向けのコンサルティングを公式に提供し、整形外科を含む診療科別の集患ノウハウを持っています。
経営数値の把握から目標設定、施策の実行管理まで踏み込む支援が中心です。集客の施策単体ではなく、経営全体の課題整理から着手したいクリニックに向いています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社船井総合研究所 |
| 所在地 | 大阪府大阪市中央区北浜4-4-10 |
| 公式サイト | https://www.funaisoken.co.jp/ |

【医療機関に特化したホームページ制作と集患支援のパートナー】
株式会社ITreatは、医療機関に特化したホームページ制作と集患支援を手がける会社です。広告運用代行にも対応し、サイト制作から流入獲得までを一社で完結できます。
医療機関向けの制作を専業としているため、医療広告等ガイドラインを前提とした表現設計に慣れています。ホームページが古く予約導線もない状態から立て直したいクリニックに適しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社ITreat |
| 所在地 | 岐阜県岐阜市長良福光2588 辻文ビル3F |
| 公式サイト | https://itreat.co.jp/ |

【Web広告とSEO・MEOを横断して運用する総合支援会社】
サイバーホルン株式会社は、Web広告運用・SEO・MEO・LP/ホームページ制作・動画制作を提供する会社です。社名は後株表記で、「株式会社サイバーホルン」ではない点に注意が必要です。
自社メディアで整形外科の集患に関する解説記事を公開しており、業界の論点を把握したうえで提案を受けられます。広告とSEO対策をまとめて任せたいクリニックに向いています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | サイバーホルン株式会社 |
| 所在地 | 東京都渋谷区 |
| 公式サイト | https://cyberhorn.co.jp/ |

【院内に担当者を置けない医院の実務を引き受けるマーケティングBPO】
株式会社ローカルマーケティングパートナーズは、集客支援・広告運用代行・WEB制作を組み合わせたマーケティングBPOを提供しています。施策の設計だけでなく、実務そのものを外部に切り出せる点が特徴です。
整形外科ではリハビリスタッフと医療事務が現場業務で手一杯になり、ホームページの更新が止まりがちです。運用実務を丸ごと預けたいクリニックにとって現実的な選択肢になります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社ローカルマーケティングパートナーズ |
| 所在地 | 東京都渋谷区渋谷2-19-15 宮益坂ビルディング609 |
| 公式サイト | https://local-mp.co.jp/ |

【店舗マーケティングで培った地図検索の運用ノウハウ】
GMOトライハッチ株式会社は、店舗向けWebマーケティング、なかでもMEO対策とGoogleビジネスプロフィール運用支援を主軸とする会社です。GMOインターネットグループの2026年2月17日付の発表によれば、株式取得の実行後に株式会社トライハッチからGMOトライハッチ株式会社へ社名を変更しています。
地図枠の順位改善に特化したノウハウを持つため、第1章で示した3枠の争いを最優先で改善したいクリニックに適しています。医療機関特化ではない点は、医療広告等ガイドラインの確認体制とあわせて事前に相談しておくとよいでしょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | GMOトライハッチ株式会社 |
| 所在地 | 東京都渋谷区 |
| 公式サイト | https://tryhatch.co.jp/ |

【のべ8,000サイト以上の制作実績を持つWebマーケティング会社】
Zenken株式会社は、WEBマーケティング事業でのべ8,000サイト以上の制作・運用実績を持つ会社です。社名は後株表記で、「株式会社Zenken」ではありません。
差別化軸を明確にしたホームページ設計を得意とし、体外衝撃波やメディカルフィットネスなど自費メニューの認知を広げたいクリニックと相性があります。第12章で扱う自費領域の情報設計を相談したい場合の候補になります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | Zenken株式会社 |
| 所在地 | 東京都新宿区 |
| 公式サイト | https://zenken.co.jp/ |

【病院・診療所・介護施設まで見渡す医療経営コンサルティング】
株式会社日本経営は、病院・診療所・歯科・介護施設の経営コンサルティングを提供する会社です。医療機関の経営全般を扱うため、集患単体ではなく人員配置や地域連携まで含めた相談ができます。
第13章で扱う紹介・逆紹介の導線づくりや、分院展開を見据えた経営設計を相談したいクリニックに向いています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社日本経営 |
| 所在地 | 大阪府豊中市寺内2-13-3 |
| 公式サイト | https://nkgr.co.jp/ |

第1章で整骨院・整体院に取られていたオーガニック枠を取り返し、集患につなげるのがこの章の目的です。鍵になるのは医師の語彙と患者の検索語の距離を埋める作業で、ここがホームページ上の差別化にも直結します。
クリニックのホームページでよく見かけるのが、「変形性膝関節症」「腰部脊柱管狭窄症」といった疾患名を見出しに据えたページです。しかし、痛みを感じた患者が最初に入力するのは病名ではありません。
SEO対策で拾うべき検索語は「膝 痛い 曲がらない」「腰 痛い 立てない」「肩 上がらない 五十肩」という症状と状態の組み合わせです。病名を知っているのはすでに診断を受けた患者だけで、新患の集患には診断前の言葉が要ります。
実務では、疾患名ページを残したまま症状名ページを新設し、内部リンクでつなぎます。「膝が痛くて曲がらないとき」から「変形性膝関節症とは」へ誘導すれば、患者の理解の順序に沿います。
症状名ページは、次の6ブロックで統一するとホームページ内で量産しやすくなります。
ホームページ全体の設計や内部リンクの組み方は、「病院・クリニックのSEO対策完全ガイド」で手順ごとに整理しています。症状ページを増やす前に構造を確認しておくと、SEO対策の効率が上がります。
医療・健康分野のSEOでは、情報の発信者が誰かという点が評価に影響します。整形外科クリニックは、医師が在籍しているという事実そのものが強い資産です。
各症状ページに、監修した医師の氏名・所属学会・専門領域・略歴を明記します。参照した学会ガイドラインや公的機関の情報源を示すと、裏づけが伝わります。
整骨院・整体院のホームページには置けない要素であり、ここが最も明確な差別化点です。
株式会社Grillの支援経験では、医師名だけのページより専門領域と学会所属まで書いたページのほうが滞在時間が伸びる傾向が見られました。「誰が書いたか」より「何の専門家が書いたか」まで踏み込むことが、患者の安心につながります。
多くのクリニックのホームページは、受診を促す情報しか載せていません。差別化の材料は、むしろその逆側にあります。しかし患者が本当に知りたいのは「これは病院に行くべき状態なのか」という判断基準です。
株式会社Grillが支援した整形外科クリニック(2025年4月〜2026年3月、N=6院)を比較しました。うち4院は、症状名ページに「様子を見てよい場合」「セルフケアで改善が見込める場合」という除外条件を明記していました。この4院では問い合わせ件数そのものは大きく変わらず、来院につながる問い合わせの比率が高まる傾向が見られています。判断を助ける情報を先に出すほど、来院時点での納得度が上がるためです。
除外条件を書くのは集患の機会を捨てる行為に見えるかもしれません。しかしリハビリ枠が限られる整形外科では、受診の必要がない患者で枠が埋まるほうが経営上の損失です。情報を絞らないことが、結果として効率の良い集患につながります。
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整形外科の集患で最も判断に迷うのが、ホームページや広告、口コミ返信に書ける表現の範囲です。厚生労働省の指針を参照しながら、実務で使える線引きを整理します。
厚生労働省が示す指針の正式名称は「医業若しくは歯科医業又は病院若しくは診療所に関する広告等に関する指針(医療広告等ガイドライン)」です。2026年時点の最新版は令和8年3月30日最終改正版で、以前の「医療広告ガイドライン」という呼称は現在の正式名称ではありません。
規制の対象は看板やチラシだけではありません。医療機関のホームページ、リスティング広告、Googleビジネスプロフィールの投稿、SNSの発信も、患者を誘引する表示に当たれば対象です。「自院のサイトだから自由に書ける」という理解は、2018年の医療法改正以降は成り立ちません。
一方、整体院やカイロプラクティック院は医療法上の広告規制の直接の対象ではなく、規制の重さに差があります。施術所側の表現ルールは「整体院の広告施策完全ガイド|NG表現7つとおすすめ手法8選」で確認でき、第1章で見た枠の差の背景を理解する材料にもなります。
医療広告等ガイドラインでは、患者等が自ら求めて入手する情報について、一定の要件を満たすと広告可能事項の限定が解除されます。要件は4つあり、①と②はすべての広告に、③と④は自由診療について情報を提供する場合に適用されます。
判断が分かれやすいのは①です。指針は、検索サイトでスポンサーとして表示されるものや、費用を支払って意図的に上位表示させたものは①を満たさないと明示しています。
この規定を踏まえると、リスティング広告経由の導線は限定解除に依拠しない構成にしておくほうが安全です。自然検索から到達するホームページとは書ける内容が変わる前提で、ページを設計します。
②については、厚生労働省が指針とあわせて公表している「医療広告等ガイドラインに関するQ&A」の現行版が補足しています。Q5-10は、予約専用である旨のみが記載された電話番号では要件を満たさないとしています。整形外科のホームページでよくある「Web予約はこちら」だけの導線では不十分で、問い合わせが可能な連絡先を別に明示する必要があります。
患者の体験談は指針が明確に否定しています。誘引を目的として患者自身の体験や家族からの伝聞に基づく主観的な体験談を紹介することは、記述内容が広告可能な範囲であっても認められません。自院ホームページへの「患者さまの声」の掲載は、この規定に抵触します。
一方、第三者が運営する口コミサイトや個人のSNSへの投稿は、医療機関が広告料等の費用負担等の便宜を図って掲載を依頼していない限り広告に該当しないとされています。Googleビジネスプロフィールの口コミを自然に集める運用と、それを自院サイトへ転載する行為は扱いがまったく異なります。
術前術後の写真も同様です。指針は、いわゆるビフォーアフター写真のうち誤認させるおそれがあるものは認められないとしています。ただし、通常必要とされる治療内容や費用等に関する事項、主なリスク・副作用等の詳細な説明を付した場合はこれに当たりません。写真だけを並べて説明が不十分なものが、具体例としてNGに挙げられています。
表現面では、効果を断定する言い回しが最も危険です。指針は「絶対安全な手術です!」を虚偽広告の例として挙げています。整形外科では「痛みが必ず取れます」「完治します」といった断定、他院との優劣を示す「地域で一番の整形外科」といった比較優良広告も避ける必要があります。
体外衝撃波やPRP療法などの自費メニューを紹介する場合、限定解除の③④が必須です。指針は、治療等の名称や最低限の治療内容・費用だけの紹介で患者を誤認させてはならないとし、通常必要とされる治療内容、標準的な費用、治療期間および回数の掲載を求めています。
標準的な費用が明確でない場合は、最低金額から最高金額までの範囲を示すなど可能な限りわかりやすく示すこととされています。追加費用が生じやすいメニューでは、発生頻度の高い分を含めた範囲表示が必要です。
掲載場所にも指定があります。リンク先へ費用やリスクを追いやったり、利点の情報と比べて極端に小さな文字で載せたりする形式は採用してはならないとされています。ホームページの設計段階から、同じページ内に同等の視認性で配置する前提で組みます。

交通事故と労災は、保険診療のなかでも通院回数が読みやすく、リハビリ枠の稼働を安定させやすい領域です。しかしホームページでの扱いが小さく、集患の機会を取りこぼしているクリニックが目立ちます。
事故直後の患者が検索するのは、多くの場合、事故から数時間から数日以内です。この時点で知りたいのは症状の説明ではありません。
この3点に答えるページの有無で、交通事故診療の集患数が変わります。症状や治療内容の解説を先に置いたホームページは、患者が求める情報に届く前に離脱されます。
交通事故の患者の多くは、整形外科より先に整骨院へ通い始めています。その状態から相談が来るとき、患者が抱えているのは「転院してよいのか」「併用できるのか」という不安です。
有効なのは、医師の診断と施術の関係を事実として説明し、整骨院との差別化を情報で示すことです。自賠責保険の適用では医師の診断書が前提になること、併用する場合も整形外科での定期的な受診が必要なことを、断定を避けて整理します。整骨院を否定する書き方は患者の抵抗を生むため避けます。
株式会社Grillが支援した整形外科クリニック(2025年4月〜2026年3月、N=6院)で、交通事故ページの持ち方を比較しました。専用ページを独立して設けた3院は、ホームページ内の1見出しで済ませていた3院と比べ、交通事故に関する問い合わせ件数が月平均2.1倍でした。ページを分けるだけで、検索からの到達経路が確保されます。
労災保険指定医療機関である場合、その旨は広告可能な事項に含まれます。にもかかわらず、ホームページのフッターに小さく置いたままのクリニックが大半です。
働く世代の患者にとって、労災対応の可否は来院先を決める条件そのものです。ホームページのファーストビュー付近、診療案内ページ、Googleビジネスプロフィールの説明文の3か所に記載すると、検索と地図の両方から拾われます。
労災の様式番号や勤務先への連絡の要否も案内すると、患者の不安が減ります。事務手続きの説明は差別化にならないように見えて、実際には問い合わせの決め手になります。
交通事故の来院経路は検索だけではありません。損害保険会社の担当者、交通事故を扱う弁護士事務所、併用先の整骨院からの紹介が実際の流入源になります。
連携づくりに有効なのは、受け入れ条件を明文化した1枚の案内です。対応可能な曜日と時間帯、診断書の発行までの日数、リハビリの実施体制を書けば、紹介側が判断しやすくなります。口頭の依頼だけでは続きません。
紹介経路を増やす前に、院内フローを固めてください。受付での初期対応、保険会社への連絡担当、診断書作成の期限管理という3点が定まっていないと、紹介が増えた途端に対応が滞ります。集患の施策と受け入れ体制は、必ずセットで設計します。
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第2章の売上式のうち通院回数を担当するのがこの章です。新患をいくら集めても途中で離脱されれば、集患に投じた費用は回収できません。
株式会社Grillが支援した整形外科クリニック(2025年4月〜2026年3月、N=6院)の、初診から4週間後の継続通院率は平均52%でした。半数近くが1か月以内に通院をやめ、集患の投資が回収し切れていない計算です。
離脱の理由は症状の改善だけではありません。待ち時間の長さ、リハビリ枠が取れない、次にいつ来ればよいかわからない、通院の意味が伝わっていない、といった運用上の要因が重なります。いずれも医療の質ではなく、予約と説明の設計で改善できる範囲です。
継続率が10ポイント上がれば、同じ新患数でも売上は1割前後動きます。広告費を1割増やすより離脱を1割減らすほうが確実で、追加コストもかかりません。
最も効果が大きい打ち手が、次回予約を院内で確定させる運用です。「痛みが続くようならまた来てください」という案内では判断が患者に委ねられ、そのまま離脱します。集患の投資を回収できるかはここで決まります。
前述のN=6院のうち、会計時に次回予約を必ず取る運用へ切り替えた3院では、初診から4週間後の継続通院率が平均64%まで上がりました。全体平均52%との差は12ポイントで、運用変更だけで生まれた差です。
実務では、会計スタッフが予約枠を見ながら日時を提案します。予約票を渡し、リハビリの担当者名まで書いておくと、患者の「行く理由」が具体的になります。
整形外科クリニックの待ち時間は、診察とリハビリという2つの工程が重なって発生します。診察の予約枠だけを整えても、リハビリの枠が詰まっていれば待ち時間は減りません。
対策は、診察とリハビリの予約枠を分けて管理し、リハビリのみの来院日を設ける運用です。待ち時間の対策は設備投資より先に運用で打てます。医師の診察が不要な回をリハビリ専用にすれば診察枠に余裕が生まれ、新患を受け入れる余地が広がります。
予約システムの選定では、時間帯別の枠設定、複数スタッフの割り当て、当日キャンセルの自動繰り上げへの対応を確認します。医療機関向けの比較軸は「美容クリニックの予約システムおすすめ16選」で機能ごとに整理しています。
患者が通院をやめる最大の理由は「もう治った気がする」という自己判断で、差別化や集患の巧拙とは無関係に起こります。運動器のリハビリは、痛みが引いた後に機能を回復させる期間が本題であるという説明が届いていないと、この判断を止められません。
有効なのが、初診時に渡す1枚の説明資材です。ホームページの同内容のページを案内しておくと、家族にも共有されます。標準的な通院期間、症状が引いた後も続ける理由、途中でやめた場合に起こりやすいことを、図と短い文で示します。口頭の説明は忘れられますが、紙は自宅で読み返されます。
再来の促進にはLINE公式アカウントやSMSが使えます。ただし配信内容が治療効果を保証する表現になると医療広告等ガイドライン上の問題が生じるため、休診案内や次回予約のリマインドに絞る運用が安全です。口コミの依頼を送る場合も、投稿内容を指定しない形にとどめます。

高齢層とスポーツ層では、来院に至る経路がまったく異なります。Web施策だけでは届かない層への接点づくりが、集患の裾野を広げ差別化にもつながります。
中高生が自分で整形外科を検索して予約する例は多くありません。来院を判断するのは保護者であり、その保護者にクリニックの情報を渡すのは顧問の教員やクラブの指導者です。
つまりスポーツ層の集患では、検索結果の順位より先に指導者への認知が効きます。「うちの部はケガをしたらあそこに行く」という慣習ができると、数年単位で来院が続きます。広告費では代替しにくい資産です。
ホームページの役割は、指導者から名前を聞いた保護者が確認する場所です。スポーツ外傷への対応、部活動への復帰までの流れ、リハビリの体制を専用ページにまとめておけば、確認の段階で離脱されません。
指導者との接点を作る具体策は3つあります。いずれも広告ではなく、クリニックの地域活動として実施できるものです。
いずれの活動も、実施後にGoogleビジネスプロフィールの投稿やホームページのお知らせで発信してください。活動は院外で完結しますが、記録が残ると検索で見つけた患者への信頼材料になり、口コミの話題にもなります。
スポーツ外傷のクエリには明確な季節性があります。新学期と大会シーズンにあたる4〜6月、9〜11月に検索が増えるため、SEO対策のコンテンツは2〜3か月前までに公開しておきます。
SEO対策で狙うキーワードは、部位名と競技名の組み合わせです。「野球肘 地域名」「オスグッド 中学生」「捻挫 部活 いつから復帰」は、症状名単体より競合が少なく意図も明確です。ページには復帰までの目安期間を必ず含めます。
高齢層向けの症状ページとは書くべき情報が異なります。高齢層は「治るのか」、スポーツ層は「いつ戻れるのか」を知りたいためです。同じクリニックのホームページでも読者ごとにページを分けることが、差別化の要点になります。
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第2章で「単価は動かせない」と述べましたが、唯一の例外が自費メニューです。ただし保険診療の集患で積み上げた信頼を損なわない範囲で設計する必要があります。
自費メニューは、初診でいきなり提案するものではありません。保険診療で一定期間リハビリを続け、改善が頭打ちになった段階が、患者が選択肢を求めるタイミングです。
導線としては、ホームページに独立したページを設け、院内には説明用のパンフレットを置きます。集患の入口はホームページ、意思決定は院内という分担です。診察室での口頭説明だけでは、患者が家族と相談する材料が残りません。費用と回数を持ち帰れる形にすると検討が進みます。
自費領域の集患設計は歯科の自費診療と構造が似ており、「歯科医院のマーケティング完全ガイド|集患・リピーター・自費診療を伸ばす10個の戦略」の提案タイミングの考え方が参考になります。保険診療を土台に自費を積む構造は、診療科をまたいで共通です。
整形外科で導入されることの多い自費メニューを、4つの軸で比較すると次のようになります。
| メニュー | 1回あたりの費用目安 | 必要な設備投資 | 集客のしやすさ | 広告規制の厳しさ |
|---|---|---|---|---|
| 体外衝撃波治療 | 5,000〜20,000円 | 中(機器導入が必要) | 中(症状名検索と接続しやすい) | 中 |
| PRP・APS療法 | 100,000〜300,000円 | 中〜高 | 低〜中(検索数が限られる) | 高(リスク併記が必須) |
| 骨密度測定 | 3,000〜5,000円 | 中 | 高(健診文脈で訴求できる) | 低〜中 |
| メディカルフィットネス | 月額5,000〜15,000円 | 高(スペースと人員) | 中(リハビリ卒業後の受け皿) | 低 |
集客のしやすさで見ると、骨密度測定が最も入口として機能します。骨粗鬆症の啓発という公共性のある文脈で発信でき、地域の高齢患者に届きやすいためです。
一方、PRP・APS療法は単価が高い反面、検索需要そのものが小さく、広告規制も厳しくなります。いずれのメニューも、ホームページに掲載する際は第8章で整理した費用・回数・リスクの明示要件を満たす前提で設計します。
自費メニューの比率が高まりすぎると、患者の受け止め方が変わります。「痛みの相談に行ったら高額な治療を勧められた」という印象は口コミで広がりやすく、保険診療の集患そのものを傷つけます。口コミ評価の低下は地図枠の順位にも跳ね返ります。
線引きの基準は、提案が患者の症状に対して医学的に妥当かどうかに尽きます。自費の口コミが荒れるクリニックは、ここが曖昧なままです。運用では、保険診療で一定期間経過を見てから提案する、断っても通常のリハビリを継続できると明示する、この2点をルール化すると安全です。
自費メニューの売上目標をスタッフの評価指標に組み込むと、提案の判断が歪みます。整形外科は地域の患者が長期間通うクリニックであり、短期の単価より通い続けてもらえる関係のほうが経営への寄与が大きくなります。

高齢患者の多くは、検索ではなく人づてで来院するクリニックを決めます。地域内の紹介経路の設計は、ホームページやWeb施策と同等以上の集患手段です。
手術を終えた患者が地元のクリニックへ戻る逆紹介は、整形外科にとって安定した来院経路です。ただし、基幹病院の地域連携室が紹介先を選ぶ際に見ているのはホームページではありません。
連携室が見るのは、口コミやホームページではなく、対応可能な疾患と処置、リハビリの実施体制、装具の対応可否、受け入れ可能な曜日と時間帯を1枚にまとめた診療案内です。
人工関節術後のリハビリを受けられるか、骨折後の抜釘まで対応するかという具体性が判断材料になります。
年に1〜2回、地域連携室へ挨拶に行き案内を更新して渡すクリニックほど集患が安定します。広告費をかけずに新患を得られる集患経路である点も、経営上の利点です。
要介護認定を受けた高齢患者は、ケアマネジャーの助言で受診先を決める例が多くあります。ケアマネジャーは複数の利用者を担当しているため、1人との関係が継続的な来院につながります。
接点は、地域ケア会議への参加、居宅介護支援事業所への診療案内の配布、ホームページでの往診や訪問リハビリの可否の明示で作れます。介護側が知りたいのは、送迎が必要か、車椅子で入れるか、待ち時間はどの程度かという実務情報です。
介護領域からの紹介を増やす進め方は「訪問介護の集客がうまくいかないのはなぜ?ケアマネ紹介を増やす実践戦略」で整理しています。紹介元が何を基準に選ぶかという視点は、クリニック側にも応用できます。
地域内には、患者が痛みの相談をする場所がクリニック以外にも複数あります。調剤薬局の薬剤師は湿布や鎮痛薬を求める利用者から相談を受け、フィットネスクラブのスタッフはトレーニング中の痛みを訴える会員に受診先を案内します。
どちらも診療案内を1枚置かせてもらうだけで経路が生まれ、広告ではなく関係構築であるため医療広告等ガイドライン上の制約も軽く済みます。企業健診を実施しているクリニックなら、腰痛や肩の不調を訴える従業員の紹介を産業医経由で受ける形も作れます。
紙の媒体も高齢層には有効です。整形外科の商圏は狭く、徒歩や自転車で通える範囲に患者が集中するためです。看板は最寄り駅からの経路と主要な生活道路を優先し、診療時間と電話番号に加えて「リハビリ」「骨粗鬆症」「交通事故」といった対応領域を大きく入れます。
チラシは全戸配布より対象を絞るほうが効率的です。高齢者の多い集合住宅、公民館、シニア向けの体操教室など対象層が集まる場所に置き、配布時期は痛みが出やすい寒冷期の前に合わせます。
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集患の施策を実行に移す段階で、相談の多い6つの論点に回答します。回答の根拠は、本記事で示した実測値と指針の記載に紐づけました。
同じ土俵で競い合うのではなく、施術所にできない領域を明示して差別化します。第1章の実測では、症状名と地域名の検索13枠のうち医療機関が取れていたのは平均3.1枠でした。枠を広げる手段は、地図枠の最適化と症状名ページの追加です。
同時に、レントゲンやエコーによる画像診断、関節内注射、装具作製、診断書の発行という医療機関固有の機能を、ホームページとGoogleビジネスプロフィールのサービス欄に具体的に書きます。患者は診療科の違いを知らないため、伝えなければ比較の対象になりません。
止める必要はありませんが、優先順位を変えます。リハビリ枠が上限に達した状態で新患を増やすと、待ち時間が伸びて口コミ評価が下がり、集患の効率まで落ちます。
先に着手すべきは第10章で示した予約設計です。診察とリハビリの枠を分け、リハビリのみの来院日を設けると、既存の設備のままで受け入れ余力が生まれます。枠を広げてから集患の施策を戻す順序が、結果的に早く回ります。
交通事故診療に対応している事実をホームページに記載すること自体は問題ありません。注意すべきは表現の方向で、「示談金が増えます」「慰謝料が有利になります」など医療以外の利益を訴求する表現は避けます。
また、患者の体験談を用いた訴求は認められていません。指針は、誘引を目的として患者の主観に基づく体験談を紹介することを、記述内容が広告可能な範囲であっても認められないとしています。交通事故ページに「事故後、通ってよかった」という口コミを転載する構成は使えません。
原則として、予約と受付が独立している拠点ごとに1つのプロフィールを作成します。分院があれば分院ごとに作り、同一拠点のなかで診療内容別に分ける必要はありません。
医師ごとのプロフィールについては、Googleビジネスプロフィールのガイドラインに定めがあります。医師などの個人の専門家は、オーナー確認された事業所で営業時間内に本人と直接連絡が取れる場合に、専用のプロフィールを作成できるとされています。
ただし整形外科で医師ごとに分けると、口コミの評価が分散し、拠点としての評価が積み上がりません。医師の情報はホームページの医師紹介ページへ集約し、Googleビジネスプロフィールからリンクさせる運用をおすすめします。
最初に着手するのはGoogleビジネスプロフィールの情報整備で、費用はかかりません。第5章の7項目を埋め切るだけで、地図枠での表示条件が整います。
口コミは、来院した患者に投稿を依頼する運用から始めます。依頼時に口コミの内容を指定したり謝礼を渡したりしないことが前提です。並行して症状名ページを月2〜3本のペースで公開すると、4〜8か月後に自然検索からの流入が立ち上がり、SEO対策の効果が数字に出てきます。
施策によって異なります。MEO対策は1〜3か月、リスティング広告は2〜4週間、症状名のSEO対策は4〜8か月が目安で、第2章の費用相場表に立ち上がり期間をまとめています。
判断を急がないことが重要です。SEO対策は公開したページが評価されるまでに時間がかかり、3か月で打ち切ると投じた費用がそのまま損失になります。短期の反応が必要なら、広告で初期の流入を作りながらSEOを育てる二段構えが現実的です。

整形外科クリニックでは、新患が2倍になっても売上は2倍になりません。初診から4週間で半数近くが離脱する構造がある以上、受け止める側の運用を整えないまま広告費を増やしても、増えるのは待ち時間だけです。次の繁忙期が来る前に受け皿から手を付けられるかどうかが、集患の成否を分けます。
着手の順番は決まっています。まずGoogleビジネスプロフィールを第5章の7項目で埋め切り、地図枠での表示条件と口コミの受け皿を整えること。次に症状名ページを月2〜3本積み、整骨院・整体院に取られていたオーガニック枠をホームページで取り返すこと。そのうえで会計時に次回予約を確定させる運用へ切り替え、初診から4週間の離脱を止めることです。
3つのうち最も早く数字が動くのは、3番目の通院継続です。株式会社Grillが支援した6院の実測では、次回予約を院内で取る運用に変えた3院の継続率が平均64%と、全体平均の52%を12ポイント上回りました。追加の費用をかけずに売上が動く打ち手が、多くの整形外科クリニックにはまだ残っています。
この順番には理由があります。地図枠は最も早く反応が出る一方で枠が3つしかなく、症状名ページは時間がかかる代わりに枠の上限がありません。短期と中期の施策を並走させ、その間に受け皿を整える配分が、限られた集患予算では最も効率的です。1番目の地図枠の整備については、「クリニック・病院のMEO対策の正解とは?」に診療科別の考え方をまとめています。
自院がどこから始めるべきかは、現状の数字で判断できます。ルート検索数が少なければ1番目から、流入はあるのに新患が増えていなければ2番目のホームページの内容から、新患は取れているのに売上が伸びていなければ3番目の運用からです。集患の対策は、足りていない工程を特定してから選びます。
どの工程から着手する場合でも、第8章で整理した医療広告等ガイドラインの線引きは共通の前提です。体験談や口コミの掲載可否、限定解除の4要件、費用とリスクの併記という3点を外すと、せっかく作ったホームページのページを公開後に取り下げることになります。
整形外科クリニックの集客で判断が止まる場面の多くは、支援会社の見積書を前にしたときです。月額いくらが妥当かは、施策の相場ではなく自院の新患1人あたりの貢献利益から逆算しない限り決まりません。第2章の計算式を先に置いてから会社を選ぶと、集患予算の比較基準が自院の側に戻ります。
株式会社Grillが整形外科の支援で最初に着手するのは、症状名と地域名の検索結果を数える作業です。13枠のうち医療機関が何枠を押さえ、そのうち御院が何枠を取れているのかを、第1章と同じ手順で御院の商圏について集計します。整骨院・整体院へ流れている需要のうち、画像診断・関節注射・装具作製・診断書という医療機関でなければ応えられない領域がどれだけ残っているかは、この作業ではじめて数字になります。
取り返せる枠が見えたら、そこから先の実務を引き受けます。Googleビジネスプロフィールのサービス欄設計と口コミ返信の文面作成、症状名ページのキーワード設計と制作、交通事故・自費メニューのページ改善、ホームページの予約導線の見直しまでが範囲です。医療広告等ガイドラインの要件確認は、制作が終わってからの点検作業ではなく、ページの設計段階に組み込んでいます。表現を公開後に差し戻す手戻りが起きないのは、この順序で進めているためです。
御院で先に判別すべきなのは、リハビリ枠の稼働と新患数のどちらが先に頭打ちになっているかという点です。集患を増やす施策に投じるのか、離脱を止める運用に投じるのかは、その判別で決まります。必要な数字はレセプトと予約台帳のなかにすでにあり、集患の対策を外から探し直す必要はありません。
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