「LP制作を発注したら2か月以上かかる」——この長さに、最初の見積もり時点で違和感を覚える発注担当者は、株式会社Grillへの初回相談時点で全体の6割を占めます。実際、LP制作の所要期間が延びる要因の大半は、制作工程の複雑さではなく、発注側で発生する素材提供の遅れ・社内承認の停滞・要件の途中変更にあります。株式会社Grillが2023〜2025年に支援したLP制作案件(N=42件)の実績データでは、工期が当初予定の1.3倍以上に延びた案件のうち、8割以上はこの3つの要因のいずれかに起因していました。
この記事では、ランディングページ(LP)の制作の流れを10のステップに整理し、各ステップの所要日数・発注側がやること・制作側がやることを実務レベルで解説します。さらに、並行進行で全体工数を圧縮するスケジュールマップ、進行を止めやすい5つの遅延要因への対策、ABテストを前提とした公開後の改善サイクルまでを合わせて紹介します。「制作会社に任せているのに、なぜかいつも遅れる」という状況を根本から解消したい方に向けた内容です。
GRILLは支援実績500社以上のマーケティング会社です。LP専門家がCVRを上げる改善策をその場でご提案します。
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LP制作の全体像を掴まずに発注すると、どの工程で何を判断すればいいのかがわからず、制作会社からの確認に対応が遅れてしまいます。まずは10ステップの全体像と、各ステップに必要な期間の目安を整理しましょう。
LP制作は大きく「戦略設計フェーズ(STEP1〜3)」「制作フェーズ(STEP4〜7)」「公開・運用フェーズ(STEP8〜10)」の3フェーズに分かれます。
| STEP | 工程名 | 主な担当 | 目安日数 |
|---|---|---|---|
| STEP1 | 目的・KPI設定 | 発注側 | 2〜3日 |
| STEP2 | 市場分析・競合調査 | 両方 | 3〜5日 |
| STEP3 | ペルソナ・訴求軸設計 | 両方 | 3〜5日 |
| STEP4 | 構成案・ワイヤーフレーム作成 | 制作側 | 5〜7日 |
| STEP5 | ライティング(原稿作成) | 両方 | 7〜10日 |
| STEP6 | デザイン作成 | 制作側 | 7〜14日 |
| STEP7 | コーディング・実装 | 制作側 | 5〜7日 |
| STEP8 | テスト・動作確認 | 両方 | 2〜3日 |
| STEP9 | 公開・計測設定 | 制作側 | 1〜2日 |
| STEP10 | 公開後の効果測定・改善 | 両方 | 継続 |
全ステップを順番に消化すると、理論上の合計日数は35〜56日(約1.5〜2か月)です。しかし実際には社内承認待ちや素材整理のバッファを挟むため、2〜3か月かかるケースが多数を占めます。
所要期間を左右する最大の要因は「承認フローの数と速度」です。確認者が1名で即日判断できる体制なら1.5か月、複数部署の稟議が必要な場合は3か月以上になることも珍しくありません。
株式会社Grillがサポートした中で、最短で公開まで至ったLP案件は着手から22日間でした。その案件に共通していたのは、「素材は着手前に全量揃っていた」「確認担当者は1名に絞られていた」「デザインと原稿を並行して進めていた」の3点です。逆に言えば、この3点が満たされていない案件ではどれほど制作会社が優秀でも期間は伸びます。
3フェーズの期間内訳を把握しておくと、スケジュール立案がしやすくなります。
LP制作の費用感についてもあらかじめ把握しておくと、発注段階での予算設計がしやすくなります。制作会社への外注費用の目安については、「LP制作の費用相場と価格帯別の料金目安」でも詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
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LP制作に着手する前の準備が、プロジェクト全体の品質とスピードを決めます。「とりあえず制作会社に連絡して、後から決める」という進め方は、最初のヒアリングで白紙回答を繰り返すことになり、戦略設計フェーズだけで2〜3週間が消えます。
LP制作で最初に必要なのは「何を達成するために作るのか」の明確化です。具体的には、最終ゴール(KGI)と中間指標(KPI)を数値で定義します。
| 項目 | 例 |
|---|---|
| KGI(達成したいゴール) | 月間10件の問い合わせ獲得 |
| KPI①(計測する指標) | LP訪問者のCVR(目標3%) |
| KPI②(計測する指標) | 広告経由のセッション数(月間333件) |
「問い合わせを増やしたい」という言葉では制作会社は動けません。数字と期限がセットになって初めて、構成やデザインの方向性が決まります。
LP制作で最も見落とされがちな事前整備が「誰が何を承認するか」の確認です。以下の4点を着手前に確認しておきましょう。
【注意】複数部門に承認者がいる場合、各部門への承認依頼は並行して送ることをルール化しましょう。順番に回覧すると承認だけで1〜2週間かかることがあります。
制作会社から提示されるスケジュールは「制作側の工数」だけが反映されています。発注側の確認・承認・素材提供にかかる時間は含まれていないことが大半です。
受け取ったスケジュール表に以下の時間を加算して、実稼働ベースの日程に調整してください。

戦略設計フェーズは「LP制作の8割を決める」と言われるほど重要です。この段階の質が低いと、デザインが完成してから「やっぱり訴求軸を変えたい」という事態が起きます。STEP1〜3の具体的な進め方を解説します。
STEP1は発注側が主導すべき工程です。制作会社はビジネス目標を理解するために質問してきますが、最終的な意思決定は発注側にあります。
目的設定では「CVとして何を定義するか」を最初に決めます。LP上でのCVとしてよく設定されるのは、問い合わせフォーム送信・資料請求・商品購入・電話発信・LINE登録などです。CVが複数ある場合は「主CV(最優先で最大化したい行動)」と「マイクロCV(補助的な行動)」を区分しておくと、CTAの配置方針がブレません。
KPI策定では「月間何セッションが流入すれば、目標CV数を達成できるか」を逆算します。想定CVR(コンバージョン率)を3%と仮定した場合、月間100件のCV獲得には3,300セッションが必要です。広告予算とクリック単価から逆算して、現実的な目標値かを確認しましょう。
市場分析はLP制作の流れの中で最も省略されやすい工程ですが、省略すると「なんとなく良さそうなデザイン」しか作れないという問題が起きます。
分析で確認すべきは3C(顧客・競合・自社)です。
競合調査では特に以下を確認します:
競合が開示している情報と自社の強みを照合することで、差別化できる訴求ポイントが浮かびます。「競合が開示していない料金を先に開示する」「競合が取り上げていない導入事例の業種を前面に出す」といった差別化は、この段階でしか設計できません。
株式会社Grillが支援したBtoB SaaS企業のLP制作では、競合7社のLPを比較するリサーチに当初3日を充てる予定でした。結果として戦略設計フェーズに合計18日(標準より3週間長い時間)を投下しています。この時間投資のおかげで、後工程に入ってからのデザイン手戻りはゼロ・原稿の全面改訂もゼロで進行し、本来60日想定だったLPを42日で公開できた事例があります(2025年度・N=1案件)。「戦略設計を厚くするほど、合計工期は短くなる」というのが流れ全体の経験則です。
ペルソナ設計とは「LPを読んでCVしてほしい具体的な人物像」を描くことです。年齢・職種・年収といった属性情報だけでなく、「なぜ今この商品を調べているのか(検索意図)」「どんな不安・疑問を持っているか」「何が解決されれば購買意欲が上がるか」を具体的に描写します。
訴求軸とは「このペルソナに対してどのメッセージを最初に届けるか」です。同じ商品でも訴求軸によって訴えかける内容が変わります。
| 商品例 | ペルソナ | 訴求軸 |
|---|---|---|
| 経費精算ツール | 総務担当者(申請処理に毎月10時間以上かかっている) | 「入力時間を月10時間削減する」 |
| 経費精算ツール | 経営者(経費の不正申請リスクが気になっている) | 「承認フローの透明化で不正リスクをゼロにする」 |
同じツールでもペルソナによって訴求軸が変わります。ペルソナ設計を甘くすると、「誰にでも刺さりそう」で「誰にも刺さらない」LPができあがります。
ペルソナを実在の顧客データから作ることが理想ですが、新規事業でデータがない場合は「最もコンバージョンしてほしい顧客を想像上で1名指名する」方法が有効です。「30代後半・IT企業マーケター・広告費月50万円・CVRが改善しなくて上司に詰められている」まで具体化できると、コピーライティングの解像度が格段に上がります。
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戦略設計が固まったら、いよいよ制作フェーズに入ります。STEP4の構成案・ワイヤーフレームは「LP全体の設計図」であり、ここで手を抜くとデザイン完成後に構成を丸ごと見直す事態になります。
構成案とは「LPの各セクションをどの順番で配置するか」を文章で整理したものです。ワイヤーフレームを作る前に、まずテキストベースの構成案を作ります。
LP構成の代表的なフレームワークがPASONAの法則です。
| 要素 | 内容 | LPでの例 |
|---|---|---|
| Problem(問題) | 読者の課題・悩みを提示 | 「月の残業が40時間を超えているのに成果が出ない…」 |
| Agitate(問題の深掘り) | 放置するとどうなるかを示す | 「このままでは年次評価も下がり続けます」 |
| Solution(解決策) | 解決策の提示 | 「弊社のツールでX社は月残業を18時間に削減しました」 |
| Offer(提案) | 具体的な提案・プランの説明 | 「3プランの詳細と料金はこちら」 |
| Narrowing(絞り込み) | 対象ターゲットの明確化 | 「中小製造業の管理部門向けに特化したサービスです」 |
| Action(行動) | CTA | 「今すぐ無料相談を申し込む」 |
構成案の段階で発注側が確認・承認すべきポイントは3点あります。「① 自社の強みが適切な位置に入っているか」「② 対象外の見込み客が途中で離脱できる構成になっているか」「③ CTAが埋もれていないか」です。特に②はBtoBで対象外の個人が誤申し込みするリスクを回避する観点で重要です。
ワイヤーフレームは「どの要素をどこに置くか」を視覚的に示した設計図です。完成品のデザインではなく、要素の配置と情報の優先順位を確認するためのものと理解してください。
ワイヤーフレームで確認すべきポイント:
ワイヤーフレームのレビューで「作り込まれすぎたもの」を提出されると、発注側は「このデザインをそのまま進めていいのか」と錯覚して、構成への指摘をしにくくなります。ワイヤーフレームはあくまで「骨格の確認」であり、この段階では配色やフォントの指摘は行わないことをルール化しておきましょう。
STEP5のライティングは、発注側の関与度が最も高くなる工程です。制作会社が原稿を作る場合でも、発注側からの以下のインプットがないと質の高いコピーは生まれません。
発注側が用意すべき素材一覧:
| 素材の種類 | 具体的な内容 | 用意する目安 |
|---|---|---|
| サービスの特徴・強み | 競合との違いを言語化したもの(箇条書き可) | STEP3完了時 |
| 実績・導入事例 | 社名非公開でも数値で語れるもの(◯社導入等) | STEP3完了時 |
| お客様の声・testimonial | 実際のユーザーの感想(写真があれば理想) | STEP4完了時 |
| メディア掲載・受賞歴 | 権威性を示す実績 | STEP4完了時 |
| FAQの元ネタ | 問い合わせや商談でよく出る質問と回答 | STEP4完了時 |
ライティングで最も差が出るのが「ファーストビューのキャッチコピー」です。機能の説明(「◯◯ができるツール」)ではなく、ペルソナが得るベネフィット(「◯◯時間の作業が15分で完了する」)で書くことが基本です。
LP制作会社への外注を検討している方には、「LP制作会社のおすすめ比較と選び方」の記事もあわせてご覧ください。戦略設計を得意とする会社の選び方を詳しく解説しています。

構成と原稿が固まったら、デザインとコーディングに入ります。この2つの工程は「制作側が主導するフェーズ」ですが、発注側のレビュー品質が最終成果を大きく左右します。
デザイン作成では「どんな見た目のLPが、このペルソナの行動を促すか」という視点が出発点です。機能的に美しいデザインではなく、ペルソナが安心・信頼・ワクワクを感じるデザインが正解です。
トーン&マナー(トンマナ)設計の主な要素:
デザインレビューで発注側が確認すべきポイント:
株式会社Grillが担当したBtoC向けリフォーム会社のLP制作では、初稿デザインの承認に2週間を要し、当初40日想定だった工期が60日まで延びる懸念がありました。デザインレビューで「CTAボタン直前のセクションが薄い」という指摘が連続して発生していました。そこでレビューの観点を「ペルソナへの訴求が成立しているか」の1点に絞ったところ、2回目以降のレビューは1〜2日で完了し、最終的に48日で公開まで到達した事例があります(2025年・N=1案件)。
デザイン修正は回数が増えるほど工期が延び、追加費用が発生するリスクがあります。修正を最小限にするための3つのルールを実践してください。
ルール1:修正依頼は「1回分をまとめて」提出する フィードバックを小出しにすると、制作側は何度も同じデザインを修正する羽目になります。レビューは社内で完結させてから一括で提出しましょう。
ルール2:「なんか違う」は使わない 主観的な表現は修正の方向性が伝わりません。「ターゲットが30〜40代の男性管理職なのに、現在のデザインは若い女性向けのトーンになっている」のように、ペルソナとの乖離を根拠に修正理由を伝えましょう。
ルール3:デザイン修正とコンテンツ変更を区別する デザインのレビュー段階で「やはりこのセクションに新しいコンテンツを追加したい」という要望は、コンテンツ変更(追加費用・工期延長の対象)であることを理解した上で依頼してください。
コーディングは制作会社が主導する工程ですが、発注側が事前に準備しておくべきものがあります。
コーディング開始前に発注側が確認・用意するもの:
| 項目 | 確認内容 |
|---|---|
| 公開URL | LPを公開するURLを確定する(既存ドメインのサブパス or 新規ドメイン) |
| サーバー環境 | 使用するサーバーの種類と、制作会社のアクセス権限の付与 |
| 計測タグ | Google Analytics・Google タグマネージャーのコードを発行しておく |
| フォーム送信先 | 問い合わせが届くメールアドレスを確定する |
| SSL証明書 | https://で公開するための証明書の取得(多くのサーバーで自動取得可能) |
コーディングの手法は「HTML/CSS/JavaScriptによるフルコーディング」と「WordPressやノーコードツール(Studio、ペライチ等)の活用」に大別されます。公開後に発注側が自分で更新・修正する頻度が高い場合は、ノーコードツールの方が運用コストが低い傾向があります。
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コーディングが完了したからといって、すぐに公開するのは危険です。STEP8〜10のテスト・公開・計測設定は工期全体のわずか3〜5日ですが、この段階の見落としが公開後のトラブルを招きます。
テストでは「デザインの見た目」と「機能の動作」の両方を確認します。以下のチェックリストを活用してください。
表示確認チェックリスト:
機能確認チェックリスト:
【注意】フォームの動作確認は必ず「本番環境で」実施してください。テスト環境では動いていても、本番サーバーへの移行後にメール送信が機能しないケースがあります。
LPを公開する際、最も見落とされやすいのがコンバージョン計測の設定です。Google AnalyticsやGoogle広告のコンバージョンタグが「フォーム送信完了ページ(サンクスページ)」に正しく設置されていないと、広告の最適化データが蓄積されません。
公開時に設置すべき計測タグ:
| タグの種類 | 設置箇所 | 目的 |
|---|---|---|
| Google Analytics(GA4)イベントタグ | 全ページ(タグマネージャー経由推奨) | セッション・行動データの計測 |
| コンバージョンタグ(GA4またはGoogle広告) | サンクスページ | CV計測・広告最適化 |
| ヒートマップタグ(Clarity・Hotjar等) | 全ページ | スクロール深度・クリック分布の計測 |
LP公開後の計測設定が完了したら、最低2週間は計測データを蓄積してから改善施策に入ることを推奨します。データが少ない段階での改善は「気分的な修正」になりがちです。
LPは公開がゴールではなく、公開してからが本番です。LP最適化(LPO:Landing Page Optimization)の基本サイクルを回し続けることで、CVRは継続的に向上します。
LPO改善の優先順位:
ABテストは「1回に1変数のみ変更」が原則です。複数箇所を同時に変えると、どの変更が結果に影響したかを特定できなくなります。
LPO改善ツールの選び方について詳しく知りたい方は、「LPOにおすすめな無料ツール18選の比較」の記事もあわせてご覧ください。

LP制作の工期を短縮するために最も効果的なのが「並行進行(パラレル進行)」です。10ステップを順番通りに消化すると最短でも40日以上かかりますが、並行進行できる工程を整理することで20〜25日まで圧縮できます。
以下の工程は依存関係がなく、同時進行が可能です。
| 並行できる組み合わせ | 節約できる日数 | 前提条件 |
|---|---|---|
| STEP5(ライティング)× STEP6(デザイン) | 7〜10日 | ワイヤーフレームと訴求軸が確定していること |
| STEP6(デザイン)× サーバー・URL設定 | 1〜2日 | 公開先のドメインが確定していること |
| STEP7(コーディング)× 計測タグ発行 | 1〜2日 | Google Analyticsアカウントが用意されていること |
| STEP8(テスト)× 広告クリエイティブ制作 | 3〜5日 | LP公開後に広告を出稿する場合 |
特に「ライティングとデザインの並行進行」が最大の時短ポイントです。「原稿が完成してからデザインを開始する」のが一般的な認識ですが、ワイヤーフレームが確定している段階でデザインの基本設計(トンマナ・カラーパレット・FVレイアウト)を先行して進めることは可能です。
並行進行はメリットが大きい一方、管理が甘いと「デザインが完成したのに原稿が変わって作り直し」という二度手間が発生します。
条件1:「凍結基準」を事前に定める 「このドキュメントが承認されたら変更不可」という凍結基準を各工程で設けます。特にワイヤーフレームと訴求軸は、デザイン・ライティングの起点となるため、承認後の変更は原則禁止とします。
条件2:コミュニケーション頻度を上げる 並行進行中は制作会社との連絡頻度が増えます。週1回の定例ミーティングに加え、Slackなどのチャットで毎日の進捗確認ができる体制を整えましょう。
条件3:変更が発生した際の影響範囲を即座に確認する 一方の工程で変更が生じた場合、もう一方への影響を即時確認します。たとえば「訴求軸の変更」は原稿だけでなく、ファーストビューのデザインにも影響します。
以下は並行進行を最大活用した28日間モデルです。
| 週 | 発注側の作業 | 制作側の作業 |
|---|---|---|
| 第1週(1〜7日) | 目的・KPI確定、素材収集開始 | ヒアリング、市場分析、ペルソナ設計 |
| 第2週(8〜14日) | 構成案・ワイヤーフレームのレビュー・承認 | 構成案・ワイヤーフレーム制作 |
| 第3週(15〜21日) | ライティング素材提供・FVデザインレビュー | ライティング・デザイン並行制作 |
| 第4週(22〜28日) | デザイン最終承認・動作確認 | デザイン修正・コーディング・テスト |
| 公開後(29日〜) | 計測データ確認・改善指示 | 公開・計測タグ設置・データ分析 |
このスケジュールは「発注側のレビューに2日以内で対応できる」ことを前提にしています。レビューに5日以上かかる体制では、実質40日以上かかる計算になります。
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株式会社Grillが支援してきたLP制作案件の中で、工期が当初予定の1.5倍以上になったケースを振り返ると、5つの遅延要因に集約されます。いずれも「制作会社の問題」ではなく、発注側・制作側の双方で予防可能な問題です。
事象: 制作側からデザインや原稿の作成に必要な素材(商品画像・スタッフ写真・導入事例・お客様の声)の提供が遅れ、制作が止まる原因として最も多いパターンです。
なぜ起きるか: 発注側が「素材は何を用意すればいいか、どのタイミングで提出するか」を着手前に確認していないため。
対処法: 契約締結時に制作会社から「素材提供チェックリスト」を受け取り、STEP4着手前(ワイヤーフレーム承認後)に全量を揃えます。撮影が必要な素材は早めに手配し、制作スケジュールと撮影日程をセットで管理しましょう。
事象: デザイン・原稿のレビューが社内で停滞し、制作会社への回答が遅れる。
なぜ起きるか: 承認フローが明確でなく、複数の部署に同じ資料が順番に回される。また「承認する側がLPの目的・ペルソナを把握していない」ため、感覚的なフィードバックに終始する。
対処法: 承認者への事前ブリーフィングが有効です。デザイン・原稿のレビュー依頼時に「このLPのターゲットはXXで、達成目標はYYです。今回のレビューではZZの観点で確認してください」と目的・範囲を明示することで、レビュー精度と速度の両方が上がります。
事象: デザインや原稿が完成した段階で「やはり訴求軸を変えたい」「ターゲットを変更したい」という要件変更が発生し、大幅な手戻りが生じる。
なぜ起きるか: 戦略設計フェーズ(STEP1〜3)の段階で、意思決定者全員が合意していない。デザインを見て初めて「こんなはずではなかった」と感じる。
対処法: STEP3(ペルソナ・訴求軸決定)の完了時に、関係者全員(特に最終意思決定者)の承認を書面(メール・議事録)で取得します。この承認がある場合、後からの要件変更は「追加費用・工期延長の対象」であることを契約書に明記しておくことも有効です。
事象: 原稿完成後に法務部門から表現の修正指示が入り、原稿を書き直す必要が生じる。
なぜ起きるか: 規制業種(医療・金融・通信販売等)では薬機法・景品表示法・金融商品取引法などの規制に抵触しやすいが、制作会社はこれらの法的判断を行えない場合が多い。
対処法: STEP5(ライティング)開始前に、原稿に適用される法規制を発注側で確認します。必要に応じて法務担当者や外部の行政書士に「チェックのタイミング」と「どの表現が問題になるか」を事前に相談しておきましょう。
事象: LP公開後に「計測タグが動いていない」「コンバージョンが計測されていない」という問題が発覚し、再設置・再確認の作業が発生する。
なぜ起きるか: 計測設定の担当が「制作会社 or 発注側のどちらが行うか」が不明確なまま進行したため。
対処法: 計測タグの設置・確認は「制作会社が設置し、発注側のデジタルマーケティング担当者が検証する」という役割分担を契約前に明確にします。Google タグ アシスタント(ブラウザ拡張)を使えば、タグの動作確認を発注側でも簡単に実施できます。

LP制作の流れそのものは自社制作でも外注でも変わりませんが、各工程の担当者・所要日数・必要スキルが大きく異なります。どちらを選ぶかを判断するための比較軸を整理します。
| 比較項目 | 自社制作 | 外注(制作会社) | ハイブリッド |
|---|---|---|---|
| 費用目安 | 0〜月3万円(ツール代) | 30〜200万円(1本あたり) | 15〜50万円 |
| 制作期間 | 1〜3か月(担当者のスキル次第) | 1.5〜3か月 | 1〜2か月 |
| デザイン品質 | ノーコードツール依存 | 高品質・カスタム対応可 | 部分的に高品質 |
| 戦略設計力 | 担当者次第 | 経験豊富なプランナーが対応可 | 発注側が主導 |
| 公開後の更新 | 柔軟・即日対応可 | 都度費用が発生する場合あり | 柔軟 |
| 向いているケース | 予算が少ない・テストしたい | 本格的な成果を求める | コストと品質のバランスを取りたい |
ノーコードツールを使った自社制作では、Studio・ペライチ・Wix・WordPress(Elementor等)が代表的な選択肢です。
自社制作を選ぶ際に向いているケース:
ノーコードツールで自社制作する場合も、STEP1〜3の戦略設計フェーズは必ず行うことが重要です。「とりあえずテンプレートを選んで、画像と文章を差し替えただけ」のLPはCVRが極めて低くなる傾向があります。
制作会社に外注する場合、「全部お任せ」では成果につながりません。制作会社が最高のパフォーマンスを発揮するためには、発注側からの的確なインプットが不可欠です。
外注した場合でも発注側が担う役割:
外注先の制作会社を選ぶ際は、以下の3点を確認しましょう。「過去に同業種・同規模のLP制作実績があるか」「提案時にペルソナや訴求軸まで踏み込んで話すか」「公開後のLPOまでサポートしているか」です。提案時に費用とデザインの話しかしない制作会社は、戦略設計が手薄な可能性があるため要注意です。
費用を抑えてLP制作を外注したい場合は、「LP制作を格安で依頼できるおすすめ会社14選」の記事でコストパフォーマンスの高い会社を比較しています。あわせてご覧ください。
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LP制作の流れを実際に進める中でよく出てくる疑問をQ&A形式でまとめます。制作前・制作中・公開後のそれぞれのタイミングで役立ててください。
ホームページ(企業サイト)の制作では、サイト全体のサイトマップ設計・ナビゲーション構成・複数ページのコンテンツ制作などが必要なため、工期は3〜6か月以上かかるのが一般的です。
一方、LP制作は「1ページで特定のアクションを促す」という目的が明確なため、工程がシンプルです。ターゲット・訴求軸が確定していれば、着手から公開まで4〜8週間で完了できます。LP制作の方がサイトマップや回遊設計が不要な分、戦略設計に集中しやすい構造になっています。
制作会社との契約形態によって異なりますが、一般的には「着手金50%・完成時残金50%」の2回払いが多いです。長期の制作案件では「着手金30%・中間30%・完成時40%」の3回払いを採用するケースもあります。
追加費用が発生する主なタイミングは「修正回数が契約の上限を超えた場合」「要件変更が生じた場合」「追加ページ(サンクスページのカスタム等)を制作した場合」です。契約前に修正回数の上限と追加費用の単価を確認しておきましょう。
LP1本あたりに必要な画像の目安は以下の通りです。
| 画像の種類 | 目安枚数 | 優先度 |
|---|---|---|
| メインビジュアル(FV用) | 1〜3枚 | 最優先 |
| サービス・商品の説明画像 | 3〜8枚 | 高 |
| 導入事例・実績の画像 | 事例数分 | 高 |
| お客様の顔写真 | 3〜5枚 | 中 |
| スタッフ・会社紹介用 | 2〜5枚 | 中 |
オリジナル素材が用意できない場合はストックフォト(Adobe Stock・Shutterstock等)を使うのが一般的です。ただし競合他社のLPとまったく同じ画像を使うリスクを避けるため、できる限りオリジナル撮影を推奨します。
構成案・ワイヤーフレームを承認する前の段階であれば、訴求軸の変更はスケジュールへの影響が最小限で済みます。デザイン作成中や原稿執筆中の変更は、制作の手戻りが発生するため、追加費用と工期延長をセットで交渉することになります。
発注側の体制上「最終承認前に複数ラウンドのレビューが必要」な場合は、契約前にその旨を制作会社に伝え、確認工数を見積もりに含めてもらうことが有効です。
広告経由でLPに流入させる場合、広告配信開始から2〜4週間でコンバージョンデータが蓄積され始めます。
ただし、Googleの広告最適化アルゴリズムが学習期間を経るため、安定したCV数が見込めるのは配信開始から4〜8週間後が目安です。
SEO流入を主目的としたLPの場合は、インデックスされてから検索上位に表示されるまで3〜6か月かかるため、短期的なCV獲得は広告と組み合わせることを推奨します。

LP制作の10ステップを学んでいただいた上で、最後に「どんなパートナーを選ぶと工程がスムーズに進むか」という実務上の判断基準をお伝えします。
多くの企業でLP制作の進行が遅れる根本原因は「担当者1人がすべての窓口を担っている」ことです。戦略設計のヒアリング対応、素材収集、社内承認の調整、制作会社との連絡、テスト確認、計測設定の確認——これらを1名で並行してこなすのは現実的に困難です。
制作会社を選ぶ際には「制作会社側がプロジェクトマネジメントを担ってくれるかどうか」を確認することが重要です。担当PMが発注側の窓口担当者と並走し、「今週確認が必要なのはこれです」「来週までに用意してほしい素材はこれです」と能動的にアクションを促してくれる体制があると、工期の遅延リスクが大幅に減ります。
LP制作の依頼先として適した制作会社には、以下の共通点があります。
1. 初回提案でペルソナと訴求軸まで踏み込んでいる 費用見積もりとデザインサンプルしか提示しない制作会社は、「作ることが目的」になっている可能性があります。「この商材のターゲットはどんな課題を持っているか」「競合LPとの差別化ポイントは何か」まで話す制作会社を選びましょう。
2. スケジュール管理ツールと進捗共有の仕組みがある ガントチャートやプロジェクト管理ツール(Backlog・Notionなど)で発注側が常に進捗を確認できる体制を持っている制作会社は、進行管理力が高い傾向があります。
3. 公開後のLPO・改善提案まで視野に入れている LP公開後の改善提案(ABテストの計画・ヒートマップ分析・CVR報告)まで対応できる制作会社は、「成果にコミット」している姿勢があります。公開後のサポートが手薄な制作会社は、完成納品で関係が終わりがちです。
株式会社Grillでは、LP制作の発注前段階で「素材提供チェックリストの整備」「承認フロー図の作成」「各レビューポイントの凍結基準の合意」までを発注側と一緒に整える初期設計を行います。プロジェクト専任のPMが進行管理ツール(NotionまたはBacklog)で工程を可視化し、「今週確認が必要なもの」「来週までに用意してほしい素材」をスケジュールに先回りして共有する仕組みです。並行進行できる工程を最大限活用し、過去支援実績では平均45日・最短22日でLP公開まで到達しています。
「最初に決めた公開希望日を守れない」「制作会社からの確認依頼が溜まって対応しきれない」といったLP制作の進行課題を抱える企業に向けて、進行設計の見直しと工期短縮のご提案が可能です。LP制作の流れ全体を把握した上で、御社の状況に最適な進行プランをご提案します。まずはお気軽にご相談ください。
BtoB向けのLP制作について詳しく知りたい方は、「記事LP制作の勝ちパターン・構成8ステップと費用相場」もあわせてご覧ください。
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