LINE広告で否認が続くと、多くの担当者は「LINEの審査基準が特別に厳しいせいだ」と受け止めます。ところが配信開始が遅れる本当の原因は、基準の厳しさそのものより、審査が2段階で走り、クリエイティブやLPを直すたびに再審査がかかるという”構造”にあります。
この構造を知らないまま入稿すると、往復ばかりが積み上がり、配信できたはずの日数を静かに失っていきます。
LINEは10代から70代以上まで全年齢が日常的に使う基盤で、広告アカウント審査と広告審査の2つを順番に通す必要があります。株式会社Grillが統合前の2025年に立ち上げたLINE広告アカウント(美容・EC・サービス業など、N=15件)でも、広告アカウント審査の完了までに平均で1週間前後を要しました。
しかも否認の理由はピンポイントで開示されにくく、原因の切り分けは運用者側に委ねられます。取り上げるのは、この2段階審査の仕組み、画像・動画・遷移先で審査落ちする理由と回避策、配信面ごとの審査差、否認後の再申請フローです。
いずれも、審査の往復を減らすという一点に軸を置いて整理しました。この記事を読み終える頃には、否認が出ても原因のレイヤーを落ち着いて特定し、配信開始を予定日に近づける入稿設計が描けるはずです。
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LINE広告の審査は、単一の関門ではなく複数の段階と単位で構成されています。この章では、なぜLINE広告が「厳しい」と言われるのかという背景から、2段階の審査構造、そして広告が1本ごとに判定される独自の仕組みまでを俯瞰し、以降の章の土台を作ります。
LINE広告は大きな移行期にあります。2026年4月1日にLINE広告とYahoo!広告ディスプレイが統合され、「LINEヤフー広告 ディスプレイ広告」の提供が始まりました。さらに2026年6月30日でLINE広告の新規アカウント開設の申し込みは停止済みで、2026年10月下旬頃に配信停止、2027年3月末に提供終了が予定されています。
実務としての整理はシンプルです。すでにLINE広告アカウントを持つ広告主は、配信停止までは従来どおり審査・配信の対象です。これから新たにLINE面へ配信する場合は「LINEヤフー広告 ディスプレイ広告」を利用します。いずれの場合も、本記事で扱う審査の考え方(広告アカウント審査と広告審査の2段階、クリエイティブ・LP単位の判定など)は共通で引き継がれるため、そのまま役立ちます。
LINE広告が他媒体より厳しめと言われる背景には、配信対象の広さがあります。LINEは未成年からシニアまで全年齢が日常的に利用するコミュニケーション基盤であり、そこに流れる広告には安心・安全な広告体験が強く求められます。
そのため審査基準は、多くのユーザーが不快に感じたり誤解したりしかねない表現を、保守的に弾く方向で運用されます。検索意図が明確な検索連動型と違い、ユーザーが情報を探していない場面に差し込まれる配信である点も、審査が厳しくなる理由です。「他媒体で通った広告がLINEでは否認された」という声が多いのは、この前提の違いによるものです。
LINE広告の審査は、大きく2つの段階に分かれます。最初が広告アカウント審査、次が個々の広告を対象とする広告審査です。この順序を理解していないと、どこで止まっているのかが分からなくなります。
広告アカウント審査は、広告を出す事業者そのものを対象とし、運営者の実在性やサイト情報の整合性が見られます。ここを通過して初めて、クリエイティブやLPを対象とする広告審査に進めます。つまり、アカウントが承認されていない段階では、いくら広告を作っても審査は先に進みません。「出稿の準備は整ったのに配信されない」と感じるときは、まずアカウント審査のステータスを確認するのが先決です。
LINE広告の広告審査が独特なのは、審査が1クリエイティブ・1ランディングページ(LP)ごとに判定される点です。1つの広告グループに複数の画像や動画を入稿した場合、承認されるものと否認されるものが混在します。
株式会社Grillの運用現場では、この「広告単位で判定される」性質を逆手に取り、量産したクリエイティブを1本の否認で全体が止まらない形に分割して入稿します。1つのクリエイティブが審査落ちしても、承認済みの他の広告は配信を続けられるため、機会損失を最小化できるからです。審査を「アカウント承認→広告承認」という直列の流れとしてだけでなく、「広告ごとに独立して走る並列の判定」として捉えることが、LINE広告の審査を乗りこなす第一歩になります。
各配信面の仕様や入稿できるフォーマットの前提は、「LINE広告のクリエイティブ種類と配信面」で体系的に整理しています。
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審査にどれくらいかかるかは、配信スケジュールに直結します。この章では、レイヤー別の審査日数の目安を整理したうえで、LINE広告特有の「修正のたびに再審査が走る」性質を踏まえ、配信希望日から逆算する入稿設計の考え方を示します。
LINE広告の審査は段階ごとに所要日数が異なります。営業日ベースの目安を、レイヤー別に整理しました。
| 審査レイヤー | 対象 | 審査期間の目安(営業日) |
|---|---|---|
| 広告アカウント審査 | 事業者・サイトの実在性 | 約5営業日(最大10営業日程度) |
| メディア審査(クリエイティブ) | 画像・動画・テキスト | 数営業日程度 |
| 広告審査 | 広告とLPの組み合わせ | 数営業日程度 |
最も時間がかかりやすいのが最初の広告アカウント審査で、目安は約5営業日、長い場合で10営業日程度を見込みます。クリエイティブ単位のメディア審査や広告審査は数営業日で、全体では5〜10営業日が一つの基準です。広告アカウント審査が終わらないうちは広告審査に進めないため、この2つは直列で足し合わせて考えます。ただしシステムの強化により、内容に問題がなければ最短のケースで短時間に完了することもあります。
検索連動型のリスティング広告が数時間〜数営業日で審査を終えることが多いのに対し、LINE広告は初回の配信までに時間がかかりやすい媒体でした。広告アカウント審査という前段の関門があり、そこを通らなければ広告審査に進めない直列構造が理由の一つです。この直列構造は、LINEヤフー広告 ディスプレイ広告でも基本的に引き継がれています。
株式会社Grillが統合前の2025年に立ち上げたLINE広告アカウント(美容・EC・サービス業など、N=15件)では、広告アカウント審査の完了までに平均で1週間前後を要しました。「申し込めばすぐ配信できる」という感覚で構えると、初回の配信開始が想定より数営業日〜1週間ずれ込みます。既存アカウントの運用でも、新たにLINEヤフー広告 ディスプレイ広告で始める場合でも、このリードタイムを前提にスケジュールを組むことが欠かせません。
LINE広告の審査で見落とされがちなのが、クリエイティブやLPを修正するたびに再審査が走るという性質です。1回で承認されれば早いものの、差し戻しが発生すると、その修正版がまた審査待ちの列に並びます。
株式会社Grillでは、配信開始日から逆算した入稿リードタイム設計を標準にしています。「アカウント審査の完了目安+クリエイティブ審査+差し戻し1〜2往復分の予備」を織り込んでスケジュールを組むのが基本です。配信希望日から逆算し、既存アカウントなら5営業日前までにクリエイティブ入稿を、新規にLINEヤフー広告 ディスプレイ広告で始めるならアカウント申請を10営業日前までに終えるのが目安です。審査落ちをゼロにできない前提で往復分を先に見込んでおくことが、配信開始を予定日に間に合わせる最大の対策です。
少額から始めて検証したい場合の予算感は、「LINE広告の費用相場と課金方式」も参考になります。

広告を作る前段の広告アカウント審査でつまずくと、そもそも配信の土俵に立てません。この章では、アカウント審査で否認される条件を、実在性・情報の一致・掲載可否・登録カテゴリー・連携アカウントの観点から整理します。
広告アカウント審査の中心は、広告を出す事業者が実在し、正当に事業を行っているかの確認です。申請時に登録する会社名・所在地・連絡先などの情報と、実際のWebサイトの記載が一致しているかが見られます。
登記情報と申請情報がずれている、サイトに運営者情報が見当たらない、といった状態は実在性の確認を難しくし、審査が長引くか否認の原因になります。まだ自社サイトが整っていない段階で広告アカウント審査に申請を急ぐと、この段階で止まりやすい点に注意が必要です。
商材そのものがLINE広告のガイドラインで認められていない場合、表現をどう工夫してもアカウントは作れません。掲載できない代表的な業種・サービスは次の通りです。
上記は代表例で、区分や条件によっては制限付きで扱えるものもあります。これらに該当する場合、広告アカウント審査の段階で掲載不可となります。まず自社の商材が掲載できる区分かを確認してから準備を進めることが、無駄な往復を避ける前提になります。
意外に多いのが、広告主として申請した情報と、遷移先となるLPやサイト上の会社情報が食い違っているパターンです。申請上は「A社」なのに、LPの運営者表記が別会社になっている、住所や連絡先が異なる、といったケースです。
アカウント申請前に、以下の3点をLP表記と突き合わせて確認します。
LINE広告のアカウント審査は、否認された際に理由がピンポイントで開示されにくい傾向があります。そのため、落ちてから直すよりも、申請前に情報の整合性を潰しておくほうが、結果的に配信開始までの日数を短縮できます。
広告アカウントの作成時には、事業や商材のカテゴリーを登録します。このとき登録したカテゴリーと、実際の商材・クリエイティブ・ランディングページ(LP)の訴求が食い違うと、否認の原因になります。
たとえば美容サービスとして登録したのに、LPでは金融商品を訴求している、といったズレです。これは頻出する審査落ちの一つなので、登録カテゴリーと配信内容が一致しているかを、入稿前に確認しておきます。
LINE広告は、連携先のLINE公式アカウントも審査の対象に含まれます。広告そのものが問題なくても、連携する公式アカウント側に不備があると否認につながります。
連携する公式アカウントは、次の3点を確認します。
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LINE広告の審査基準は、公開されているガイドラインに沿って運用されています。この章では、その観点を4つに構造化し、特に他媒体の審査記事では触れられないLINEプラットフォーム固有のルールを厚めに解説します。
第一の観点は、関連法規に反していないかです。化粧品・健康食品などの効果効能を扱う場合の薬機法、価格や品質の表示に関わる景品表示法などが代表的です。医薬品的な効果の断定や、根拠のない優良誤認を招く表現は、この観点で否認されます。
法規制が絡む商材は、広告審査で人の目による確認が入りやすく、広告審査の所要時間も延びやすい領域です。該当する場合は、根拠資料を準備したうえで出稿する意識が求められます。
第二の観点は、ユーザーが不快に感じないか、公序良俗に反しないかです。全年齢が目にする媒体である以上、過度に不安をあおる表現、身体的コンプレックスを刺激する画像、暴力的・差別的な内容などは厳しく見られます。
「クリックさせるために不安をあおる」タイプのクリエイティブは、他媒体では通ってもLINE広告では審査落ちしやすい代表例です。ユーザー体験を損なわないトーンかどうかが、通過を分けます。
第三の観点は、広告が伝える情報の有用性と正確性です。誇大な表現、虚偽の内容、根拠のない断定は、この観点で問題視されます。「必ず」「世界初」「No.1」といった最上級・断定表現は、客観的な根拠を示せなければ使えません。
広告の内容と遷移先のLPの内容が食い違っている場合も、情報の正確性を欠くと判断されます。広告で打ち出した訴求は、LP上で裏付けが取れる状態にしておくことが前提です。
LINE広告に固有で、他媒体の審査には存在しないのがプラットフォーム独自のルールです。ここは差し戻しの盲点になりやすいため、特に注意が必要です。
LINE固有で否認につながりやすい代表的なNG例は次の通りです。
| NGパターン | 具体例 | 対応 |
|---|---|---|
| 「友だち」表記の誤り | 「友達追加」など漢字表記 | LINE公式表記の「友だち」に統一 |
| LINE公式機能との誤認 | LINEスタンプ・公式アカウントの通知に見せかける | 広告であると明確にわかる表現にする |
| UI・通知の模倣 | トーク受信や着信を装う演出 | 実際のUIと誤認させない |
「友だち」を「友達」と書くだけで審査落ちするのは、LINEを知らないと見落とす典型例です。
薬機法・景表法への対応は、株式会社Grillの運用現場では「言い換えて逃げる」よりも「根拠を明示し、打消し表示を適切に添える」方向で設計します。効果を連想させる表現を避けるだけでなく、体験談には個人差の注記を、数値には調査の出典を添えることで、訴求力を保ちながら審査基準を満たしやすくなるためです。

クリエイティブは、LINE広告で最も否認が多い領域です。この章では、画像・テキスト・動画に分けて、審査落ちしやすい7つの理由と、それぞれの回避策をセットで解説します。共起語の傾向を見ても、審査対策の中心はこの領域にあります。
痩身・脱毛・美容医療などで多いのが、ビフォーアフターや身体の一部を過度に強調する画像です。体型・肌・毛など、コンプレックスを刺激する見せ方は、ユーザーに不快感を与える恐れがあるとして否認されやすい代表例です。
画像にテキストを詰め込みすぎて読めない、文字色と背景のコントラストが低い、といったデザインも問題になります。ユーザーが内容を正しく認識できないクリエイティブは、有用性の観点で評価が下がります。
伝えたい要素を1枚に盛り込みすぎず、画像内のテキスト量を絞ることが回避策です。訴求を分けたい場合は、複数のクリエイティブに切り分けて出稿するほうが、視認性も審査通過率も高まります。
「!!!」「★」などの記号・絵文字の多用や、「知らないと損」「今すぐ削除して」といった過度に不安をあおる演出は、審査落ちの定番です。クリックを稼ぐための煽りは、ユーザー体験を損なうとして弾かれます。
記号に頼らず、提供価値を素直に伝える表現に置き換えるのが基本です。緊急性を伝えたい場合も、事実に基づく期限や条件の明示にとどめます。
「業界No.1」「世界初」「必ず成果が出る」といった最上級・断定の表現は、客観的な根拠を示せなければ否認されます。根拠として調査データを使う場合も、調査主体・時期・対象が示されていなければ不十分と判断されます。
動画クリエイティブでは、静止画と同じNGに加え、時間の流れを使った演出特有の否認理由があります。冒頭数秒で不安をあおる、通知音やUIを模倣する、効果を過度に強調するビフォーアフターを動画で見せる、といった演出です。
音声や字幕を含む動画は、画像よりも確認要素が多く、手動での広告審査に回りやすい傾向があります。回避策は、静止画と同じ基準を全カットに適用し、冒頭で広告であることが自然に伝わる構成にすることです。
株式会社Grillが支援した美容系の案件では、当初「シミが気になりませんか?」と不安を起点にした訴求で複数のクリエイティブが否認されました。訴求の起点を「明るい印象の肌へ」という前向きな表現に書き換え、根拠となる成分情報を添えたところ、再入稿で承認に至っています。
1回の否認で配信全体が止まらないよう、クリエイティブは複数本に分割して入稿します。1本が審査落ちしても承認済みの広告で配信を継続でき、修正と再審査の間も機会損失を抑えられます。
クリエイティブの型ごとの向き不向きは、「LINE広告のメリットと向き不向き」で詳しく整理しています。
「シミにお悩みの方へ」「40歳以上の方へ」のように、特定の悩みや属性でユーザーを名指しする表現は、不快感を与えるおそれがあるとして制限されやすい項目です。とくにコンプレックスや年齢・身体に踏み込む決めつけは、慎重に見られます。
ターゲットを絞る意図があっても、クリエイティブの文言で断定するのではなく、配信側のターゲティング設定で対象を絞るのが安全です。同じ訴求でも、名指しを避けた表現にすると否認を回避しやすくなります。
「一攫千金」「今だけ高額還元」など射幸心・投機心をあおる表現や、札束・大量の現金を強調した画像は、否認されやすい類型です。投資・ギャンブル系に限らず、キャンペーン訴求でも過度な金銭演出は避けます。
金額の訴求が必要な場合は、根拠のある条件や具体的な数字を示し、煽りではなく事実として伝える形にとどめます。
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広告本体に問題がなくても、遷移先のLPが原因で否認されることがあります。この章では、見落とされがちなLP側の審査ポイントを、表示不備・整合性・法定表記の3観点で具体化します。
最も基本的な否認理由が、ランディングページ(LP)が正常に閲覧できない状態です。制作途中の未完成ページ、404などのエラー、Basic認証によるパスワード制限、スマートフォンでの表示崩れなどが該当します。
審査担当者が閲覧できない状態のページは、それだけで審査落ちになります。入稿前に、公開状態のURLをスマートフォンの実機で開き、正常に表示されるかを必ず確認します。
広告で打ち出した訴求や価格が、遷移先のランディングページで確認できないと、整合性不足として否認されます。「初回無料」と広告に書きながらLPに記載がない、広告の価格とLPの価格が違う、といったケースです。
広告のテキストとLPの内容は、ユーザーが同じ情報を受け取れる状態にそろえておく必要があります。キャンペーン条件や価格は、広告とLPの両方で表記を一致させることが基本です。
物販やサービス申込のLPでは、特定商取引法に基づく表記や、運営者情報・問い合わせ先の明示が求められます。誰が販売・提供しているか分からないページは、信頼性の観点で審査を通りにくくなります。
LP審査前のセルフチェックとして、次を確認します。
LPだけを差し替えた場合でも、広告審査は改めて走ります。「広告はそのままだからLPだけ直せば即反映される」という思い込みは、配信再開の遅れにつながるため注意が必要です。

全年齢にリーチするLINE広告では、規制商材の審査が特に厳格になります。この章では、健康・美容・医療系と、LINEで警戒されやすい商材に分けて注意点を整理し、規制の中で訴求力を保つ考え方を示します。
健康食品・化粧品・ダイエット・脱毛などは、薬機法や景表法の範囲を意識した表現が求められます。医薬品的な効果の断定や、身体の変化を保証するような訴求は、審査基準に触れて否認されます。
化粧品なら承認された範囲の効能に、健康食品なら届け出・許可の範囲にとどめることが前提です。コンプレックスを刺激する画像を避け、成分や使用感の説明に軸を移すことで、通しやすくなります。
LINE固有で警戒されやすいのが、投資・副業・占い・出会い系などの領域です。これらは「必ず儲かる」「運命の相手が見つかる」といった断定・誇大に振れやすく、ユーザー保護の観点から審査が厳しく運用されます。
出会い系に該当するサービスは、そもそも掲載不可となる場合があります。投資・副業系は、断定的な利益予想を避け、リスクや条件を併記することが出稿の前提です。
規制商材で審査を通すコツは、表面的な言い換えでNGワードを避けることではなく、主張に根拠と打消しを添える設計にあります。承認範囲の機能表示にとどめ、体験談には個人差の注記を、数値には出典を添えるアプローチです。
株式会社Grillの薬機法準拠クリエイティブ制作では、「効果を消して訴求を弱める」のではなく、「言える範囲で最大限の訴求をする」ことを設計方針にしています。承認範囲の表現と根拠の明示を組み合わせることで、否認を避けながら反応率を保つ狙いです。
「効果を言えないと売れないのでは?」という疑問には、次のように答えられます。効果の断定に頼らずとも、利用シーンの提示、成分・仕組みの説明、利用者の声(個人差の注記付き)など、承認範囲で反応を取る打ち手は複数あります。断定表現に依存したクリエイティブは、審査落ちのリスクと表裏一体である点を踏まえた設計が現実的です。
規制業種を含む運用改善の打ち手は、「LINE広告の効果を高める運用ポイント」でも扱っています。
規制業種では、表現の工夫だけでなく、法律で定められた表示そのものが審査の要件になります。業種ごとに求められる代表的な項目を整理します。
これらは遷移先のLPと広告の両方で満たしておく必要があり、欠けていると否認の原因になります。
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同じクリエイティブでも、どの配信面に出すかで審査結果が変わることがあります。この章では、他媒体の審査記事ではほとんど触れられない、LINE固有の配信面別の審査ポイントを解説します。
トークリスト面は、友だちとのトーク一覧の中に広告が表示される配信面です。ユーザーの会話画面に近い場所に出るため、実際のトーク受信や通知と誤認させる表現が特に厳しく制限されます。
「メッセージが届いています」「未読1件」のように、通知やUIを模倣する画像・テキストは、この面では否認されやすくなります。トークリスト面に出すクリエイティブは、広告であることが一目で伝わる作りにすることが前提です。
LINE VOOMやLINE NEWSなど、他の配信面にもそれぞれの文脈があり、求められるクリエイティブの規定が異なります。ニュース面のように情報の信頼性が重視される文脈では、誇大な表現がより慎重に見られる傾向があります。
自動配置で複数面にまとめて出稿した際に一部の面だけ否認が出た場合は、面ごとにクリエイティブを切り分ける発想が有効です。審査リスクの高い表現を含む場合は、あえて配信面を絞って入稿することで、否認のリスクを下げられます。
株式会社Grillでは、自動配置で否認が出た際に「どの面で弾かれたか」を切り分け、問題のある面だけクリエイティブを調整するか除外します。全面で1本のクリエイティブを使い回すのではなく、面の文脈に合わせて出し分けることが、審査通過と配信効率の両立につながります。
配信面ごとの特性を踏まえて面の選び方の精度を高めたい方は、「LINE広告のターゲティング設計」もあわせてご覧ください。

審査が今どの段階にあるかは、管理画面で確認できます。この章では、LINE Business Manager上でのステータスの読み方と、「承認済みなのに配信されない」ときの切り分けを解説します。
LINE広告の審査状況は、LINE Business Managerの広告一覧やクリエイティブ一覧で確認します。メディア審査(クリエイティブ)と広告審査(広告とLPの組み合わせ)でステータスの表示場所が分かれているため、両方を確認することが必要です。広告アカウント審査のステータスは別枠で表示されるため、配信前はまずそちらの承認を確認します。
主なステータスと次のアクションを、対応表として整理しました。
| ステータス | 状態 | 次のアクション |
|---|---|---|
| 審査中 | 判定待ち | 目安日数を超えるまで待つ |
| 承認済み | 配信可能 | 配信設定・予算を確認 |
| 否認 | 掲載不可 | 原因を絞り込み修正・再入稿 |
| 差し戻し | 要修正 | 指摘箇所を修正し再審査へ |
ステータスの意味を取り違えると、直す必要のない広告を触ってしまうため、まず表示の正確な意味を押さえます。
具体的な否認理由は、LINEヤフー広告の管理画面(広告マネージャーや共有ライブラリの審査ステータス欄)で、該当するクリエイティブや広告の行を開くと確認できます。否認の表示部分にカーソルを合わせると、抵触した項目の要約が表示されるケースもあります。画面の名称や導線は改定されることがあるため、最新の管理画面の表記に読み替えて確認します。
審査を通過したのに広告が出てこない、という相談は多くあります。この場合、原因の多くは審査ではなく配信設定側にあります。
LINE広告では、承認後にモニタリングで結果が事後的に見直され、掲載が止まる「追い審査」的な挙動が起こることがあります。承認は配信のゴールではなく、配信中も維持し続ける状態だと捉え、ステータスの定期確認を習慣にすることが重要です。
承認後の配信を成果につなげる改善の打ち手は、「LINE広告の最適化と改善手法」で詳しく解説しています。
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否認されても、多くは修正と再審査で通せます。この章では、LINE広告特有の「理由が開示されにくい」課題を正面に据え、原因の絞り込みから再申請までの現実的なフローを示します。
LINE広告の審査落ちでやっかいなのは、否認の具体的な理由がピンポイントで開示されにくい点です。「ガイドラインに準拠していない」といった大枠の通知にとどまることが多く、どこを直せばよいか分かりにくいのが実情です。
そのため、原因はレイヤーごとに1要素ずつ検証して絞り込みます。まず広告アカウント審査で弾かれる商材・情報の問題か、次に広告審査で見られるクリエイティブの表現か、最後に遷移先のLPかという順で、疑わしい箇所を切り分けていきます。
なお、否認には2種類ある点を押さえておきます。情報不備や表現の問題による否認は、修正して再審査を依頼すれば通せます。一方、ガイドライン上の「掲載不可」に当たる否認は、修正しても再審査は通らず、場合によっては広告アカウントの作り直しが必要になります。
原因を絞り込んだら、該当箇所だけを修正して再入稿します。クリエイティブを差し替える、テキストを修正する、LPを直すといった対応後に保存すると、修正版が改めて審査の対象になります。
1つのランディングページ(LP)に対して10回連続で否認となると、それ以上の再審査の依頼は受け付けられなくなります。やみくもに修正して再申請を繰り返すのではなく、原因を絞り込んでから直すことが、この上限に達しないための前提です。
株式会社Grillでは、否認理由が不明なときほど、一度に複数箇所を変えないことを徹底しています。画像・テキスト・LPを同時に直すと、どの修正が効いて承認されたのかが分からなくなり、次回以降の再現ができないためです。疑わしいレイヤーから1要素ずつ変えて再審査の結果を確認する進め方が、遠回りに見えて最短になります。
修正を繰り返しても通らない場合、サポート窓口への問い合わせが選択肢になりますが、リスティング広告のような正式な異議申し立て制度が整っているわけではありません。回答が定型的で、明確な修正指示が得られないこともあります。
株式会社Grillが引き継いだあるアカウントでは、否認の理由が分からないままクリエイティブを何度も作り直していましたが、実際の原因は遷移先のLPの表示崩れにありました。広告側ばかりを疑って再審査を繰り返すのは、往復だけが増える典型的な悪手です。サポートに頼り切るのではなく、レイヤー別の切り分けを自力で行う体制が、結局は復旧を早めます。

審査の往復を減らす最善策は、入稿前に否認要因を潰しておくことです。この章では、第3章から第10章までの要点を、明日から使える3層のチェックリストに集約します。
否認につながりやすい要素を、レイヤー別に整理しました。入稿前に上から順に確認します。
提出前3層チェックリスト
広告アカウント層(広告アカウント審査で見られる)
クリエイティブ層
ランディングページ(LP)層(遷移先の審査)
チェックリストで否認要因を潰したうえで、審査の往復そのものを構造的に減らす入稿設計も有効です。
初回入稿で通しやすくするには、次の3点が効きます。第一に、クリエイティブを複数本に分割し、1本の否認で全体が止まらないようにします。第二に、表現の攻めた案と手堅い案を分けて入稿し、手堅い案で配信を確保しながら攻めた案を再審査にかけます。第三に、規制商材では根拠資料を先に用意し、手動広告審査での確認に備えます。往復を1回減らせれば、その分だけ配信開始を数営業日早められます。
入稿前の点検には、手動のチェックリストに加えてLINE純正の確認手段も併用できます。管理画面の「審査結果の推定」機能や、LINE公式が提供する「広告診断チャート」を使うと、否認につながりやすい要素を事前に洗い出せます。純正ツールで機械的に拾い、チェックリストで人の目を通す二段構えにすると、審査落ちをさらに減らせます。
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審査対応の工数をどう捉えるかで、自社運用と外注の損得は変わります。この章では、差し戻し対応の工数という本記事固有の軸で判断基準を示し、審査に強いパートナーの見極め観点と、具体的な4社を紹介します。
自社運用と外注を、審査の差し戻し対応という観点で比較しました。
| 判断軸 | 自社運用 | 外注(審査に強いパートナー) |
|---|---|---|
| 差し戻し対応の工数 | 都度、社内で切り分け・修正 | 原因特定〜修正を代行 |
| クリエイティブ量産 | 制作体制に依存 | 分割入稿を前提に量産可能 |
| 審査通過スピード | 学習しながら往復 | 過去知見で往復を削減 |
規制商材でなく、入稿規定と基本ガイドラインを押さえられるなら、自社運用でも十分に審査は通せます。一方、否認が繰り返される、薬機法が絡む、社内に制作体制がない、という状況では、審査対応の工数を外注で圧縮するほうが合理的です。
審査に強い依頼先かどうかは、次の観点で見極めます。薬機法・景表法のチェック体制があるか、否認を前提としたクリエイティブの量産・分割入稿ができるか、そしてLINEヤフーの認定パートナーとして最新の審査基準を把握しているかの3点です。汎用的な運用力ではなく、審査対応に特化した実務力を確認することがポイントです。

【薬機法に準拠したクリエイティブ制作で、LINE広告の審査対応まで伴走するマーケティングチーム】
株式会社Grillは、LINE広告の審査通過を最初から織り込んだクリエイティブ制作を得意とするチームです。薬機法・景表法に準拠した画像・動画・テキストの制作フローを整備し、承認範囲で訴求力を落とさない設計で、否認を抑えながら配信を安定させます。「友だち」表記や公式機能の誤認といったLINE固有ルールにも対応し、他媒体の感覚では見落としがちな審査落ちを未然に防ぎます。
万一の否認時にも、AI・自動化ツールを活用した高速な修正・再入稿で、差し戻しから再審査までのリードタイムを短縮します。クリエイティブを分割入稿し、1本の否認で配信全体が止まらない体制を組むことで、審査の往復による機会損失を最小化できる点が強みです。
クリエイティブの分割入稿や差し戻し対応にかかる工数を、AIによる運用効率化で圧縮している点が料金にも表れます。手数料は10%〜、最低出稿は10万円〜で、手数料の業界標準20%に対しては半額の水準です。審査対応の手間を効率化に回すことで、スモールスタートしたい企業から数千万円規模の予算まで、体制を柔軟に組んで対応します。
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【無料】GrillにLINE広告を無料相談>| 会社名 | 株式会社Grill |
| 所在地 | 東京都渋谷区東3丁目22−14 グランファースト恵比寿 5階 |
| 公式サイト | https://grill.co.jp/ |

【運用型広告に精通し、審査を含む実務ノウハウの発信に強い代理店】
株式会社キーワードマーケティングは、リスティング広告やSNS広告など運用型広告に精通した代理店です。LINE広告を含む各媒体のポリシーや審査に関する実務ノウハウを積極的に発信しており、審査落ちの原因や対処に関する知見が豊富です。
運用の教育・研修事業も手がけており、審査基準を踏まえた広告設計や、社内運用者の育成支援まで相談できます。
| 会社名 | 株式会社キーワードマーケティング |
| 所在地 | 東京都新宿区 |
| 公式サイト | https://www.kwm.co.jp/ |

【中小・地方企業の支援に強いLINEヤフー認定パートナー】
ソウルドアウト株式会社は、中小・ベンチャー企業や地方企業のデジタルマーケティング支援を強みとする代理店です。LINEヤフーの認定パートナーとして、LINE広告の最新の審査基準や運用仕様を把握したうえで、出稿から改善までを支援します。
全国の中小企業への支援実績が豊富で、初めてLINE広告に取り組む企業でも、審査対応を含めて相談しやすい体制が整っています。
| 会社名 | ソウルドアウト株式会社 |
| 所在地 | 東京都中央区 |
| 公式サイト | https://www.sold-out.co.jp/ |

【運用と審査対応を一括で任せられるSNS広告に強い運用会社】
株式会社Unionは、SNS広告を含む運用型広告の運用代行を手がける会社です。LINE広告の運用と審査対応を切り離さず、クリエイティブ制作から否認時の原因切り分けまで、一括で任せたい広告主に向いています。
配信中の改善提案とあわせて、差し戻し対応にも対応できるため、社内に運用リソースが乏しい企業の受け皿になります。
| 会社名 | 株式会社Union |
| 所在地 | 東京都渋谷区 |
| 公式サイト | https://union-company.jp/ |
パートナー選びの判断軸をさらに詳しく比較したい場合は、「LINE広告代理店の選び方」も参考になります。
依頼できる業務範囲の全体像は、「LINE運用代行の依頼範囲」で整理しています。

最後に、LINE広告の審査をめぐって現場で頻繁に寄せられる疑問を整理します。汎用的な疑問ではなく、否認・再審査・配信面・LINE固有の実務に紐づく設問に絞って回答します。
配信中の広告が後日止まる主な原因は、配信データの蓄積後に結果が事後的に見直される「追い審査」的な挙動と、遷移先のLP内容が後から変更されたことによる整合性の崩れです。まずステータスを確認し、直近でLPを更新していないかを振り返ることが切り分けの起点になります。
LINE広告では、否認理由がピンポイントで開示されにくいのが実情です。「ガイドラインに準拠していない」といった大枠の通知にとどまることが多いため、広告アカウント・クリエイティブ・LPのレイヤーごとに1要素ずつ検証し、原因を自力で絞り込む前提で臨むのが現実的です。
変わることがあります。特にトークリスト面は会話・通知との誤認を厳しく見るため、他の配信面で通ったクリエイティブが審査落ちする場合があります。面ごとに文脈が異なる前提で、リスクの高い表現を含むときは配信面を絞るか、面別にクリエイティブを出し分けます。
なります。広告本体をそのままにしてランディングページ(LP)だけを差し替えた場合でも、広告審査は改めて走ります。「LPだけだから即反映される」と考えていると配信再開が遅れるため、LP更新時も再審査の時間を見込んでおく必要があります。
本当です。LINEの公式表記は「友だち」であり、「友達」など異なる表記は否認の対象になり得ます。画像内のテキストでも同様に見られるため、クリエイティブと広告文の両方で「友だち」に統一しておくことが安全です。
審査の基本的な考え方は引き継がれます。2026年4月にLINE広告とYahoo!広告ディスプレイが統合され、新規は「LINEヤフー広告 ディスプレイ広告」での出稿になりました。広告アカウント審査と広告審査の2段階、クリエイティブ・LP単位の判定といった枠組みは共通のため、本記事の審査対策はそのまま活かせます。なお、手動審査が絡む広告は営業日ベースで動くため、配信開始日が決まっているなら土日祝や連休を挟まない入稿が安全です。
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LINE広告の審査は、往復のたびに配信開始が遠のく仕組みです。だからこそ、否認が出てから慌てて直すのではなく、入稿前にレイヤー別の要因を潰し、往復そのものを減らす設計に切り替えるタイミングが、成果の立ち上がりを左右します。修正1回ぶんの待ち時間が、そのまま失われた配信日数になるからです。
本記事で押さえた勝ち筋は、次の一手に集約されます。広告アカウント・クリエイティブ・遷移先の3層を入稿前にチェックし、規制商材なら根拠と打消しで通す設計を先に固めること。そしてクリエイティブを分割入稿し、1本の否認で配信全体が止まらない形を作ること。この2点だけでも、審査落ちによる機会損失は大きく変わります。
配信面によって否認の判定が変わり、他媒体では当たり前だった表現が「友だち」表記ひとつで弾かれる。LINE広告の審査は、他媒体の感覚がそのまま通じない場面が多い媒体です。しかも否認の理由は開示されにくく、原因の切り分けに手間取るほど再審査の往復だけが積み上がっていきます。この往復をどれだけ短くできるかが、配信開始の速さを左右します。
株式会社Grillは、薬機法に準拠した画像・動画・テキストの制作フローと、「友だち」表記をはじめとするLINE固有ルールを織り込んだ設計で、そもそも否認を出しにくい入稿を組み立てます。強みは、AI・自動化ツールを土台にした差し戻し対応の速さです。否認が出ても、原因のレイヤーを特定して素早く修正・再入稿することで、配信再開までのリードタイムを詰めていきます。クリエイティブを分割入稿し、1本の否認で配信全体を止めない体制も標準です。
これからLINE広告を始める企業から、否認続きで運用が止まってしまった企業まで、審査で足踏みしている御社の状況をそのままお聞かせください。いま出している広告のどこが引っかかっているのか、一本の否認の切り分けからご一緒します。
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